2014/03/01

「■2014.02.25. 沢村慎太朗■佳作の記憶」を読んで、本題を外れ、「葉脈を見て森を見ない」

先に本ブログでも紹介した沢村慎太郎氏
沢村慎太郎「午前零時の自動車評論」

彼はFMOにて、有料のメールマガジンをやっています。
FMOのページへリンク



先に紹介した本は、こちらのメールマガジンに加筆修正を加えた印刷版です。

私のブログ見ていただいている方の中にも、こちらの読者は少なくないと思います。

これ、広告主、編集を気にしないで書く、辛辣な点もあれば、
文章の長さに縛られず、自由に書きたいだけ書く、時間をかけて書く、調べて書くが
できる媒体です。しかも、それで僅かではありましょうが、読者からの収入も得られる
というビジネスモデルです。
本来の物書きとはこうであったものなのかもしれません。

もちろん、私も毎週の中身については、高く評価をして、
とても、楽しみにして購読しているものの一つです。
友人知人の自動車メーカー、部品メーカー勤務の多くの方も自腹?、
私用のアドレス@上司推奨で購読しているようです。


さて、そのFMOメールマガジン、「■2014.02.25. 沢村慎太朗■佳作の記憶」
を読んでいて、傍論ではありますが、ヒヤリとした感がありました文章ですので、紹介したいと思います。

>王者と認められたようなクルマを、あとになってから高いお金を苦も無く払って追 い求めるようなお客は、
>その希求の動機が自らの鑑識眼でなく、他人の褒め言葉に動かされた結果であること が多い気がしています。
> 「あれは名車だった」という懐しさまじりで讃える台詞が世にあふれるようなってか ら、慌てて探し出すわけです。
> ディーラーに行けば普通に売ってくれる時に、真の価値を見分ける目がなくて見逃していて、
>後になってから大騒ぎする。そんなひとたちが名声の殿堂を大枚払って買い求 める。
>  そして、こういうひとたちは、自ら見定めた価値でなく、他人の価値感で手に入れ たものだがら、きちんと乗って
>走らすこともできず、ただ「名車に乗っている」という満足感だけで過ごすことになるのでしょう。
> 保守整備も勘所を外してしまうかもしれません。例えばブッシュが逝って底付きして いるのに塗装のコーティングに
>大枚を投じてみたり── 。

>  なのに、ある日、憑き物が落ちたようにその王者を手放してしまう。他人の言葉で 動く人間は、また新たな他人の
>言葉で簡単に動いてしまうもんなのですね。

以上、引用終わり

うーん、耳が痛いですね。

確かに、私が見渡す限りで、こういった傾向は、他人が良いという車、たとえば、ベンツ、500Eには多い、
多かったと思います。

別に他人の評価で車を選ぶことを良しとしない訳ではない、
それは選ぶ人の勝手と思うのですが、
これが先に走っちゃうと、結局、周りの流行に踊らされる

そこの村、コミュニティ、特にネット関連で同じ車種なんかの集まりが、
昔に比べて容易になった昨今では、
そこの流れに踊らされることになって、本質的なものが見えなくなったり、してしまうと思います。

その結果、なんかね、こうキャッチコピー的なものに、余計に踊らされるようになるんだと思います。
こういう意味で私がカッコ悪いと思うフレーズは、

「ポルシェが造ったベンツ」(いや、なんてことない経営不況でライン下請けしてただけでしょう)

「最善か無か」(広告代理店のコピーだと思いますが、ならば世の中すべての量産自動車は500Eを含めて「無」です。)

「ポルシェライン」
(ライン下請けしただけで、人のブランド名乗られたんじゃ、かないません。そこの会社にパートで雇われてるということと、代表取締役であるということ位違います。)

「コスト無視」(ホントならそこの会社の役員は背任です。おまえ製造原価計算、苦労して工夫して、コスト削って、仕事でもの造ったことないだろう!)

 これを三流ライターが、引用して使ったから、さらに始末が悪い。
 文章書いて金稼ぐならさ、なんか引くか、足すか、掛けるかして、価値を増せ、真実に近づけ! と思います。 

これなんか、確かに他人の褒めそやし言葉の一例ですよね。

特に、(オンボロを承知で、もしくは気づかずに)ド中古で買って苦労を敢えてしている方(これは 私からの最大の褒め言葉です)にとっては、他人の褒め言葉と思うかどうかわかりません

うーん、じゃあ、自分がどうかっていうと、これもハタマタ、自信がない。

自分がそうじゃないって言い切れれば、本当にカッコウイイのかもしれませんが、

なんていうか、結局、学生服のカラー高くしたり、丈を長くしてみたり、生地で贅沢してみたり、裏に刺繍いれてみたりしてた中学生、高校生の頃とそんなに変わってないんじゃないかと思ってます。基本路線、大きく外さず、枠の中で、突っ張って遊んでるだけですね。

そこに不良、アウトローまがいのカッコよさを求めているのか、理屈つけて弁解しているのわかりませんが、
他人、共通の価値観をまったく刷新するようなこと、ビックリすることができているかというと、
そうではないです。

少しは、これに反して、世のためになっていることというと、
ブッシュ交換の推奨や部品供給、調達環境には多少は役立ってるかとも思いますが、
実は、これも最近あんまり自信がありません。

