2016/12/01

ATI フルードスーパーダンパー 試作(6)  ハブ の製作

こちらも もう 2年前からやっている 話になります。

エンジンの回転振動を吸収する ATI フルードダンパー をM119エンジンに装着するためのクランクハブを製作しました。




材質はクロームモリブデン鋼で、
この後、熱処理、表面処理です。ここで、表面処理どうしようとか、オイルシールのフリクションを減らそうとかいうから、
時間がかかってます。もう、偏執狂を超えて、大馬鹿者、気狂。
比較ができない人のレベルです。


ハブは、クランクシャフトの先端にクランクプーリーボルトで、固定して、キーで固定する方式です。

ベンツのクランクプーリー ハブの穴ピッチも個性的で等角ではないです。

ハブは鍔状でATIダンパーに合わせた6個の穴が空いてあり、
ダンパーにはシボレーピッチの3穴が開いていて、これでダンパープーリーを固定します。

経験上、ダンパー位置は出来るだけフロントカバーに近接させる。
オーバーハングを減少させたほうが、回転するクランクのためには良いので、
純正のハブからハイトを低く変更しています。





ご覧のようにキー形状が独特というか、純正のハブ肉厚、オイルシールの径にあわせてギリギリなので、
合わせての製作です。ここらへん、ベンツは無駄が少ないです。

ダンパーに刻んである度数メモリと、上死点と、0度を合わせるので、結構、大変な測定と製作作業です。
国産エンジンなんか、ここらへんがおうようで、5とか10°ずれています

当たり前ですが、スペアエンジンで、エンジンがバレて無いと、とても出来ません。



プーリー高さが変わりますので、クランクプーリーも新規製作となります。

これ、高級7000番台のビレットで作りますので、削りカスもすごいですが、お値段もすごいことになりそうです(笑)
おまけに、ヘアライン号の場合、電動水ポンプで、ベルトもフリクション嫌って、4PK。

オルタ駆動位置、スラストも減らして、
エアコンも4PK、パワステプーリーも4PKで、フリクション減。長いサーペンタインでなく、短い2本の4PKですから、
ベルトアライメントから作り直しです。基準になる位置は、パワステとエアコンですが、太さ半分ですので
ほぼ、全部やり直しです。


そこまでやるので、装着するダンパープーリー、回転ザラつきや振動を抑える、高回転廻す、
特にM117流用クランクの6リッターには、必要な部品です。

お気づきの方も多いですが、
M119のクランク自体、最適化という”コストダウン”で90°V8のクロスプレーンに
ハーフカウンターなので、機構上、振動が出やすいです。
だから5リッターにもおすすめです。

好きであるからこその、回顧、比較ですが、
当時でも言われてたことですが、はっきりいって、W124は”コスト無視”というより、
W123やその前の縦目コンパクトと比べると、コストダウンの塊です。

何度も書いてますが、なので、”コスト無視”とかいう 広告代理店作成であろう、陳腐なコピーは大嫌いです。
”最善か無か”というなら、いっそ、”すべて空、無である”というほうが真実であると思います。

さて、宗教学的な知慧の話は別にして、
これ装着するにしても、
ラジエター、コンデンサー下ろして、ウォーターポンプ外して、
フライホイールも固定して、クランクプーリーゆるめるという結構な作業です。

ですので、エンジン載せ替え時がオススメですが、
メタル当たりの向上、トラブル防止のためには、どうしても欲しい部品です。

つけたからと言って、ホイと速くなる部品ではありません。

信頼性を担保する部品、トラブルを予防する部品です。

でも、乗れば一発で違いがわかる部品です。

少し誇張すれば、V8がV12になったり、L6の等間隔爆発。 バランサーシャフト付きエンジンになった感じです。

だれか、出してくれないかと10年以上も長く待ってましたが、
一向に出る気配がないので、人柱で作りました。
まず隗より始めよで 凡庸な私から始めました。 

Cカーとか、HKSのGT500のM119でも、ATIは使ってなかったと思うから、世界初だと思います。

NHRAなんかですと、一定クラス以上は、これつけて無いと失格になる位、必要不可欠なものです。

純正ゴムダンパーのへたりや 剥離、真面目に踏む人には必要な部品だと思います。

シボレー用の3穴、
3リング、7.074インチ、180mm サイズに合わせるように造ってあります。

もし、必要な方いたら、お分けしますので言ってください。

きっと人気集中で、品薄、入手困難になることでしょう  

というか、こんなものを欲しがる人は無である。ということから、
どんな努力であっても、所詮 無駄、空である。ということを悟るのだと思います。

関連記事