fc2ブログ
2023/11/01

わけ登る 麓の道は 多けれど 同じ高根の月をこそ見れ  M119 エンジンのたこ足 (34)  180°集合  右バンク解説

わけ登る 麓の道は 多けれど 同じ高根の月をこそ見れ


 w124 500E M119 用 180°集合ヘダー タコ足
 右側バンク、ほぼ基本線が固まりました。

fc2blog_20231011130017517.jpg

 どうぞ、ごらんください

 さて、 ながらく 武道、武術、兵法の稽古を何十年も  それこそ毎日 あきもせず続けておりますと、
 人生観 歴史観、時代の流れの他にも いろいろ気が付くこと、思いつくことがあります。

 そのほとんどは、先達がすでに気が付いていたこと、書物や 口伝に残されてるわけですが
 最近、どうも、自動車道楽や ほかのことにも つながるんじゃないか と最近想うわけです

 当流以外でも、良く詠まれる道歌 武道の極意を和歌にしたためたもの

 わけ登る 麓の道は多けれど 同じ高根の 月をこそ見れ 
 
 現代風に 意訳すると、

 世の中には、いろいろな兵法、武術があって、
 それぞれの道を上り詰めようと、日夜 努力をするわけだけれども、
 実は 登っている山、その先に見える月は 同じであり、
 そして 到達しようとするところ 真理は一つであらん

 これを、こちらのブログの表現でいうと、物理の神様との対話 真理の追究と なるわけです

 私の 宗教的価値観論になりますが、
 
 漢訳でいう 行深般若波羅蜜多時
 
 サンスクリット語の gaṃbhīrāyāṃ prajñāpāramitāyāṃ caryāṃ caramāṇo

 こんなことなのかと 遠く 眺めつつあります

 人類の転換点である 産業革命、
 
 そして、化石燃料を使ってエネルギーをとりだす
 内燃機関なるものが 発明されて、 

 帝国主義、植民地化がさらに進む、

 そして、その反動の民族主義と

 全世界を巻き込んで 世界資本主義化がすすむ一因になる
 
 そんななかで内燃機が
( 発明当初は、炭鉱動力や ちいさくても大型船舶用、まさか個人で内燃機所有するなんて思ってなかったと思います )
 
 奇しくも 馬車、 馬なし馬車、自動車なんてものに乗せられる、
 そして、人類の夢である空を飛ぶ、航空機なんてものができて、

 二度の世界大戦をはさんで、搭載される内燃機関関連技術が飛躍的に発展する 
 
 大戦後、自動車の大衆化、世界規模の産業化により、
 地球規模で 環境と燃費競争が激しくなり、今にいたります。

 近い将来、もう これらの叡智切磋琢磨の結果は、電動化や 内燃機の廃止により
 
 過去のもの すべて空 
 
 つくるひとも つかうひとも やがて死にますから 
 いずれは無に なるんでしょう

 そんな中、排気系でいえば、”仰ぎ見る月”は、究極的にいうと、「出力の向上」

 そのために、たとえば、NAに的を絞っていうと、
 いかに、排気バルブ付近のポート、排気管に、負圧をつくるか、負圧に近づけるか だと考えます。
 
(その意味では、真空、マイナス1気圧が限界で、何気圧でも理論上は過給できる 過給には及ばないことになります)

 これによって、高い圧力の排気ガスは、負圧、理論上は最大で マイナス1気圧分、より効果的に排出され、
 効果的に掃気が実現し、 より吸気も効率的に行われ、吸気充填効率もあがります。
 よって燃焼も安定し、爆発圧力も高まる というわけです

 そのための形状がこちらです。 
 形状は自然に従うといいますが、それに すこしは、一歩は 近づけたでしょうか


fc2blog_20231011130140be6.jpg


 右バンク 先に話しました通り、
 180度集合ですので、1-4 2-3で まとめます。 
 つくるにあたり、参考にした込宮さんの遺作は270度集合ですから1-3と2-4 で集合順番も違うので形状も異なります。

 両バンクで 4-2-1を2本つくりますので、
 1-4が外側、 反対側、左バンクにいく2-3が内側にいくレイアウトであるのが
 よくわかります

 写真でみると表側が1-4 裏側に 2-3があります。
 角度がついているので、2-1集合長が ややずれて見えますが、同じ長さでそろえています。
 ここの集合角度は30°です。

 ここの突合せは治具をつくって、エンジン全部の4か所が同じ  
 全部そろえて、製作、切断、溶接を均一化、容易にしてます



fc2blog_20231011130117deb.jpg

 この角度ですと、
 片バンク、右側2本(4本)の集合位置が同じであることが、よくわかります。

 30度集合のφ48.6の2-1 φ60.5 になるので、 エンド部分をすこし拡張してあるのが分かると思います。

 同じことを書きますが、1番と4番で ピストン 0.5+1+1+0.5 個と
 シリンダーボアピッチ3個 加わるながさの差があります。

 仮に ボアピッチ、シリンダー壁厚さを 0としても ピストン100mmだと300mm違います

 排気管の長さをそろえたいわけなので
 これをエンジンブロックの後ろ側、下方までの距離で 同じ長さにする必要がでてきます

 なので1番は、障害をさけつつ、任意の場所に 短い距離で斜めに向かい
 管の長さ、距離を稼ぐためにいったん上にいって 任意地点で集合します

 あわせる4番は この300㎜の差を縮めるために、 いったん前にいって、1番と近接した位置に行き、
 そこから大きUターン、蛇行して、距離を稼ぐためにいったん上にいって、任意地点で集合します
 
 おきづきのように、ショートプライマリーであれば、1と4の最短集合部であるところに近くなりますが、
 これですと、管長が稼げません、そのためにいったん上にいって、距離をかせぐわけです
 ロングプライマリーならではの造形美です


fc2blog_20231011130114557.jpg

 こちらは、前から眺めたもの
 前のブログで書いたように、ここにオイルフィルターハウジングが来るので
 1番は結構タイトです。純正のタコ足だと、そのまま横にでて 熊手のように集合する トラクター風の
 タコ足ですので、じゃまににはなりませんが、太い管径になると、ここがきつい、
 φ50とかになると、ブロック移設か ドライサンプ でしょう

 この角度でみると、1-4 2-3の長さがそろっているのが良くわかります。

  w124/500E の場合 フレーム幅がせまい、 あたまでっかちのDOHC 90°V8にくわえて
  W124独特のエンジンルーム形状、ストラットタワーとバルクヘッドが斜めにパーティションで
  わけられており、その真ん中にデカいシロッコファンが鎮座している形状です

  そのため、エンジンから横のパーティションまでの距離が狭く、左右方向への自由度が ほぼありません
  なので、その制限をクリアするべく、横方向の張り出し幅もそろっているものになっています。

  幅の狭い直列4気筒、6気筒のエンジンですと、後ろの気筒の張り出しを大きくできるのですが、
  それが、ボディ側 パッケージングの寸法的にできないため、そのぶん、下方向、ブロック側にむかって
  長さをあわせて、距離を稼いでいる形状です

 出安居 満月の夜を過ぎて、思うことしきりです





 

関連記事

コメント

非公開コメント