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2020/10/10

500E モーテック化の相談

大阪のTさんのフルコン化紹介の記事

自動車が主要な産業の日本で、

こんな”ど”中古外車のブログ

しかも、ウルトラマニアックな内容です。

普通の常識人なら、
内容も、金額も、時間も、
ほとんどわからない、理解不能なんじゃないかと思うブログ、

果たして、見ている人、何人いるのかわかりませんが、
少なくとも数人+αは見ているようで、そんな方から質問がありました。

毎度、わからないのですが、けっこうお問い合わせをいただきます。
(同好の士からの、連絡は、うれしいことで、ありますよ)

かの、えちごや や あの、エスコートの敷居の高さはわかります、
また、AVOは業者向けのためなのか、
SNSで聞くことのほうが容易だからなの理由は、わかりません。

とっつきずらいであろう、こんなブログの筆者に、
真摯なお問い合わせをいただいますので、場合によっては、まとめて、ここに記載することにします。

また、個別のご回答より、他の方にも共有してもらうほうが良いと思うので、
今回はここに記載します。

500Eの場合 (私は、前世代のM800です )

 
 私がつかってるのはこれ、最近 AVOで装着した、500Eは、M1でみんな動かしてます

V8ですから、これをシーケンシャル、各気筒別で噴射燃料をコントロールしたいなら
処理速度がある程度上のコンピューターが必要になります。

(純正ECU、LHモデルなら、グループ制御ですし、シーケンシャルはMEになってからです)

それで、私のフルコンの仕様はといいますと、
エンジン制御、つまり燃料噴射、点火時期のコントロールを行っています。
(物理的には、電子スロットル制御も、カム遅角、進角も、もちろん可能です)

ツインラムダ、左右バンクにO2センサーを置いて、気筒別燃料制御のシーケンシャル制御です。

つまり、既存のEZLやLH,GMは残したままで、エンジンだけ、モーテックで制御する
いわゆる「二階建て」
燃料噴射と点火時期だけをフルコンが
各気筒別にコントロールして、燃料の増減、点火時期の進角等をコントロールして、
純正のLH,EZLは直接の燃料、点火制御はしていません。

なので、電動スロットルやASR、ABSやクルーズコントロールはそれがきちんと生きている限り
作動します。

吸気カムの切り替えは、純正の油圧式ソレノイドで、制御しています。

すなわち、純正機構をつかってのON/OFF、油圧ソレノイドによる制御で遅角、進角、遅角です。これは変わりません。

エアフロは、
私の場合、純正エアフロ残して、電圧だけ測定して計測して、メーターに表示させていますが、
吸入空気量での制御はしていない、
けだし、Dジェトロ、回転とアクセル開度だけです。

経験上、32ビットのCPの制御速度ですと、
エンジン回転とアクセル開度、それにO2センサーのフィードバックがあれば、
エアフロの制御は必要ないです。それくらい賢いです。

燃料が濃ければ絞りますし、薄ければ増量、次のその気筒の爆発までに調整できる演算処理速度です。

あと、
機械式722.3ATの場合には、変速時のショック軽減のために、点火時期の遅角信号がATからEZLに入ります。
(経験上、きちんとATを組んであれば、たとえ遅角しなくても、注意しないとわからないレベルだと思います。)

モーテックでこれをするにはOLスイッチから、遅角信号を貰って、遅角させます。
電子式722.6でしたら、電子的にギアがどこにあるかの信号がでるので、
ギアがかわったときにATコントローラーから
ギアポジションから、遅角信号を拾うようにすれば、これも可能です。
遅角だけでなく、失火のアンチラグや燃料カットもやろうと思えば、できます。

というのが、質問の回答その1

再度、まとめると、

純正+モーテックの
二階建てで、モーテックでエンジンの主要部分のコントロールをする、
という仕組みです。

なので、くどいですが、クルーズコントロールも、ABSもASRも
ASRのカットオフも動きます。


もちろん、さらに工夫を進めれば、純正コンピューターを全部なくして、
スタンドアローンで、社外ABSの利用もできますし、

純正電子スロットルをやめて、
汎用電子スロットルを使うこと、それによるASR制御も可能です。

さらには、MPDで、リレー類を全廃することも、当然に できます。

クランク角センサー、カムポジションセンサー(気筒別センサー)について は長くなるので次回




 こちらがM1 コネクターはMILスペック
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Re: モーテックM1フルコン等についてご質問いたします

モーテック化、スタンドアローンの件、私のは既存のECUはそのまま、すなわち ABS,ASR,GM,LHと EZLはそのままでモーテックのM800(前世代モデル、理由はM1をやったことが当時はなかったので、実績のあるM800にしたので)です。スロットルポジションも純正の電動スロットルの中の配線を追いかけて、そこからとってます。

なので、いわゆる「二階建て」と私がいってるもので、全部取っ払ってではなく、クルーズコントロールも、出来の悪いASRも、背おバカなABSもそのままです。

理由は、すべて完調に動作する状態だったので、それをとる必要もなかったのと、冒険をする必要もなかったからです。

その後、電子制御5速の722.6にしたので、オートマからEZLに行く2-3変速時の遅角はないです。
機械式ATのときは、つけるの忘れてても気が付かないくらいでしたが、ログ見て気が付いて、
あとからATから信号をとりました。

それをモーテックにいれて、遅角しますが、オートマのセッティングが良いのと、特性トルコンのおかげかで
差は、ほぼわかりません。

真のスタンドアローンは、知りうる限り日本にはいないんじゃないかと思います。
チャレンジするお気持ちは評価しますが、”開発”になるので、ユーザー、地方のユーザーが
一人でお願いする立場でお店に頼むのは、結構冒険。

敷居が高いというより、そのものを監督する立場の人、

できれば、
ご近所で、勉強熱心で、外国語が堪能、資料を入手することができて、時間管理が上手で、
クルマのことが、よくわかっているエンジニア、理想は過去にそういうことをやったことがある人
をタイムチャージで雇うとか、請け負うという方法がとれるといいと思います。

能力の有り無し、程度の問題で、プロとか素人とかは関係ないですよ


書いてて、そんな人がどこにいるのかと思いますが、
それはさておき、がんばってください