2016/03/14

クランクケース負圧  独立スロットルのカッコよさに至るまでの道程

独立スロットルは、カッコいい。

文句なしにカッコいい、突き立ったファンネルは、強く、潔く、美しい

そんな男気なるものをくっつけて、
きちんと作動させる、デメリットを補い、長所を伸ばすようにすること、
人と違うことやる、速く走るろうとするのは、
まあ、実のところ、意外に大変なわけです。

今、考えているのは、まあ、最初っから わかりきってたことなのですが、
クランクケース内の負圧、

純正のインマニは右ヘッドカバー上からスロットル後に太いゴムパイプで
スロットル後の吸気負圧を引くようになっています。

これは、クランクケース内の圧を、スロットルの吸気の負圧を利用して真空に近づけ、
クランクの回転やコンロッドの動き、ピストンの上下の抵抗を少なくする狙い
があります。

他にも、クランクケースを負圧にする方法としては、
昔のアメ車やオートバイのレーサーのように、
PCVバルブを使って、排気の流速で引き込んで負圧にするものや、
ドラッグレース等では、機械式の負圧ポンプを使って、さらに負圧化しているものもあります。

負圧の取りずらいスーパーチャージャ車なんかですと、市販車でも電動ポンプで負圧化してます。

経験上、駆動ロス引いても、馬力で10馬力以上変わります。
オイル漏れも減りますし、低燃費、低フリクション、高出力なので、
ブローバイ大気解放する市販車は、現在ではありません。
(大昔、単車に集合管くっつけて、網入りのホースくっつけてオイル穴からブローバイガス抜いていたのは内緒(笑))

なので、独立スロットルにして、負圧が減っても、また将来ハイカムにして、
負圧が減ったとしても、クランクケース内はどうしても、負圧にしたいわけです。
ここは譲れません。

選択枝は4つ のうちのいずれか、またはその複合組み合わせ

①  大気解放
〇 手間がなにもいらない 網目ブリーザーホースは男らしい? 旧車会風(笑)
× 頭悪そう、馬力ロス、オイル拭く、大型キャッチタンク必要
→ JDDA でるのに、排気量同等6リッターのキャッチタンクはエンジンルームには、まず、入らない、無理(笑)

② 排気PCV
〇 加工手間は小さい、補機いらない、PCVバルブとフロントパイプ加工だけ、ハイカムでも使える
× 直管が望ましい、流速遅いと効果すくない、アクセルあけてないと負圧にならない、負圧値は流速次第、小さめ?



 アメ車だと一般的、ヤマハのモトレーサーなんか、これ使ってますね

③ 8個のインマニから負圧を集めて、クランクケースの負圧にする
〇 補機がいらない、コレクタータンク複数(AACとは別)
× 大した負圧にならない、ハイカムいれたら、ほぼ大気圧

 AACだけで、いっぱいだろうな(汗)

④  電動ポンプ
〇 加工手間少ない、駆動ロス少ない、ベルトがいらない.負圧センサーつけてMOTEC コントロールでDUTY?
× ①よりはいいけど負圧値は、低い、本格派だと16Vとか24Vのリチウムバッテリーで独立駆動、電気消費多い
 ほとんどの電動ポンプは常時駆動でないので、燃える、焦げる。



 純正でもスーパーチャージャーのアメ車とかこれ、使ってますね 写真はAC DELCO 215-425
 BMWのバルブトロニックや電動自動車用の国産がねらい目

⑤ 機械式ポンプ
〇 負圧値一番強い 男らしい!
× 駆動ベルト、ブラケット必要、駆動ロスあり、加工手間中



  写真はエスコートの在庫(笑) こんなもの常時、在庫しているお店があること自体 日本じゃ奇跡

⑤  ドライサンプ
〇 クランクケース圧力だけでなく、オイル撹拌ロスもない、究極にはこれ
× スカベンジポンプさらに追加、ベルト追加、駆動ロス大きい、オイルタンク必要、加工手間大



 一番、カッコいいけど、すごく大掛かり、エンジンルームのセットアップから必要

 というわけで、独立スロットルにしようという貴男! クランクケース負圧も考えべきなのでお忘れなく
 吸気管長で慣性吸気使えない分、ラム圧だったり、反射波だったりを使うのと同じくらい、
 クランク室負圧、吸い込む力が余計に必要になるのだと思います。

 私が言うのもおかしいけど、
 純正のエンジンは、多くの制約、出力、パッケージ、安全性、
 それに予算だったり、効率だったり、環境だったり、燃費規制のもと、
 圧倒的に豊富な経験値をもとに、最大妥協点を見出してます。

 それを、あとから変えようとする、上をいこうとする、
 これには多くの費用もかかるし、時間もかかり、しくみの理解や、
 部品や加工の調達先、制御の工夫やメイク アンド トライ、PDCが必要になります。

 優雅に見えるカッコよさの裏には、水面下でもがく水鳥の水掻きの苦労があるわけです。
 無謀に見えるけど、頭の回転、かけられる時間と、リソースは、
 メーカーが限られた時間と予算で妥協するものよりは、自由度が高いはず。

 なので、目指す山の高さを見て、心して取りかかってください。

 こんなことやろうという人は、ある意味 選ばれた人なんですから、
 選ばれた故の選良の義務があると思います。
 
 必然的に、良い結果出すことを求められるわけですし、そのための相応の工夫も、勉強も努力も必要です。
 
 やってみた、ダメだった とならない義務、
 やってみる、効果がある、カッコもいいし、すばらしい、速い! とすべき道であると気負っています。

 うーん、でも仰ぎ見る山は、近づけば、近づくだけ高く、険しく、また遠いなぁ 

 
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