M119 エンジンのたこ足 (31) 狭隘エンジンルームにデカ頭のV8 DOHCを載せると、30㎜集合の2-1になるMarge 2x1x8 =16 part INCONEL HEADERS
500E W124 にのっていても
99.99%の人には縁がない インコネル製のタコ足
こんなもの、手間暇かけて作る人、
高いお金出して 買いたい人、
たとえば、500Eが1.5万台いて1台とか2台のレベルだと思います
通常のタコ足だと もっと間口が広いでしょうけど それでも100台程度 1%くらい
もう PPM とかパーミルの世界です
さて、数字遊びはさておき、 細かく解説していきますと
上下プレスで成形したインコネル板をあわせて切断、板金で約30mm高さ
フランジに仮置きしたものがこれです
フランジは、ベンツの伝統で斜めにボルトが伸びるように製作して、軽量化のために肉抜き、角落とししています。
12㎜の板を段付き、9mmにしてあります。

これを8気筒分つくります。
バカボンの保安官の目のようにフランジ段はつながってますが
中では分かれてます。
これがφ48.6に30㎜で集合されます
M119はエンジンヘッドが脇、外側エキゾースト側に張り出している形状。
要は、OHCのM117と基本設計が同じブロックですので、カムが増えた分、大きくなったヘッドを
左右外に逃がしてますから、張り出しが多い、
つまり、ストラットタワーとの隙間がすくないので、フランジ後、30㎜位で35Rとかに曲げないと車にのりません。
もともと、OHC直列4気筒で設計したW124のエンジンルームですから、こんな狭さになったんでしょう
500Eはエンジンルームで、ほとんど排気管が見えないデザイン。
鋳物製の醜い芋足、
トラクターみたいな鋳鉄製のエキゾーストマニホールドを、太いエアクリーナーパイプで隠すデザインになってます。
前にも書きましたが、たこ足みるとメーカーのエンジンの本気度がわかります。
BMWの直6 M3なんかそうですし、フェラーリのNAのV8もそうです
コルベットのLSも、見てくれ悪いけど、結構本気感じます。
対して、ベンツは、シャーシが大事、パッケージング優先のドイツ一流の合理性ですので、
タコ足でエンジンの本気見せるより、パッケージ優先、量産時の汎用性使いまわし優先させます。
なので、M119 、SLでもSクラスでも、500Eでも一緒のヘッダー、たこ足
車種間、使いまわし優先です。
そこをなんとかして、やろうじゃないの!と思ったものの、あーそういうことだったのね と
やってからわかった塩梅です。

わかるように 製作途中から説明していきますと
これが一気筒分。
ここから、角度切したパイプをピースで製作してつなげています。
板金ドーナツを”へら絞り”でつくって、17度のピースを切り出し、6個つなげます。
φ48.6で 約35Rの曲げになります(笑)
なんでかというと、
ヘッド横、エキゾーストガスケットの面から、エンジンルーム横壁までの距離が10cmくらい
しかありません。
フランジと2-1集合までが12+30、そこから約90°曲げですから、必然的に35Rとかになっちゃいます。
実際 張り出たヘッドカバー ボディの隙間は 5cmもありません
インテークのパイプのパイプの太さと比べると、ボディとエンジン、すきまのせまさがよくわかります

上下のモナカを、溶接して前後、フランジ側とパイプ側を高さ合わせで切断のための治具で挟んだところです
これから、前後高さ合わせのために切断して、フランジに溶接します。
(壱枚目の写真が、それです)

1台分のフランジ、8個と、
上下モナカあわせて、高さあわせで切断したピース これを溶接します
これでようやく1台分
気が遠くなるような作業、
薄紙を重ねて、麻雀牌を作りあげるような作業です。

こちらが、前回話した本田のターボ時代のF1エンジン
自由に伸びた2-1とタービンが横にくっついていて、大きなウエィストゲートがつながってるのが見えます
50~60mmくらいで2-1にしてますね
前にも書いた、ザウバーのターボ用のたこ足が
エンジン屋さんがつくりたかった形状なんでしょうね と思いました。
これFRの124でやろうとしたら、エンジンを30センチ~40センチ後ろにさげて、
フロントガラスの下までエンジンもってこさせる
フェンダー横か、ドア横から、エキゾースト出させるデザインになっちゃいます
あー そういうことね! とこの写真みて気が付きました

