2009/06/04

500Eのウォーターポンプ

500Eのウォーターポンプ、つまりM119エンジンのウォーターポンプには
複数の種類、バージョンがあります。

M119エンジン(5L)は、大別して4種類

①KE ジェトロ(前期、ハイデッキ) SL、Sクラス初期モデル、500Eは、なし

②LH 中期  (ローデッキ、クローズ)SL、S、500E 等
③LH 後期  (ローデッキ、オープン)同

④ME      (ローデッキ、オープン)E50、SL 等

があります。


これにマッチする

ウォーターポンプは、KE、LH中後期用(『前期ポンプ』といいます。)と

ME用(『後期ポンプ』といいます。)があります。

前期ポンプと、後期ポンプの外観の違いは、
(1) アッパーハウジングの形状が異なること、
(2) ウォータータンクの有無
(3) マーキングピン、製造方法等
(4) サーモスタット
(5) 信頼性

が違うことが、比べてみると判ります。

(1) アッパーハウジングの形状

は、前期に比べ、後期のほうが、ドーム状の形状がスムーズであり、
それに併せて、取り付けボルトの寸法も1本が長くなっています。
形状のスムーズさは、ヘッドからのホットウォーターの流出がスムーズに
いくようなイメージで、多少は冷却効果というか、ローフリクションに
役立っているでしょうというレベル。



(2) ウォータータンクの有無
 前期は、ヨーロッパ環境基準から、LLCのオーバーフローも規制されており、
それにあわせて、シャフトシール部からの水漏れを受け止める小さいタンクが
ついています。
でも、ここから冷却水がもれるようならもう、駄目なので、後期では
不必要として廃止されています。


(3) マーキングピン、製造方法等 
 前期はマーキングピンが打ち込み、後期は鋳込になっています。
製造法も前期は低圧か、重力鋳造のような感じで、後期はそれよりは
圧が高い感じで、精度はあがっています。そうでなければ、ピンが鋳込みでは
製作できませんね。
 

(4)サーモスタット
 前期は、7970℃ローテンプサーモと 8780℃の双方が使用できますが、
 後期には設定がなく、8780℃となります。形状も異なるので、流用は困難です。

(5)信頼性

 これは、誤解ある表現なのですが、執筆日現在では、
前期ポンプは、純正品(コピーでない正規流通のディーラーからの部品)、
であっても、量産型が磨耗したのか、精度が下がったことが原因か不明ですが、
新品交換でもベアリングシール部からの異音や水漏れ、ガタや動きの悪さがあります。

 たぶん、経年生産台数が増えて不良が増えたのか、生産管理が低下したのか、
工場が海外移転した影響かわかりませんが、不良が3/1000程度あります。

 対して、後期ポンプは、OEM、純正を問わず、不良品の話は聞きません。
中国製のパッケージやホログラムまでコピーしたコピー品も現段階ではないようです。

となると、おすすめは、やはり後期ポンプとなります。
こちらのほうが、信頼性も高く、冷却効果もわるくないとするとこちらになりますね。

これは、国産でもそうですが、水に浸かっているベアリングやシャフト、インペラー等は
錆や熱、キャビテーションで 過酷な環境にあり、約10万キロで寿命を迎えます。
中には2機目という方もいるんじゃないかと思います。

(6) おまけ

 これは、前期、後期ともなんですが、鋳物であるため、流路の形状が最適でない箇所が
あります。ここをリューターで削ると、泡立ちが抑えられ、また流量が増えるので交換時には
加工がお奨めです。

 すべて、写真はおってアップします。




 双方を比較したところでは、製品としての性能面での優秀さは、
 後期にあります。
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