2016/03/28

旧暦如月、まだ咲ききらぬ花の満月の夜に君は逝きたまふ

平成28年3月24日込谷勇樹  享年42歳  Dookies 代表日本の代表的カスタムカービルダーが逝去しました。

このブログでも何度か名前が登場しています込谷さんです。

写真は、チューニングパワーズでの一枚ドラッグマガジンの表紙にもなった代表作のS30Z ツインターボV8


TRC東京流通センターでの撮影 DOOKIES のページから



 

こちらの読者の方は、ご存知かもしれませが、
彼はベンツのM102、103、104、そしてM119エンジンも手がけるチューナーでもあり、
昔、オートワークス時代に登場したモーテック制御のNos噴射R129も彼のワークでした。

ヘアライン号のモーテック化の際も、VH45クラセンアダプター使用は彼のアイデアで、部品も彼の手配でアダプターも制作してくれたものです。
昨年夏のパワーチェックの結果も気にしてくれて、わざわざ電話をくれました。

彼がエンジンを組むとき、90度V8のバランスウエイトについて、あーでも無い、こーでも無いと図と電卓片手に口角泡を飛ばしたり、
彼の制作したM119タコ足、ロング等長の集合順番、点火順序、長さについて喧々諤諤の議論をした事がありました。

楽しみにされていたV8 8連スロットルの吸気音を聞かせることも叶わないまま、早逝されてしまいました。

嗚呼 口惜しくもあり、無念かつ、この代わりを誰が出来ようと焦る気持ち、
寂しくも、悲しくも、怨ましくこそある別れです。

材木工場跡の土手に咲く桜木は、中に秘めたる臙脂色の濃さが樹影に残り、
真白く咲かんとして、きっとまだ蕾であったことでしょう。

近くの公園の桜並木で撮影をお願いすることももう、叶いません。 

近いうち、できるだけ早く、あの世に聞こえるくらいに、ダブルプレーンのV8でも、クロスバンクで倍音のエキマニをこさえて、
8連スロットルの吸気音のバックコーラスで奏でてやるから、待っててください。

異国に働き、遠く離れているため、通夜葬儀には参列できないのが残念でなりませんが、あの世でも使えるらしい、
冥土銀行発行の香港ドルとアイフォンを贈ります。
今、いつか、時間気にしないで、 億円かけたカスタムカーを作りたいって呟いて言ってたこと思い出しています。 

来週の清明節には100万ドル分、代金を燃やすので、きっと、
そっちに届いたら、あの世でも、どうか素晴らしい作品を創り上げてださい。

貴殿一流のこだわり、左右対象と質感、色の統一にこだわりぬいた、自慢の作品の写真のイメージをどうか、
内緒でメッセンジャーで送ってください。 

そうしたら、思いっきり、パクらせてもらいます。

ただ、真似しても、またパクられたと、怒る貴方の声を直接に聞くことがもう無いのが、寂しくてたまりません。

願はくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃

西行法師の歌の通り、旧暦如月16日、満月の夜に君は逝きました。

満開を待たずにフライング気味にプロスタートで駆け去っていくのが貴男らしいと思う朧月です。


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