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2021/05/25

RIP Roman  Pumpish Turbo Bandit



 Roman Pumpish さん  TURBO BANDIT のオーナーが2021年5月20日 自宅で
 何者かによって、殺されました。
 
 大変残念な知らせであり、私もまだ受け入れられません。

 旧ロシアの出身、現エストニア育ちで、スウェーデンのストックホルムで TURBO BANDIT 
 彼が若いころ、昔憧れていた”西側”のメルセデスに、ターボをつけて、加給をかけて大馬力を目指す!

 そんな夢を、自分の手と工夫と努力で現実化した勇気のある、屈強な男でした。

 6気筒のM104が、トヨタの2JZと比べても、遜色のない馬力を出せるようになったのは、
 彼の努力、高過給で割れるプラスチックインマニを製作したり、
 ターボのエキマニをキット化(M104,103,102) タービンハウジングも特製、
 と多々していました。

 能書きばかりいって、手が動かない私と違って、まず自分でやってみる試してみる、という性格でした。

 過去にもトランスブレーキのところで、紹介しましたが、
 TURNBO BANDIT TRANSBRAKE
 
 弱点のトランスミッション 722.3(400馬力程度がマックスでしょう)の換装キットが共通の友人である
 Ole氏の努力で
ole さん TCU

汎用のTCUが開発販売されて、彼もそれをいち早くから使い、722.6を M104に換装することで
 電子式5速パドルシフト化し、大型タービンで1000馬力の駆動を可能としました。

 ドラッグレースを私もしていたことから、頻繁に連絡をとり、
 ハイストールコンバーターの情報や、トランスブレーキのやり取りを盛んにしていました。
 当時は、まともなハイストールコンバーターが出ていない、他の小排気量モデルの流用だったりしたものを、
 彼は自分で切断して、バラシて 溶接して、タービン替えて 組んでで、ストールを調整するようになりました。

 私みたいに、クライスラーの社外品を流用してストール3000、クラッチましまし!で満足!とかというレベルではないです。

 結構、強烈な性格で、
 部品交換だけして、良くなったつもりになっている中古車屋、修理屋、部品交換屋のことは、
 あえて、そのまま訳すと、
 俺たち捕食者ための ”生餌””動態保存協力者” と悪しざまに悪態をついて、
 捕食者は、やりたいことをやる、夢を実現するっていってました。
 社会主義国から、東欧の自由化変革期に価値観が変わるくらいの厳しい体験をしたんことが
 うかがい知れました。

 短い人生 楽しまなきゃといっていたのが 思い出されます。


 寒い国でそだったから、南の国の島が好きで、タイでも会う機会がありました。
 こんど 722.6のアルミATFパンを送る!といったものの、
 私の帰国ができないため、その約束もいまだ果たせず、そのままになってしまったのが心残りです。

 その時話していた、シンガポールに車をカルネで運んで、マレーシア経由、タイに持ってきて
 500Eを乗り回そう! 帰国したら富山発で、ウラジオストックで、ロシア入国、トランスシベリアで
 イルクーツク、モスクワ、ペテルスブルク、ウクライナ、エストニア、スウェーデンを自動車で旅して
 逢いに行くよ!
 
 などと、という 夢物語を 私は、語っていました。

 貴殿は、そこには、もう、おらず、それもかないませんが、
 手土産に、チタンのボルトとATFパン それと 自慢のターボクランプ位はもっていきます。