2017/05/05

トランスブレーキ 722.6 NAG1 エボリューションプロジェクト (11) TRANS BRAKE 722.6 NAG1. Evolution Project (11)

 722.6 トランスブレーキ 
 開発いただいている 米国ワシントン州のWhipphelm 氏 からアップデートの知らせが届きました。
 こんなマニアックなお話しにお付き合いいただく技術力と熱意に感謝しています。

 ベータ版の作成が完了し、トランスミッション ベンチテストに入るそうです。
 もちろん、私も1個予約しています。

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 CADでオイルライン、寸法をあわせて、図面作成しています。 これが、β版です。

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 こちらは、寸法出しのために、722.6のバルブボディにあわせて、現物合わせでオイル流路通路の
 位置合わせしているところです。アクリルのクリアブロックつかって、バルブボディの孔位置を合わせています。

 500E、M119に722.6載せている人は、おそらく世界で10人程度、
 日本でも、大阪のエグゼや私の他にも、TCUを手に入れて搭載した人がでてきているようで、とても喜ばしいことです。

 進歩は、人々の競争、切磋琢磨、智慧、努力によって、初めてなせるものですから、
 私も負けずに精進していきたいと思います。

 そんな最先端の方々でも、さすがに興味がないと思うのが、このトランスブレーキ、
 ドラッグレースの専用部品で、おそらく60年代位、半世紀以上前から、ラインロック同様に
 アメ車では普通に使われてます。
 
 どういうものかというと、
 オートマのオイル流路を加工して、1速ギアに動力が伝わるようになっているものを、
 同時にバックギアにも動力が伝わるように、トランスミッション内部のクラッチ、ブレーキバンドを動作させるものです。

 たとえば、スタート時、ヘアライン号、1速で3000回転では、
 ブレンボの8/4ポッド、390/340mmのブレーキをして、フルブレーキでも フットブレーキ、ラインロックだけでは
 車を停止しておけません。

 デフギアで3減速されたトルクは、3.6倍になるため、クリープで 車体が前に動いてしまいます。
 そのため、アイドリング+のスタート回転数、
 2000回転以上はあげられず、0-60ftのタイムが稼げません。

 これを少しでも回転を上げるために、1速とバックギアに同時にトルクを伝達させて、
 スタート時には、電磁ソレノイドバルブで、バックギアへのトルク伝達を停止すると、
 1速ギアだけにトルクが伝わる、ラインロックが解除されて、パチンコ玉がはじかれるようなスタートが
 できることになるという仕組みです。

 前にも書きましたが、722.6・580のギア比は、
  1:3.595 2; 2.186  3:1.405 4:1.000 5:0.831 R:3.167 ですから、
 1速 3.595とR3.167に同時にトルクがかかるので、引っ張りっこをするため、
 その差は減損等を無視しても、0.428程度になります。

 なので、これを使えば、トルクが100キロ、ファイナルが5とかでも、
 点火制御とあわせれば、アクセル全開でも 車を停止させておけるという仕組みです。
 マニュアルクラッチの車のスタートより、時間ロス、人為ミスが少ないのでタイムも安定して稼げます。
 (組合せる ディレイ ボックス DELAY BOX についてはあとで)

 もっとも、これを活かすには、充分なエンジントルクをタイヤまで伝達できること、トラクションがかけられる
 シャーシ作製が前提条件ですし、
 車を停めて力、トルクコンバーターの熱を放熱できるだけの余裕あるオートマ系の冷却性能、ATFオイルポンプの能力
 最大トルクで停止しているエンジンの冷却をできるだけの冷却性能があることが大前提になります。

 そんなわけで、いまだ冷却系、駆動系のバージョンアップをこのために繰り返すことになるわけです。

 5月になって 海外ラジオ放送でも、文部省唱歌でしょうか
 童謡の”背くらべ”が流れたのを聞きながら書いています。

 おととしの背の高さと、今を比べて、すこしは伸びたか?
 遠い御山と比べることに おこがましさを感じながらも いまだ 
 すこしでも 背伸びしようとしている 知命の暮春です。


 


 




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