2014/12/25

W124の執念、40年たって、いまだ現行車の開発に使用されることの凄さ



 私が定期購読している雑誌に三栄書房の「MotorFan Illustrated」があります。
 自動車機械お宅向けの雑誌です。技術を詳しく、かつ判りやすく、図と写真でテーマを絞って解説している
 雑誌です。

こちらの最新号、ばね下完全理解のテーマで、
 おそらく日本の操舵系大手有名メーカーのステアリング関係の開発の記事が出ており、
 車体を切断して、台に乗せ、ボディの入力、サスペンションの動き、ステアリングの動きを解析している図がありました。

 ライターの方は、気が付いたかどうかわかりませんが、このブログ読者なら、この車体がなんであるか
 お気づきと思います。グレードまではわかりませんが、ファンだー内部の補強形状、ストラット形状からして
 左ハンドルのW124であることは確実です。

 バンプストッパーを外してありますので、フルストロークまでの操舵系、サスペンションの動きを見ているのでしょう
 開発していた当時から、40年たっても、なお、現行車の開発に参考にされるW124の凄さを感じます。
 ゴム、アッパーマウントの動きについては、このブログでも取り上げましたが、さすがメーカー、
 良いところに気が付いています。ストローク時には中に動きますし、ハンドルをきれば、内輪側はアッパーが
 外に動きます。これと、ボールアンドナットのハンドルギアボックスの精度、油圧制御と合わさって、
 絹ごし豆腐に例えられる、ハンドル操舵感に行くのだと思います。

 某メーカーが、これを参考にしているの位ですから、きっと電動パワステで、この味が再現されるようになる日は
 遠くないのでしょう。

 これも、凄いことですが、こんな車に乗れることができたのも、これまた凄いこと、
 だと思います。私の経験上、間違いなく、最上のステアリング感をもった乗用車だと思います。

 ですので、スクラブラジアスや、入力位置がかわる変なオフセットのホイールや、
 ホイールスペーサーはすすめていません。

 私からすれば、自分からは見えない、運転していれば見えない、停車しているときの見てくれの
 ”ツライチ”のために、お金を払って、
 オフセットいじったり、ホイールスペーサーをつけることの理由が正直わかりません。

 どうしても、アピアランスのために、フェンダーとタイヤを面一にしたい(という価値観があることは知っています)、
 トレッド広げたい、というなら、

 この世界最上の操舵感を犠牲にはしたくないので、フロントのロアアームを延長します。
(厳密には、トレッド変われば、操舵感も変わるんですが、付け根のオフセットが変わるよりははるかに良いです) 
もしくは、フェンダー加工して、ナローフェンダーにするか、他クラスのフェンダーに交換します。

 何十年もこの車見てますが、なんで、こんなことする人がいるのか、
 また、なんでロアアーム延長しないのか、私は、いまだ、理解できません。

 タイヤ、フェンダーギリギリだと、
 バンパー下、横からはみ出た、外に出たタイヤは空気抵抗を大幅に増すし、
 きゃしやなハブベアリング、スピンドルにも無理がかかる。
 
 トーアウト変化は多くなる、アッパーマウントのコジリは増える。
 スクラブ半径、アングルは大幅に変化するで、メリットはありません。

 しつこいですが、ここは基準値を強く推奨します。
 500Eに関しては、フロントのホイールオフセットは8Jだと、
 純正ホイールオフセットの38mmとか35mmが限度、
 8.5Jだと、38mmとか、43mmが、絹ごし堪能限度と思っています。

 純正ホイールのプラスオフセットに合わせるために、
 ストラットケースをへこませている点、
8J+35を履くR129や500Eでは、6.5Jの他124モデルとは、
 スピンドルを変更までしている
 メルセデスの拘りを理解してください。

 某メーカーも、当たりまえですが、これを気が付いているのでしょう、
 ホイールは往年のAMG1ピース、よくぞこんなもの見つけて来たと
 いう位、の骨董品をベースのオフセットの深いホールで試験しています。
 
 さすがに純正15インチではなく、17か16インチにしているのは、薄いタイヤ?
 ランフラット?を前提にしているんでしょう。 
関連記事

コメント

非公開コメント

オフセット

私もツライチにするだけのスペーサーやホイール選びは嫌いです。

確かに見た目はいまいちかもしれませんが、純正位置にタイヤの中心があるときが一番車が安定しますね。

かつて大流行したクロカン四駈では、殆どの車種でワイドボディ車がありましたが、トヨタも三菱も日産もホイールとフェンダーが違うだけの物でした。
おかげでワイドボディ仕様に乗るとハンドルが取られるし真直ぐ走らないし非常に不安定でした。

ですが、そんなときでもISUZUだけはアームやナックルが延長されていたので高速安定性は非常にいいものでした。
首都高を楽しく走れるクロカン四駈って他には無かったと思います。

今考えてもいろんなものでISUZUさんはいい部品を使ってますよ。
80年代半ばの設計のPIAZZAですらインテークパイプのホースジョイントは全てシリコンですから。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: オフセット


 かわばたさん

 コメントありがとうございます。


> 私もツライチにするだけのスペーサーやホイール選びは嫌いです。

 価値観の多様性、趣味、嗜好は認めます、というより、それぞれの価値観と思いますが、
 「形は機能に従う」とかいっているのに、オフセット合わせの、ワイドスペーサーだと
 矛盾というか、「機能は形に従っている」だと思います。

 ドリフト車両でも、つけている車いますが、まあ、あちらは切れ角アップが目的で、
 目的も違うし、上のクラスだと、スピンドルまで溶接加工ではなく、削りだしで
 作って、サイクルフェンダーですから、まあ、別格でしょう。

 逆に、ワイドスペーサーを履きたい、ツライチに見せたいけど、
 スクラブアングル変えたくないから、
 スピンドル加工やビレット削りだししたり、ハブ製作したり、
 ホイールをウルトラプラスオフセットで
 作り直して、それに、ワイドスペーサー風アダプターつけてると、凄くカッコいい
 と思います。

 いすゞ、スピンドル違いは、ビックホーンだったでしょうか?
 技術者が良く作った車だと思います。
 ちなみに、ツインカムのG180には、カムにメタルが入っているので驚きました


Re: No title

Hさん

 コメントありがとうございます。
 40年というのは、開発していた時期のことです。
 W124の開発は、W123がラインオフした前後、1975年から始まったそうです。
 ですので、2015で40年と表記しました。
 モデル期間も長く、10年かけて、開発できた黄金時代の車だと思います。

 某メーカーの方の話を直接聞く機会がありましたが、
 ピラー切断すると、ハイテンション鋼板を使っていることがわかったこと、
 切断面がすぐにさびないと感心してました。

 私も、500Eにのっていますが、モデルに限らず、とても良い車だと思っています。