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2023/11/11

M119 エンジンのたこ足 (35)  180°集合  右バンク解説2 裏勝りの美学

「裏勝り」

東国、北関東の生まれで、

生まれたころは、日本の独立、サンフランシスコ講和条約から 14年 
日本の復興を内外にアピールした東京オリンピックの翌年で

高度成長期で、いざなぎ景気のはじまり、
所得倍増で、国産の家電製品を皆が買い求め
GDP(GNP)も戦前を超えたものの、まだ2位にはいたらなかったころ、

自動車でいうと、モータリゼーションの初期、のさなか、
生家は、かろうじて主要産業の一角を担っていた 絹 を扱っていたからか、

芸事の関係からか、和装、着物着る機会が多かったです。いや、今でも慶弔時以外にも和服着てます。
そのため、羽織の内側である「羽裏」に凝りようになりました。

もっとも、着物だけじゃなくって、古くは、学生時代の変形学生服の裏地(笑)
刺繍いれてもらったり、和服の裏地使ってました

自分で稼いで、スーツしたてるようになってからは、
エルメスのスカーフ 海外出張時に 免税店で 2枚買って、裏地にしたてたりしてました。
結構、着道楽だったんです


過去形なのは、最近、スーツ仕立ててないんです。
そういえば、新コロナ以降 一着もつくってません。

私、体形が、胸が大きくウエストが細い、腕が長いので、既製服があわないのをいいわけにして、
なじみの洋服屋さんで毎年つくってましたが、
ここ数年、世の流れか、ストレッチ素材のものとかにしてから、裏地なし、いわゆるアン コンストラクト ジャケット
ばかりで そちらが主流で、オーソドックスな洋装、着る機会が、極端に減りました。

ではありますが、裏勝り、見えないところに 洒落るのが美学、粋だと思って いまでも 背伸びしてます

そう、 右バンク 装着すると絶対に見えない そんな 裏側からの図です

タコ足の裏側

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 前述のとおり、4気筒のブロック長があるものを等長にするには、1番は最短で、集合部まで、
 2番は ピストン径、ボアピッチ分、蛇行して、長さを稼ぐ必要があります。
 3番、4番も同じことになります。

 難しいのは、まっすぐ横に出して 真ん中で集合さえればいいのですが、
 ほとんどのFRの場合、エンジンルームの横にフロントタイヤ、フェンダーがある。

 市販車だと、後方排気が大前提で、
 ボンネット突き出しての情報排気や、前方排気、側方排気は ない、

 そうなると、排気を後方で集合させる必要がでるので、
 その集合位置をどうするか、
 自動車メインフレームの幅の制約や、補器、M119の場合、大型のオイルフィルターハウジングだったり、
 セルモーターが右側にあるので、厄介さが増します。

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 w124 500E 一番の問題は、w124のフレーム幅は狭い、直列4気筒、6気筒用のものに
 90°V8を載せた、しかも、M119の原型、
 単カムOHCのM117に、無理にDOHCヘッド乗せた頭でっかちときてますから、横幅が非常に狭い。

 同じV8でもOHVのコンパクトなヘッド、タペットカバーと比べると、
 カムカバーの幅が 3倍くらいあります。
 
 しかも、インマニ位置を先に決めて、外側にエキゾースト持ってきているから、
 M119のヘッドはエキゾースト側が、ブロックにオーバーハングにせり出してします。

 この制約のもと、長さを斜め後下方の特定地点であわせるため、

 2番は、横に張り出して、すぐにUターン、そこで斜め後方に90°向きを変えて、集合部に向かう構造です。

 そこからは、3番の長さ稼ぎのためにゆるく蛇行しますが、スムーズに流れて3番と 2-1に集合する構造です。

 その3番は、ポートから出て90°曲がって下に向かい、長さを稼ぐために少し前方に向かい、2番の排気管を乗り越えて、
 オーバーラップしつつ、大きく斜め下方にカーブして
 集合部に近づき、そして再度、S字にゆるく蛇行、4回カーブして、先の2番と集合します。

 右バンク、裏側からしか見えない一番の見せ場。 このタコ足、180°集合ならではの一番美しい部分だと思います



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 前回解説した、最後方の4番は 
 3気筒分の長さを稼ぐため、ポートから出て、90°下方に向かい、前側にすすみ、
 大きくUターンして、折り返しで長さを稼ぎ、集合前で約45°カーブして、
 1-4の集合部へと、外側、フェンダー側に位置しています。

 φ48.6の2本を約30°で集合し、φ60.5になるトランジション
 すこしラッパ状に口が広がっている形状が良くわかります。

 セルモーター脇をエキゾーストパイプが通ることになるので、
 V8の定石、セルモーターや配線の断熱被覆は必要になります。

 ここ、鈍重なボールアンドナット方式では、無理、
 ラックアンドピニオン化することによって、はじめて実現した
 取り回しであることが お分かりいただけると思います。

 ご覧の通り、ここはスリップジョイントになります。
 上流側がオーバーラップになっているのが わかりますでしょうか? 
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コメント

非公開コメント

キレイですね。

お久しぶりです。

いやあ、キレイなタコ足ですね。
溶接棒の肉盛りのビートもキレイですし、
焼けもキレイですし、流石ですね。
息を止めて、一気にやるんでしょうね。

インコネルといい、この溶接といい、
素材フェチの加工フェチとしては、
ヨダレ物です(^^)

完成の折には、ぜひ、拝見させてください。

Re: キレイですね。

noho さん

 コメントありがとうございます
 はい、こういう溶接ができる人、特に難溶接材の薄肉でできる人は日本では
 限られてると思います。

 特に、自動車がわかって、となると日本では数人でしょう

 夢は簡単に手に届かないから 夢なのですが それが近づいていることを 実感できてます