2009/09/01

M119 エンジンのボアアップ、シリンダー表面処理

ご質問のあったM119エンジンのボアアップに伴うシリンダーの表面処理とピストンの表面処理について、

あまりマニアックなことは、雑誌の記事では書いても、興味持つ人は数人しかいない。
「押しの利くベンツを中古で買って、偉そうに転がす」 のがメインの
中古外車雑誌には余る....という、寂しい状況ですので、記事にはしてませんでしたが、
備忘というか、興味持っていただける方がいるようですので、メモを書いておきます。

アルミブロック、アルミシリンダーのメリットは、軽量化と熱、
国産ではSR20やS2000がアルミブロックですが、シリンダーは鉄の鋳込みだったり、スリーブです。アルミシリンダーになったのは、VQからでしょうかね?

対して、ベンツの偉いところは、M117の頃、80年代、25年も前からアルミシリンダー、アルミブロックです。アルミシリンダーとアルミピストンですと、アルミ同士なので、素材が抱きつく、焼きつきやすくなります。また、アルミは鉄に比べて、やわらかく、耐磨耗性も低いですから、それを防ぐために、表面処理、メッキが必要になります。

カールシュミットは、ハイシリコンのブロックに、シリコンコーティングをするといった画期的なAlsilを産み出します。
片や、マーレーは、ニッケル、カーバイト、シリコン、NiCSil(ニカジル)メッキです。

いずれも、ポルシェでは空冷や水冷で実用化されていますので、ご存知の方も多いでしょう。

問題は、これをボアアップしようとしたときの、表面処理です。
コンベンショナルな方法ですと、スチール製のスリーブを製作して入れるといったことになりますが、
私は、どうせやるなら、alsil(アルシル)で行こうと考えていました。

加工先は、ドイツ本国に送らなくても国内であるのが嬉しいです。
ニカジルも勿論検討したのですが、電極を個別に製作する必要があること、や、初めての冒険で
代数のx項が二つ以上(y)あると、数式が解けない(笑)ので、まず実績のあることから初めて、
次のステップと考えてとってあります。

alsilで行くとなると、問題はピストンの表面処理です。アルシルコート、シリコン処理であっても
アルミであることは変わらないので、ピストンにアルミを使う場合には、表面処理をしないと抱きつきます。

続く
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