2013/02/10

フィンピッチを10mmにした理由(2)オートバイの空冷エンジンに学ぶ


写真はスズキの刀 空冷の10mmピッチ カッコいいと思います


さて、興味のない人にとっては、まったく興味のない ふるいベンツのセダン

しかも、20個しかない私家版のアルミオイルパン、ATFパンのフィンの
話なんかに興味がある人は、世の中に何人もいない、

私一人位かなと思いますが、「自動車量産技術を通して、真理発見」という
意味では、まあ意味もあることなので、続けます。

フィンピッチについて、最初に悩んだのは7mmか10mmかでした。
理由は、模範にしたOS技研の旧L型アルフィンオイルパンは、金型で7mmピッチだったからです。
さすが岡崎社長の拘りでしょう、アルファロメオを参考にしてのようです。

今なら、昭和の頃から時代もすすんでますので、最近の技術使えば、7mm鋳造は可能です。

また、最低地上高を考えるとフィンの長さを長くはできないので、
オイルパン程度のフィン長さなら、フィン厚みにもよりますが、5mmでも可能でありました。

あとで、速度にもよりますが、無風状態なら20mmとかのピッチが良いようでした。
60km/hとかだと、7mmが良いという論文もあります。他の論文みると10mmが良いとの実験結果もある。
(あとで、まとめて論文引用します)

私は、誉エンジンの細ピッチ話を聞いていたし、3層ラジエターでの経験もあったので、
過度に詰めたピッチは冷却効果が低かろうと思いました。

そこで、5mmは採用にいたりませんでした。
当時、鈴木油冷についても参考にしたのですが、どうも疑問があり、結局、5mmピッチは採用に
至りませんでした。
最近になって、関係者の方から、このお話しを聞くことができたので、あとで、こちらも
アップします。

それで、機能美もあると思って、自分でマンガ図に書いてみました。
すると、どうも恰好良くない。
純粋に美的感覚だけで見ると、絶対10mmピッチのほうが恰好いいんです。なんかこうワイルド感があります。

7mm、5mmだと、なんか、櫛刃みたい、エスカレーターのステップみたいで、こうゴツイ存在感に欠けてました。
10mmだとオートバイ風でかっこいいのですが、5mmだと、スズキの油冷風で、なんか活かさないんですね

これは正直、理由はわかりません、
紳士服の生地、チョークストライプですと、細いと、神経質、繊細に見えるという傾向はたしかにあります。

それが、バイクのフィンピッチを見慣れているからか、もしくはポルシェのシリンダーが
そうだからなのかわかりませんが、見た目は10mmのほうが7mmや5mmより、はるかに力強く見えます。

それで冷却効果が高いとなれば、無理に金型製作とする必要がなかったので、10mmになりました。

悩んで、足踏みして、相当時間と手間かかりました。
時間がかかったのは、突然、連絡がこなくなるという、私自身の理由も半分位あると思います。
その際、ご迷惑をおかけしました。

電話で塩原さんに「10mmでお願いします」と伝えるのには、
わずか数秒です(笑) 

ですので、アルフィンオイルパン、お持ちの方は、アンダーカバーを外した時に
フィンを下から見てみることがあったら、この話、思い出してみてください。

私の粘着気質と、しつこさが、貼りついて見えると思います(笑)

ところで、私みたいな素人がゼロからものを考えるのに、
先達の技術論文や独占権利を得るための特許公報はとても役に立ちます。
結果として、先達と同じピッチになりましたが、一応、ただのキャットコピーではないといえると思います。

先日、靖国神社の遊就館にいったセンチメンタルもあるのかもしれませんが、
人生、命、青春を駆けて国のため、理想のために戦った先輩方のことを思います。

その後の、昭和の戦後の経済戦争を戦ってきた大先輩の方々、
鬼籍にある方を引き出して、こんなものの話を素人が長々ロウロウと言うのは、
ただ恥ずかしく、消え入るような気持ちですが、

こんな私家版探究は「性能は技術に敏感である」といえますでしょうかね?
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