BOSCH Electronic Throttle Body

Electronic Throttle Body
電動スロットル FBW = Fry By Wire / DBW =Drive By Wire
もともとは、航空機の操縦用に鋼製ケーブルやロッドでのコントロールではなく、油圧制御、電子制御になったものを
安全性向上や環境性能、燃費向上や生産性向上、コストダウンの方向性が一緒になって、量産自動車にも使われるようになりました。
2010年代になると もうこれが主流で、ワイヤー式のケーブルでアクセルコントロールするのは、芝刈機とか、草刈機や
旧モデルの現行車種が主流になっていて、もうそういう時代に来たんだなと思います。
これは、ECUの性能が 倍々で向上していること、量産につれて、価格もどんどん下がっていることが主な原因でしょう
繰り返しになりますが、もう、そういう時代です。
良いたとえが見つかりませんが、感光フィルムで撮影をしていた時代、絞り、ピント、露出、レンズの特性から、
デジカメどころか、スマートフォンで撮影する、あとから加工する、そういう時代になったんだと思います。
W124で採用された 電動スロットル、6気筒モデルも、8気筒モデルもメーカー生産中止です。
おそらく、相当高い確率で再販見込みはないでしょう
理由は、前も書きましたが、内部の基盤で使っている電子部品、半導体や集積回路、その他部品が 作るのをやめたこと
もっと高性能で安価、信頼性の高い回路設計がチップ1個でできるようになったことが主要な原因でしょう
あとは、W124の電子スロットルは過渡期の製品なので、完全なDBWじゃない
ご存知のように、アクセルケーブルがアクセルペダルからついていて、バルクヘッドを通ってエンジンルームまででて、
スロットルリンケージに機械的につながってます。
前にのせた107SLのレストア中の写真ですが、アクセルリンケージワイヤーがいらなくなるので
穴をふさげます(笑)

モデルによっても多少の差異がありますが、
1)アイドルコントロールは、アイドルエアバルブで二次空気を供給することによっておこない、
2)アクセル開度が途中までは、ワイヤー式、
そこから先は、
3)電子式のスロットルアクチュエター(バタフライ)で、開閉します。
500Eの“故障車(整備不良車ともいう)“でいう“ASR点灯“アクセルがいなくなったというのは、
1)2)は動くけど、 3)がなんらかの事情で動かない アクセルが全開にならない という状態です
これは、導入期で、DBWへの信頼性がなかった折衷案なのかと推測しますが、
アクセル全開にはならないけど 車は動いて低速だったら移動できる、こういうメリットもなくはありません。
安全性、ASR、アクセルの開度を限定させて、自動車の姿勢や速度を制御した第一段階のモデルです
ここの接続が、W124では、スロットル横にクラッチがあって、断続させているので、専用部品、
もうこんな部品は世にありません。
見たところ、モーターもおそらく専用品で汎用品ではないです。
そりゃ値段も高いし、重たい訳です。
このあとのモトロニック制御モデルになると、スロットルはクラッチレスの完全電動になります。
現在の量産車はこのモデルで、製造時の生産性低下、コスト高になるスロットルケーブルなんかありません。
エンジンハーネスからの信号で、アイドリング、アクセル開度をコントロールします。
そもそも、ガソリンエンジンがなくなるって
いってるときです。もうこんな部品作ろうとはメーカーも部品屋さんもしません。
そうなると、汎用の電子スロットルを流用して、制御系は汎用ECUにする、これしか選択肢がなくなりました。
オリジナルが好きな方は、電動スロットルと、その他、機器を取り外してECUと一緒に保管するくらいしか方法ありません。
500Eは、722.3の機械式ATなので、キックダウンができなくなってしまいますが、これは
経験あるところでしたら、キックダウンコントロールを生かして、電スロ化するでしょう
私は、先に丈夫で安価、信頼性の高い5速電子制御の722.6にしてたので、これは思いつきもしませんでした。