いや、それはそうでしょう。
表面処理だとか、炭素繊維だとか、放熱効果だとか、ベアリングによるフリクションだとか、
読み返すとそんなことばっか言ってることに、自分でも実は気づいてます。
「木を見て森を見ない」というより、「葉っぱの葉脈を見て、森を見ない」だと思います。
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コメント

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こんばんは。

他人の評価を気にする。
仕方のないことですし、流行に目を背け続けることには無理もあります。

今の流行といえば、ラピードかパナメーラあたりの4ドアスポーツでしょうか。

幸い?自分は他人の評価を気にすることもない、身近な社長の信者です(笑。
そう考えると、肩肘張らずに楽になれます。

貴兄もそうであられるように、C63やM3では到底満足はできません。
M5やB5は目指すものが違うし。
だから、エボや400Eの深みに嵌っています。

それもこれも、しっかり面倒を診てもらえる先があるからこそです。

百万が一、社長が今の400Eから他のモデルに乗り換えを勧められたら、間違いなく乗り換えるでしょうね。

あればですが。

No title

でもそう言う伝説を作ったのは雑誌で有りライターであるというパラドックスで…
私の場合、「500Eは新車で乗って腰抜かした」って言い訳しますが(笑)
旧車の場合はそうはいかない。
どんなクラシック高級車であれ、「当時を知っている」「新車から乗っている」人から見れば立場が微妙。
もっとも自分はプロですので、維持に関して素人さんの持つ世界以上のサービスを提供するように努めてますが。
でも、今新車で性能が良い車買えるのに昔乗って感動した、昔あこがれた車を結構な値段を払って手に入れるって素敵なことですよ。
しかし500Eは誤解を恐れずに言えば「安価でマニアのふりができる」と言う状況がここ数年合ったと思います。
なにせ、40-50万円で買えましたから。新車の軽自動車以下の予算ですよね。
もっとも車体も、よく潰れる部品の中古もここ半年で値上がりや欠品しだしているので今後は違った状況になるとは思います。
500Eにしろ他の車にしろあくまで自分の価値観で「善し悪し」を決定できれば良いのですが、他人の価値観に乗っかってる方が楽なんでしょうね。
自分の価値観で自分だけの楽しみを手に入れた方が達成感があって幸せだと思います。
「ポルシェが造ったベンツ」「最善か無か」「ポルシェライン」「コスト無視」
これらの言葉を駆使してブログを書き連ねる人もいてますよね、でも多くの場合何も中身のあることを語っていないという。
それで喜びを得られる人はそれでいいんでしょうけど、私はそんな上っ面の言葉だけでは納得できないジャンキーですので。
自分も自分の車をあれこれするのは所詮自己満足したいだけですが、自己満足の世界が、「他人に自慢したい」「他人に評価されたい」と言うところとリンクするとややこしいんでしょうねぇ。
自己完結する自己満足だと良いのですが。
自分に確固たる自信と裏付けがあれば、他人の言葉に惑わされることは無いと思います。
人の目が気になるから、人の目に付く場所しか整備しないんでしょうね。

Re:

虎狛さん

良く考えましたら、他人の評価が気になる というより、正確に言うと、「知的常識人を装いつつ、偏屈な変わり者の負けず嫌い」であることに気がつきました。

これが、驚かす方向にシフトすると、かわばたさんに近づきます(笑)。

私も流石にこれ、全部は自分だけで出来ないので、試行錯誤、紆余曲折を経て、皆口さんにお願いしています。清洲詣でも遠くはありますが、下手に余所に任せて失敗されるよりは、急がば回れの近道だと思っています。

部品屋さん

私も物書きの類ですし、人様のこと言えた義理でもないのですが、特にデジタル化が進んでからの雑誌編集と記者は劣化、低能力化が著しく、見てられません。ネットでは物凄くレベルが高い内容の情報もある。しかも、無料と言う中で、本が売れ無い。そのため余計に質が下がる悪循環です。
そんな過程での、徒花が、そういった借り物フレーズの、輪唱なんだと思います。
そう言う私も、新車時には、全く興味を惹かれませんでした。当時、見栄で560を転がしていて、SLや140は欲しいと思いましたが、何を好き好んで、落ちぶれを装うのかと思ってました。前にも書きましたが、クラスで地味で目立たない娘が何年か経ったら美人になってたと言う様な感じです。
値段が下がってから購入された方の苦労には共感することも多いです。そう言う方々がいるから、この車が実は残っている事も事実であり、動態保存に協力いただいていると思えば、また見方も変わって来ます。

No title

最善か無か?

結構好きだったりします。
最善かどうかはともかく余計な物を余り付けなかったのは良い事かと。

BMWなんかはそれで失敗してますね。
訳のわからん所が壊れて手に負えくなってしまうんですね。

ベンツも制御系が掌握できるようになれば楽になりますね。
逆に言えばキャブ車はそんな悩みが無いから、今でも箱スカなんかが大量に残るんでしょう。

Re: No title

かわばたさん

私が帰依する仏教の概念では、
すべてが 空 ですが、まだまだ 行足らないので、無 で良いとは思えるほど真理探究が至りません (笑)

なので、もう少し点火を詰めようだとか、フリクション抜くにはどうすればいいかとか、空気抜くにはどうすればいいかなどに頭を悩ませています。

知るほどに、足らぬを知り始めた状態、喰らえども喰らえども腹が減る餓鬼の如くでもあり、煉獄の様相です。

こういうのを無限地獄というのだと思います。