2015/09/09

パワーチェックグラフ比較

雑誌記事の関係で、パワーチェックのグラフをまだ公開してなかったので、公開します。

測定日は2015年8月7日(金) 晴れ、 場所は埼玉県さいたま市のレースウォーズのボッシュシャーシダイナモ。

当日、埼玉県南部の最高気温は38.6℃(笑)、最低気温は26.4℃という異常気象、 
体温より高い最高気温のこんな日に測定する人は絶対にいません。
店の人も呆れてます。だから、予約いらない(笑)





まずは、ハイオク仕様、
モーテックM800、燃料系シーケンシャル制御、ツインλ、点火系も独立コイルのシーケンシャル制御で
ベースの上死点前23°まで点火時期を上げたもの。 
これより上にすすめると、吸排気干渉のせいか、特定気筒でライトノックが出てきます。
ノックモニターのオプション入れているので、
ノッキング出た気筒だけ、遅らせるということをすれば、もう少しあげられます。

 2015/AUG/07 Power Check Graph@Race Wars Saitama Toda, Bosch Chasis Dyno.
Mercedes E500 / W124036/ M119 AMG 6.0/Motec M800 ECU/550cc Denso 12Hole Injector Sequential Controll/ Custum MadeDirect Ignition Sequential Controll/by using of Hi-Octan, Pump gas. Ignitioin timing BTDC 23 Degree.

Wheter Report 38.6℃/26.4℃



293.3kw/5990rpm 568.3Nm/3660rpm  Intake temp 69℃/998hpa,それでも、
結果は、最高出力293.3KW/5990rpm、最大トルクは568.3NM/3660rpm 吸気温度69℃というターボ車みたいな悪条件で、
良く頑張ったと思います。

エンジンの発熱がシャーシ部屋にこもるので、この条件ですが、冬の測定ならここから吸気温度を
50℃は下げられるでしょうから、点火時期も進められるし、吸入酸素量も増やせるので、1~2割は楽観的ですが予知あると思います。この悪条件で、当たりまえと言えば当たり前ですが、厳しいシャーシダイナモで、オートマ補正なしで、
AMGカタログデーターよりは高出力なのは まあ評価できます。

カナシいことですが、おそらく、多くのユーザーは、自分の車の点火時期なんか見たことがないというのが、
この車、500Eの実情だと思います。
ためしに、”主治医”に聞いてみてください。たぶん、見てないです。というか、見たところで弄れないのが、この車でした。

φ100なり、φ96.5ボアのため、以前にも書きましたが、最大進角で20°とかの笑える数字なんです。

EZLイグナイターのプラグの番手を交換するのも、低回転で点火時期を下げる、遅らせれば、
低回転のトルク感が増える、ノッキングしずらいということなんだと思います。
これ、ハイオクのアンチノックの性能の限界と、燃料系の制御が大きな制約になっていたものと思います。

この制約を外して、自由度を高めるのがフルコン化のメリットの一つでもあります。

前に乗せた、ベンツの資料でもありますが、M119での点火時期による燃焼圧力変化の図です。
EZLノッキングと遅角について


363.1kw/6130rpm 590.8nm/3100rpm Intake temp 71℃/998hpa,
こちらは、その制約を更に取り外して、MBT範囲内で点火時期を30°BTDC30°まで進めたもの、
実際にはまだまだ進角余地はあります。
それで、363,1KW/6130rpm、590.8Nm/3100rpm です。

二枚のグラフを比較してみると、到達時間がレースガス仕様のほうが短くなっている、グラフの角度が急なのが
良くわかります。
また、トルクのカーブも3100rpmの最初のピークの後、 ほぼフラットのトルクです。
可変バルタイのタイミング(中高回転での吸気バルブ閉じ遅角と、6000rpm以上での戻し)もコントロールできるので、
6000rpm上でもたれてません。 ノックの問題を解決できれば、最後の一山がここに出てきます。

これ以上、上廻すには、HLAでなく、ソリッドのリフターの登場を待つことになります。

ログを見ても、トレースノッキングもないので、30°より更に追い込めます。
さらに、前述の気筒別の遅角制御も効果的なことでしょう。
涼しくなったときに、電動WPと合わせてどの位上がったかを報告できるといいなと思っています。

えーと、短絡的な質問(笑)いただいたので、お答えしますと、

「レースガスを自分の500Eに入れたら早くなりますか?」

答えは、今のままレースガス、ドラガス入れても0.1秒も早くはなりません。
イニシャルのセッティング、進角が低いからです。

ただし、もし貴方が、イニシャルの点火セッティングを変更して、ドラガスモードのマップを作って、ドラガスをいれて、
燃料系をシーケンシャル制御で最適の噴射タイミング、噴射時間、アクセル開度と回転数、水温、吸気温他の条件で
コントロール出来ると仮定して、良い霧化、高い電圧、正確な点火タイミングで良い燃焼条件にもっていければ、
上記記載の例位、速くなる余地は充分にあります。

ちなみに私の経験ですが、仙台でHKSのドラガス、大枚叩いていれたことがありましたが、
もちろん、当時はフルコンなんてまだ夢のまた夢だったので、
0.1秒も、おそらく1馬力も、パワーアップしませんでした(笑)。

チームエスコートの安藤さん@タイプMからは、極上牛タンを食べながら
 「つかわれへんやったら、買うたるで」と暖かい言葉をいただきましたとさ(笑)
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