2013/02/17

フィンピッチを10mmにした理由(3)スズキ油冷エンジン


写真は、スズキ油冷エンジン どっちがカッコいいと思いますか?

スズキ油冷は、腰下の冷却をオイルジェットにより、ヘッドと高温部、プラグ周り等の
冷却をオイル通路に頼り、オイルクーラーでそれを冷却するという方式です。

それが、なぜシリンダーに5mmピッチを採用したかはわかりません。
鋳造技術が進んだのか、見慣れた空冷エンジンとの差別化を外観上図るというマーケティング戦略なのか私は推測するしかありません。

メーカーのカタログコピーを見ますと「冷却のための放熱フィン」と記載されていますし、
油冷であってもシリンダー冷却は必要ということもあるのでしょう。
ブラックでフィン部分の端をアルミ地にしたのは、デザイン上のあるのでしょうが、
本当に放熱効果を考えるのであれば、スクエアな上から見て四角い冷却フィンではなく、
台型や、角丸型、すなわち走行冷却風が当たる前の方が広い面積で後ろに行くにしたがって狭くなる方式
を採用したでしょう

何十年か前のGT380のヘッドはラムエアとしてこういった形状をしてましたし、
その後の2バルブのGSもそうです。
スズキの油冷が出たのは、4バルブで熱問題が解決しなかったGSXの改良によるものなのか、
これも正直わかりません。

CFD解析ができるようになったのは、つい最近2010年位ですから、当時は判らなかったのか?
いやそんなことはないでしょうと思いました。

私はデザイン上の理由があるのではないかと邪推してます。

まあそんなわけで、私は無理に細いピッチは良くないという刷り込みもあり、
またバイクのイメージや、その後の論文のこともあり、ヘアライン号のフィンピッチは、
5mmでなく7mmでもなく、10mmピッチに決まったわけです。

あとでまた論文で引用しているグラフを上げて補足しますが、そんな経緯です。

スズキの油冷の話は、私の道楽におつきあいいただいていて、今は隠居して群馬にいる
熱学の大家CGRさんから、お聞きしました。オートバイの熱学、熱交換器については変態科学者として、
その分野では、極めて著名な方です。自分でオイルクーラー、熱交換機のフィン、流路を手計算で設計するくらいの方です。

そのCさん、彼も私と同じ匂いのするアスペルガー症候群だと思う(笑)、経由で、製造元S社Y氏のお話しから「営業上の理由」とのことを教えていただきましたので、たぶん、あたってるんだと思います。
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