FC2ブログ
2018/09/11

W124 M119 500E インコネル エキゾースト M119 the Inconel Headers Project (1)

昔から憧れてるものの 一つに、
ある種の金属製品があります。

たとえば、前に上げました、6-4チタンのボルト、ナット、
超々ジュラルミン 7075材からのビレット品もそうです。

もちろん、軽い耐熱チタン製の排気管や
さらに、排気温度が高いものであれば、インコネル、
タコ足や、ターボエキゾーストですと、耐熱温度考えると この素材になります。

おそらく、こういったものに憧れる理由ってのは、
高剛性、高強度、軽量 から齎される ”高性能”風なプレミアム感
大量に生産する耐久消費財の量産自動車では、つかわれないものであるから、
それゆえの、プレミアム感、エクスクルーシブ、スぺシアル感 なんだと思います。

金属に限らず、CFRP素材、いわゆるドライカーボンだったり、ケブラー、アラミド繊維なんかも
この類です。

高級感でいうと、内装につかわれる、水牛革、バッファローレザー、ダチョウ革、
珠目のローズウッドや、銘木の内装なんかと同じベクトルなんだけど、

それに「高性能」風、「レーシングカーもつかっている」等の、プレミアム感、ウルトラ感、
「こんなスペシャルな素材の使ってる俺の車は凄いんだぜ!」感 に惹かれるんだと思います。

そんなこんなで、長年考えてきて、
ようやく、インコネルの排気管の製作準備に取り掛かれそうです。

一般のステンレスや、スチールと異なり、規格品で、手ごろな引抜管サイズは、当然ありませんから、
インコネル板を仕入れて、ローラーで曲げる、溶接してパイプをつくるところから始まります

fc2blog_20180911132942e4b.jpg

1.5mm厚のインコネル板をローラーで曲げて、φ48.6の管を造ります。

溶接はバックシールドして、綺麗に仕上げてあります。市販の電縫管だっていっても通じるレベルです
タコ足だと、曲げ材も多用することが前提なので、
曲げ材を切り出すために、ドーナツをつくる必要がでてきます。


こちらがφ48.6 ドーナツ
20180321大倉ヘラ絞り

インコネルは硬く、なかなか製作できるところがありませんが、
3.11の震災で福島から 新潟に引っ越した
デザートイーグルの大倉さんの努力で
新潟県燕三条の誇る匠の技術、へらしぼりで、φ34 ドーナツがようやく完成しました。

ダウンロード (4)

これがヘラ絞りの作業、
こんな感じで、旋盤に板材を加えて、梃子で押して回転させることによって、金属を丸めていきます。



fc2blog_20180911143316634.jpg

径違いで、ヘッドから2本でてくる部分、ヘッドガスケットにあわせてφ34と
プライマリーパイプのφ48.6 2つのドーナツを試しに造ってみました。

稀に見かける0.5㎜厚のインコネル板からのドーナツ作成なら、まだ楽なのでしょうが、
今回は、1.5mmの肉厚ですから、製作難易度、高いです。

製作難易度の前に、やってくれるところを見つける難易度もさらに高い。

それで、上で、できたパイプに砂を詰めて、曲げてみたら、なんとか形になったようですが、
熱が強い分、ものすごく硬い、まあ、耐熱材なんだから当たり前といえば、当たり前ですが、
いままで経験したことがないくらい要求される力が多いそうです(汗)

fc2blog_2018091114420770a.jpg

こちら、おそらく日本初、
ベンツ W124 500E じゃ ぜったい世界初のインコネル1.5tの 手曲げ、
蓋して、砂つめて、栓をして、あぶって曲げてます。

fc2blog_20180911144952c3e.jpg

もっと曲げたのがこちら、
さて、大倉さんとは、私が、チューニングパワーズでMCをしていたとき以来の御縁ですが、
奇遇にも、元々は、同じ流派のフルコンタクト空手を長く稽古されていることもあり、共通の師匠もいるなどして、
身体の使い方や、丹田、中心軸などなど、共通言語が多くあります。

私も、子供の頃、地元の同流派の古い道場の少年部で少し稽古してて、
その後、離れていましたが、仕事するようになってから、縁があって本部道場にも顔を出すようになりました。
運よく、 同流派の黒帯を貰ったことがあるのですが、
義理許し、カネ許し というより、ドサクサに紛れての、業務上コネ許しで、
本当の名誉段なので、とても、くらべられる類のものではありません(汗)。

ではありますが、ぜひ、観空パワーで、よいタコ足が、いずれ、できることを期待しています

黙って待ってても 芸がないので、来たらん、日にそなえて、

押忍 押忍 押忍

英訳でいうと、I dare to say Nothing, But I shall explain by my behaviors.

