2013/05/28

ATFパンスタディ(20)



ATFパンスタディ、今回は砂型の製作過程を中心にレポートしました。
アルミ溶解の湯流しなどは前回のオイルパンスタディで紹介しましたので
割愛して、凝固させて砂型から取り出したATFパンには、
鋳砂がまだ残っています。

これをステンレス鋼球のショットピーニングでクリーニングします。

取り出したオイルパンのバリやライナーをとったのが写真です。

これにT6の熱処理して、時効(硬化)させたものを、
機械加工して、ボルト孔、ドレーン穴、オイルテンプセンサー孔、それに
Oリングの溝を加工します。
アルミニウム鋳物は冷却後の人工的な熱処理で、硬度を出して、鋳造組成を安定させます。
機械加工するときの、エンドミルとアルミ材との親和性が高い、刃にくっつきやすいので、
その加工性を良くするためにT6処理するという目的もあります。

オイルパンの表面がアルミの地肌色より、ピカピカしているのは、
ステンレス球のショットピーニングしてるためです。写真ではわかりずらいですが、
現物を手に取ることができる選ばれたオーナーの方は、その感触を味わってください。

叩かれても、なおギラリ光る、男気をどうかご覧あれ!
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コメント

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No title

ピーニングとWPCにはちょっとコダワリがある自分です。

クイズです

なんでステンレスのような柔らかい球でピーニングするか疑問じゃないです?

鋳造品なんで当然、できるだけ硬い球で叩いて、表面硬度を上昇させつつ、鋳造巣を埋め込む方が良いに決まっていると思いませんか?
オイルパンに硬度は要らないか(失礼)

100ミクロン位の球で鉄球で強ーく叩けば、アルミホイールのエアー漏れの原因でもある鋳造巣を埋めてしまうことも可能なんです。

ALの組織結合が強い方が熱伝導率は高くなるという事実もあります。
*実際変わらないレベルです(笑)

なんでかな~

楽しみでやっていること、こだわってやっていること、関連すること全てが不思議の塊ですね!

ショットピーニング

長岡さん
ご専門の方からのコメント感謝です。
ステンレス硬球は3mm径だそうです。金属表面に入れ込むバインダーとしては、大きさも大きく、速度エネルギーも小さく、刺さりこむ形状でもないのでクリーニング目的のようです。これWPCでしたらどんな材質を使うんでしょうか?放熱で銅とか真鍮でしょうか?

No title

ん~ ご期待に添える回答でなくて申し訳ないのですが、
鉄球でなくてSUSを使うのは、粉塵爆発のリスク回避です。
SUSは粉塵爆発のリスクの低い部類になります。
アルミ、鉄、チタンなど微粉の場合に、自己発熱して爆発を起こします。
リスクは低いですが、小麦粉ですら粉塵爆発を起こします。
対策は粉塵の濃度を下げることで回避します。

また柔らかい部材にピーニングする際に、部材保護の目的もあります。
バリ取りなどで、ピーニング材投射のコントロールを曖昧化するのに適しています。

どのような投射材の同様ですが、SUSは打撃で顕著に硬化します。ピーニングエネルギーが変化しやすく、コントロールの難しいピーニング材料となります。

アルミと鉄は親和性も高いので、ミスマッチでSUSの出番となるわけです。ただSUSも鉄よりクロムの濃度が高いだけなので、如何な物かと思います。

ちなみにWPC派生のPIPでも銅や真鍮は相当な速度でぶつけても、自己溶着の領域にまでは辿りつかないと経験しています。

私の知りうる限りで結論としては錫、鉛程度が基材に成分転化できる融点温度のようです。マイクロディンプルの形成は表面積の拡大を意味しますから、放熱性の向上に一役かうことは間違いありませんよ。

為になります。

奥が深い!WPCの特許公報見てたらアルミにショット掛ける際に、窒素を使用すると言うのが有りました。また、急冷による効果もあるんだとも有りました。今、引用文献や関連技術を斜め読みしてる所です。真鍮や銅のショットは難しい様ですが、カップやワイヤーブラシ等で擦ると、意外に移るようです。ショットの後にメッキかな?

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