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2017/12/21

M119用 ATI フルードスーパーダンパー (10) ハブ完成  ATI Dumper Hub for M119

W124 500E M119 ATI ダンパープーリー用のハブ

無事に三価黒色クロームメッキの表面処理から上がってきて完成しました。
下地を研磨してからの処理ですので、良い面粗度になって、色気のある色調です。

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市販のアルミケースのATIダンパーと組み合わせて使います。
ダンパーとの嵌合部の寸法をギリギリまで詰めていますので、正確にまっすぐにいれないと
入っていきません。 ハブの冷やし嵌めが必用なレベルの寸法です。

3本のGMピッチでのプーリー固定用のボルトと 
6本のダンパー固定用のボルト インチサイズでボルト穴をあけています。

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 装着する際には、脱脂して、きちんとトルク管理をして、
 クランクに装着し、キー固定し、クランクプーリーボルトをトルク管理して締め付けてください。

 エンジン単体の状態でしたら、ハブを組み付けて、ダンパーを後付けでもできるのかと思いますが、
 車載でエンジンが乗っている状態だと、電動ファン、コンデンサー、ラジエター、エンジンファン、ウォーターポンプ他を
 全部取り外しておく必要があります。

 それでも真っ直ぐ前からいれないと、厳しいと思います。

 何千回転で回るクランクの先端部の振動を吸収するためのダンパーですので、
 その接合部の寸法はできるだけ追い込む必要があり、逆にガタがあるようですと、振動を吸収するべきところが
 振動の原因にもなる、ボルトの緩む原因にもなりますので、作業しずらさのデメリットがでるにせよ、
 ゆずれない部分だと思います。

 国産でもATIダンパープーリーキットとして出ているものの、ごく一部には、ここの寸法が結構アバウトで、
 スカスカにはいるものがあり、本来の性能が発揮できていなかったり、回転計のトラブルの二次的原因にも
 なっているようなものがあるので、注意が必用です。

 前述のとおり、
 クロスプレーンV8とはいえ、直列12気筒や6気筒のような完全バランスではないので、
 エンジン回転に由来して、必ず振動が出ます。

 ベンツも、良くここは理解していて、
 M100のころから、大型のゴムダンパープーリーをつけて、振動を熱に変えて吸収する。
 M117では、ラバーのエンジンダンパーに シリンダー式のダンパーを設ける
 M119では、液体封入式のエンジンダンパーを採用し、エンジンファンを反対に回転させて、マスダンパーにすること、
 振動が出るポイントまでファンクラッチの液体カップリング回転をずらして、ダンパー効果を持たせる等
 いろいろと工夫しています。

 製造から四半世紀をむかえるエンジンのゴム、高温下のエンジンルームの雰囲気、熱害で、
 クランクダンパーゴムが剥離する、割れるというトラブルも散見しています。

 消耗品の純正のソリッドのゴムダンパーに変えるのか(そもそも在庫がいつまで続くのか)、
 液体封入式のリキッドダンパーに交換するのかの選択肢が増えるのは良いことだと思います
 
市販車では、オーバースペックな液体封入ダンパーですが、振動吸収とスムーズなバランスには
 多くのメリットがあるものです。
 こんなオタクなもの欲しがる人がいるのは不可思議です、自分でつくるよりは楽というとでしょうか
 追加で3個造って一つは大阪に発送しました(笑)

 結果聞かせていただくのが楽しみです

 

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