なので、少しくらい、鍛錬すべく、久しぶりに、普段より多めに
砂袋を蹴ったり、叩いたりしたら、
脛が腫れて痛い、前腕骨も腫れて痛い 

白魚のような手の拳頭は剥けて 痛いわ、で
この先が思いやられます。

良い子はマネしないようにしましょう



FACTORY DESERT EAGLE
2018/09/09

石原裕次郎とメルセデス300SL 

少し前の話ですが、帰国した際に、銀座マツヤ前に ガルウイングのSLが展示してありました。
松屋といっても、、牛丼外食チェーンの松屋ではなく、ガルウイングのSLといっても、現行AMGのSLSではありません(笑)

見てみると、石原裕次郎展のエントランス展示で、たしか昔は、小樽の石原裕次郎ミュージアムだったかに飾ってあった
300SLでした。
石原裕次郎というと、我々の世代では、金曜のゴールデンタイムにテレビで放映される
「太陽にほえろ」や「西部警察」にでてくる人というイメージでしかなかったですが、
両親と同世代にとっては、銀幕の大スターで、
昭和の終わりに逝去したときには、両親がショックを受けていたのを、よく憶えています。
実は、この車、大学の自動車部の縁で、学生時代に見せてもらったことがあり、
当時見慣れていた縦目のSLと同じく傾斜して搭載されている6気筒エンジンの長いインマニと、
ドライサンプ! そして、直噴のフュールインジェクションに驚かせられました。
下回りは、当時は、アンダーコートで防錆されていて、デフが縦目と同じく、真ん中で折れる
スイングアクスル だったのを記憶してます。
展示車両、今回も遠目に見てみると、エンジンルームは空けてありませんでしたが、
外装の塗装は仕上げてあるようでした。
シルバー塗色は  W124. 500E. の  ブリリアント シルバー でも  もちろん ヘアライン号のナヤリットシルバーや  ブライト系の明るいものではなく、昔風のハコスカみたいな シルバーでした。

車内は、当時はたしか、赤い革シートだったと思いますが、展示は、おそらく当時からの
赤いモケット布のカバーがかけられていて、いました。
外装のテールランプやリフレクターは、オリジナル、新車時からのもののようで、
だいぶ経年劣化が進んでいました。
フルレストアされたピカピカの車両より、大スターの往年の雰囲気が伝わくるのかもしれません。
当時、はやり始めたカラオケ、レーザーディスクで、石原裕次郎の唄を熱唱する酔客が多く、
(今の若い世代では、想像もつかないことかもしれませんが、当時のカラオケってのは、グループで個室で占有できるカラオケボックスではなく、女の子がつく、クラブやバーで、その場にいる人が、順番を待って、ときにはマイクを奪い合って、歌うものでした(笑)。)
なので、飲みにつれてってもらった学生の私も、LPレコード位大きい、レーザーディスクが表示する
ブラウン管の画面に登場する、ヨットにのっている若い裕次郎を、歌詞字幕つきで眺めてました。
そのため、リアルタイムではないのですが、伝承で親しんでいました。
展示の解説を見ながら流れる曲は、当時、小金持ちの おっさんが赤ら顔で歌っていた 「我が人生に悔いはなし」(汗)
石原裕次郎が亡くなったのが52歳とありましたから、その年齢を超えて、振り返るに、
我が人生は、悔いなしといえるかというと、私は、未だ、けっしてそんなことはいえるわけもなく、
後悔と、未練、悔いと、懺悔ばっかりであります(笑)
2018/09/06

