2009/07/01

ベンツの排気系2 ダブルプレーンクランクとイモ足

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500Eに搭載されていますV型8気筒、アルミブロック、スリーブーレス(アルシル)のM119エンジン、DOHC、32V、可変バルタイ(IN)は、89年に500SL(R129)に初めて搭載されました。

それまでの、M117エンジン(OHC、アルミブロック、アルシル)3.8,4.2,5.0,5.6Lの基本データーを踏襲して、クランクジャーナルやボア、ストローク、ボアピッチ等の基本部分は共通です。

このエンジンは、ベンツの伝統で、振動の出ずらい、ダブルプレーンクランクです。アメ車や国産のV8もこれですね。
フェラーリなどの片バンクで等間隔爆発のシングルプレーンとは違います
1-5-4-8-6-3-7-2 といった点火順です。国産車や他の車種と違うのは、気筒の表記順で、右バンク前から1~4、左バンク前から5~8です。


点火順序2

図で見るとわかりますが、片バンクで不等間隔爆発です。右なら180-270-180-90°、左なら180-90-180-270°で爆発します。
右バンクの1-2、左バンクの8-6は、クランク角で90°しかずれていない箇所が発生して、
たとえば2(8)番が排気行程にあるときに、1(6)番は吸入行程にあるので、バルタイやカムのオーバーラップによっては、吸入と排気が干渉する、自己EGR状態になることになります。

これを理解しないで、排気干渉する形状の純正のイモ足(フォークリフトのエキマニのような奴)で、排気系を弄ると、ゲロゲロという、アメ車のような不等間隔爆発特有の音になります。
特に、M119エンジンは、ダブルプレーンV8では世界初の可変バルタイで、IN側が22°油圧で一気に進みますから、特定回転で可変バルタイが作動すると、とたんにゲロゲロ言い出します。

ですので、ここは音を追求する場合には重要です。

泣く子も黙る音響職人のサクラムの宇野氏も苦労しているくらい難しいです

タコ足なしで、フロントパイプ+触媒+サブマフラー、メインマフラーの組み合わせでは
文句なしで日本で最高レベルのマフラーだと思います。

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