2009/09/14

DLC ダイヤモンドライクカーボン コーティング 2






 これ、どこがいいのとの問い合わせをいただきましたので、少し、

 元々は、NACA(NASAの前、インチキ通販のキャッチみたいですね)の宇宙空間、無重力状態での
 固体潤滑の研究だったそうです(伝聞です)

 なんでも、アポロだとかシャトルのヒンジ等の可動部の潤滑が、無重力状態だとオイルが
 球になってしまって油膜が保持できない。それで固体潤滑となったそうで、テフロン(PTFE)やら
 黒鉛やら いろいろ試したそうですが、炭素のダイヤモンド状の結晶被膜を形成すると
 皮膜の強さと平滑さから、優れたデーターが出たそうです。

 ですので、元々は固体潤滑用なので、オイルを用いた流体潤滑用ではなかった。
 それを自動車エンジンに用いるようになったのは90年代から、最近のフォーミュラー1でも
 多く使ってます。ダイヤモンドといってもカーボン(C)ですので、鉄やカーバイド(C)との
 親和性は高いのですが、アルミはむずかしい、はがれたり、します。

 はがれるのはコーティング膜自身の分子間結合より、膜と基材の結合が弱いからでしょうが
 ここに難しさがあるようです。

 量産エンジンで実用化されてるのは、先にもいいましたGTRやエルグランドのタペットのリフター
 社外品ではピストンピンなんかも米国では出てます。
 他にもカムやら、F1ではバルブステム、ピストンリング、クランクジャーナル、コンロッドのスラストと
 多いようで、国産のL型でもロッカーアームのチップなんかでは試されてる人もいます。

 ショックアブソーバーのチューブなんかも見かけますね

 身近なところでは、コンビニで売っている、ホット用のお茶用のペットボトル、PETですと
 加温すると分子間距離が開くので酸素透過や
 匂いが写る「移り香」対策で金色の薄いDLC皮膜
 かけています。オレンジ色のキャップがついてますので、見てみてください
(メーカーによって、PETを複数層で対応してるところもあり、すべてがDLCではないようです)

キリンビバレッジ



 あと、髭剃りの歯や 時計なんかでも見かけますね...

 エンジンの場合には、フリクションロス狙いです。
 メカ、NAのエンジンですと、こういうところ追い込んでいく必要があります.... 
 遠い道のりです
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コメント

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Re: No title

まんさん はじめまして。

あら、意外な所でインサイダーがいらっしゃるとは
しかも、ご近所ですね
近くにエボ2乗りの方もいらっしゃいますので情報交換出来ようかと思います!

新型工具鋼

 それにしてもCCSC理論の反響は大きいですね。SLD-MAGICがピストンピンに採用されれば日本のエンジンダウンサイジングは世界トップレベルになるでしょうね。

今や時代はS-MAGIC

 日立金属製のSLD-MAGICがピストンピンに採用されたという情報をつかんだ。これから様々な自動車部品の最適配置が変わるだろう。そんなにもピストンピンは重要なのだ。