WTAC 2018 in Sydney

今年もやってきました、環太平洋戦のタイムアタックレース、WTAC シドニー オーストラリア
昨年のWTAC 2017 in SYDNEY !につづき、今年も、日本から、数台のマシンとドライバー、もちろん、チームエスコートの安藤選手も参戦します。
fc2blog_201809061448572a2.jpg
当初35GTRでの参戦を予定していましたが、トランスアクスル、4WD用のミッションが仕上がってこないため、
昨年に引き続き、三菱ランサーEVOの、エアロ、エンジン他を再セットアップしての参加です。
ハンマーシャーク(シュモクザメ)と渾名される幅広のフロントボディは、トレッドをレギュレーション一杯広くして、
ダウンフォースがかかるように、ウイング、カナードです。
fc2blog_20180906144951a19.jpg
エンジンルームに入った冷却空気をできるだけ抵抗なく排出して、リフトを防ぐ、ダウンフォースを得るために、
ボンネットには、これでもかという数のダクト、ダクトダクトです
カラーリングは、なつかしの往年のエスコートカラーに変更
fc2blog_20180906144919fdf.jpg
フロントフェンダーは、タイヤ前面にあたる空気を少なくし、抵抗、ドラッグを下げるために前はカバー、
リアは、タイヤが掻き揚げる空気を排出したいので、後ろが、ほぼオープンで、横空も空気を抜くようにしています。
サイドステップも、理論に加えて、多くの実走で、フロアに入った空気を横に逃がさないで、後ろに排出する、
ドラッグを下げる、リフトを下げる、ダウンフォースが効くように、広く、横もカバーしてあります。
4輪にモーテックのストロークセンサーがついているので、リフト、ダウンフォースがログで見れるのが強みです。
ほぼCFRPのボディ外板に カッティングシートで白を貼り、その上に黄色と赤のラインを貼っていきます。
fc2blog_201809061449230c1.jpg
昨年から、大幅に変更改良になったエアロ、リアはウイング裏面の整流を活かすためにスワン形状で上から引っ張っています。
リアのウイングのサイドは、フェンダー脇から直立に延びて、リアの整流と、キャビン乱流を整えます。
4日に船積み完了でしたので、今頃、コンテナで太平洋上でしょうか?
これで、レースまでの間は一区切りできたでしょうから、
w124036 500E関連の作業も きっと 進むことでしょう!
今年、年内には、何台か 500Eのフルコン車が増えそうです(笑)
2018/08/31

M119  ATI ダンパー  &  ハブ 6pk  8PK 

長らく時間がかかっていましたATIダンパー用クランクプーリー  前期8PKと 後期用6PK
贅沢にも7075 超超ジュラルミン

最近でこそ国内で入手出来る様になりましたが、古くは零式艦上戦闘機  近年でも多くは軍事や民生用航空機向けで、競技車両でもメーカーワークス位しか使ってなかったと思います。
市販車や アフターマーケットで使う様なものじゃ無いんですが、伊達と酔狂でヘアライン号では採用してます。これがホントのコスト無死(笑)
やっぱりバカだって言われるとは思ってましたが、まさかこんな事 他にやる人がいるとは思いませんでした。
CFRPルーフ以上のオオタワケです。
既述の通り、ヘアライン号は電動WPにしたので、ベルト取り回しも変えて4PKのダブル
今回は純正ウォーターポンプ用 前期  後期用で

依頼があったので切削製作して、硬質アルマイトで仕上げました。 この画像はアルマイト前ですので光輝が違うのがわかります
プーリー自体 は純正のプレスよりは大幅に軽量加できて、ダンパー精度も高く、ダンパーの減衰能力も高いから、V8特有の回転ザラつきがある減少し、振動起因のフリクションや  油膜切れ、破損も減ることを期待してます。

装着が大変な部品でありますが、ユーザーレポートが楽しみです。
2018/08/26

あと何年乗れるかな?(6) トヨタも2025年に内燃機関専用モデルを廃止! 自動運転と内燃機関

今夏、自動運転について書いたのは、
昨年夏に書いた内燃機関エンジンの廃止と同じベクトルで、
今後の自動車の楽しみ方に、非常に大きな影響を与えると思うからです。

1255749.jpg

 今年2月には、我が国の経済を支える トヨタ自動車も、2025年に内燃機関専用モデルを廃止と宣言しました。
 つまり、内燃機関だけの動力で動く、自動車が主役の座から降りるわけです。

 そうなると、当然のことながら、縮小する部門への開発費や
 開発人員、生産設備への投資を抑えることになります。斜陽です。
 もう、パワー、味のある市販4輪用エンジンはでてこなくなるでしょう。

 こう考えると、私は「自動運転」「EV等」と「自動車を運転することの悦び」「内燃機関」は、
 その多くの部分について、相反するものがあると思っています。

 自動車、パーソナルモービルの、目的としては、
 長中短距離高速移動の自由、空間の占有、快適さや、利便性、荷物の運搬や、
 移動にともなう疲労の軽減等があるでしょう。

 また、アクセサリー的な判りやすさだったり、
 車種によっては経済的成功者風アイコン、ステイタス、

 同じ車種グループ内では、差異を設けること、同じにすることによる、カテゴリー区分、
 マーキング効果も出てきます。

 私なんぞ、なんかこう、自動車に対して、特別な思いがある世代、
 自動車、エンジンがついてることが当たりまえだった時代に青春を過ごした世代です

 土曜の夜の集会、暴走が、人生のすべてだと思っていた世代、

週末、深夜のストリートレースの一時に、大げさにいえば、青春の多くを費やした方、
 峠に通いつめて、ドリフトに明け暮れた方 等々

 hqdefault (1)