メルセデス マクラーレン SLR (クライスラーバイパーの焼き直しともいう)では
こうやってました!
さすが、きちんとタイヤより後ろにエンジンおいて、
重量バランスとって、排気管 横に張り出せるようにつくってます。
駅弁野郎とは、生まれも 育ちも 違うということでしょうね
99.99%の人には縁がない インコネル製のタコ足
こんなもの、手間暇かけて作る人、
高いお金出して 買いたい人、
たとえば、500Eが1.5万台いて1台とか2台のレベルだと思います
通常のタコ足だと もっと間口が広いでしょうけど それでも100台程度 1%くらい
もう PPM とかパーミルの世界です
さて、数字遊びはさておき、 細かく解説していきますと
上下プレスで成形したインコネル板をあわせて切断、板金で約30mm高さ
フランジに仮置きしたものがこれです
フランジは、ベンツの伝統で斜めにボルトが伸びるように製作して、軽量化のために肉抜き、角落とししています。
12㎜の板を段付き、9mmにしてあります。

これを8気筒分つくります。
バカボンの保安官の目のようにフランジ段はつながってますが
中では分かれてます。
これがφ48.6に30㎜で集合されます
M119はエンジンヘッドが脇、外側エキゾースト側に張り出している形状。
要は、OHCのM117と基本設計が同じブロックですので、カムが増えた分、大きくなったヘッドを
左右外に逃がしてますから、張り出しが多い、
つまり、ストラットタワーとの隙間がすくないので、フランジ後、30㎜位で35Rとかに曲げないと車にのりません。
もともと、OHC直列4気筒で設計したW124のエンジンルームですから、こんな狭さになったんでしょう
500Eはエンジンルームで、ほとんど排気管が見えないデザイン。
鋳物製の醜い芋足、
トラクターみたいな鋳鉄製のエキゾーストマニホールドを、太いエアクリーナーパイプで隠すデザインになってます。
前にも書きましたが、たこ足みるとメーカーのエンジンの本気度がわかります。
BMWの直6 M3なんかそうですし、フェラーリのNAのV8もそうです
コルベットのLSも、見てくれ悪いけど、結構本気感じます。
対して、ベンツは、シャーシが大事、パッケージング優先のドイツ一流の合理性ですので、
タコ足でエンジンの本気見せるより、パッケージ優先、量産時の汎用性使いまわし優先させます。
なので、M119 、SLでもSクラスでも、500Eでも一緒のヘッダー、たこ足
車種間、使いまわし優先です。
そこをなんとかして、やろうじゃないの!と思ったものの、あーそういうことだったのね と
やってからわかった塩梅です。

わかるように 製作途中から説明していきますと
これが一気筒分。
ここから、角度切したパイプをピースで製作してつなげています。
板金ドーナツを”へら絞り”でつくって、17度のピースを切り出し、6個つなげます。
φ48.6で 約35Rの曲げになります(笑)
なんでかというと、
ヘッド横、エキゾーストガスケットの面から、エンジンルーム横壁までの距離が10cmくらい
しかありません。
フランジと2-1集合までが12+30、そこから約90°曲げですから、必然的に35Rとかになっちゃいます。
実際 張り出たヘッドカバー ボディの隙間は 5cmもありません
インテークのパイプのパイプの太さと比べると、ボディとエンジン、すきまのせまさがよくわかります

上下のモナカを、溶接して前後、フランジ側とパイプ側を高さ合わせで切断のための治具で挟んだところです
これから、前後高さ合わせのために切断して、フランジに溶接します。
(壱枚目の写真が、それです)

1台分のフランジ、8個と、
上下モナカあわせて、高さあわせで切断したピース これを溶接します
これでようやく1台分
気が遠くなるような作業、
薄紙を重ねて、麻雀牌を作りあげるような作業です。

こちらが、前回話した本田のターボ時代のF1エンジン
自由に伸びた2-1とタービンが横にくっついていて、大きなウエィストゲートがつながってるのが見えます
50~60mmくらいで2-1にしてますね
前にも書いた、ザウバーのターボ用のたこ足が
エンジン屋さんがつくりたかった形状なんでしょうね と思いました。
これFRの124でやろうとしたら、エンジンを30センチ~40センチ後ろにさげて、
フロントガラスの下までエンジンもってこさせる
フェンダー横か、ドア横から、エキゾースト出させるデザインになっちゃいます
あー そういうことね! とこの写真みて気が付きました

メルセデス マクラーレン SLR (クライスラーバイパーの焼き直しともいう)では
こうやってました!
さすが、きちんとタイヤより後ろにエンジンおいて、
重量バランスとって、排気管 横に張り出せるようにつくってます。
駅弁野郎とは、生まれも 育ちも 違うということでしょうね