 たしかに、自動運転が可能になれば、
 こんな馬鹿げたこと、しなくなると思います(笑)

 移動にともなう疲労感は明らかに減少するでしょう。
 ヒューマンエラーが無くなれば、事故の危険性も減少することでしょう
 制御の点でも、スロットル、燃料、点火時期等で間接的に出力をコントロール 内燃機より、
 モーターのほうが、自動運転に関しては、明らかに制御しやすいです。

 その、他方で、「自動車を運転することの悦び」については、馬齢を重ねたジジイには、忘れがちなことですが、
 徒歩や走ることでは味わえない、加速感、スピード感、風を切って走る感覚や、加減速G,コーナリングGに加えて、
 操舵して、グリップとドリフトをコントロールする楽しさ、
 危険と背中合わせの、時速300km/h アウトローの楽しさ、競争する楽しさ、もあります

hqdefault_20180821180007abb.jpg

 内燃機の爆発に伴う振動やビート、
 排気音、吸気音、過給音、メカニカルノイズ、不協和音 倍音 等の内燃機由来の音、
 それに、エンジンオイルの燃える匂い、カストロールの香り、ガソリン、タイヤの焦げる匂い、
 そして膨大な排気、冷却熱量

 IMG_5925.CR2 (1)

 人によっては、ドラッグガス、アブガスの匂い、ドラッグバイトの甘い香りや、バーンアウトのタイヤのスモークであると
 思います。


 内燃機が無くなって、EVになっても、加速感、スピード感、風を切って走る感覚、操舵コントロールの楽しさは、
 EVでも同じように味わえます。普段、テスラを転がす私でも、これらを感じてますし、
 低速からの加速感、0-100㎞/hに関しては、
 ほとんどの市販の内燃機関車両のよりも、そして、寂しいですが、是だけ手をかけたW124 500E、
 ヘアライン号をも軽く凌駕してます。S65 v12のツインターボなんかでも厳しいです。
 それでいて、高速はレベル3の自動運転、ガソリン代ゼロ(笑)
 
こう書きだすと、「自動車を運転することの悦び」の多くは、
内燃機由来の慣れ親しんだ昔の記憶を含む、特異なものであることに気が付きました。

 ですので、EV化が進み、内燃機関車両が販売されなくなる、自動運転化が進むとはなって、
 残る内燃機関付自動車ってのは、
 振動、音、匂いの部分に特化して残る、んじゃないかと予想します。

 おそらく、これらが楽しめる場所っていうのは、
 自動車間の双方向通信が義務づけられるであろう遠い将来は、
 クローズドサーキットやドラッグストリップ等に限定されて、
 古い自動車は、高速道路、公道から締め出されるようになるのかもしれません。

現実に、旧規格の360ccの軽自動車等では、すでに120km/h巡航は難しく、
近場での旧車ミーティングは自走だけど、遠路は積載車で運ぶ等になっています。

そもそも、高速道路をこんなに軽自動車が多く走るなんてことは、ETC割引普及以前や、
新規格の軽自動車登場前はありませんでした。

こんな形で、どんどん、環境が変わっていき、やがて、
旧車ミーティングに参加するために、500Eを積載車で運ぶ、
いずれは、今、奇特、変り者の私がやっているように、
馬でのハック、外乗を楽しむために、環境が整った場所に出かけるってようになってくるんだと思います。
(昔は、馬は外で乗る、道路で乗るのが普通だったので、馬場の外で乗る「外乗」なんて言葉はなかったって聞きます)

fc2blog_20180822093503f1c.jpg
 小淵沢の道の駅から、信玄帽道に向かって山道を行く 2018年晩夏


おそらく、我々の世代は、自動車に乗ることの悦びを過去の記憶や思い出と重ねて楽しむことのできる後期、最後の世代に近いんでしょう

ミニバンの後席で液晶モニター見ながら育った世代、
ゲーム機やスマホを与えられて、移動時間には、SNSを楽しむ世代には、
運転しない快適な移動に慣れ親しんでいるので、
残念ながらスポーツカーへの胸がドキドキするような感覚や憧憬、
喰うもの喰わずにアルバイトをして自動車のために生きるってことは
しないんだと思います。

そんなことをまた、今年も、初秋の小淵沢で、少し前、何十年か前なら、普通にできた騎馬での移動を、
八ツ岳の限られた場所で、何百年前かにつくられた武田の騎馬軍団の遺跡の棒道への道程を
楽しみながら、移りゆく日を寂しく考えています。