前期M117/M116 エンジン ヒーターもどり Steel Block M117/M116 Motor Heater return line
M119エンジンの冷却で M116・M117の発展系と書きました。
M119、M117の右ヘッドには 、ヘッド熱水のアウトがなく、左ヘッドからだけで、ヒーターコアに行き、
右バンク、エンジンブロック後ろにヒーターも戻りがあります。
もう少し、正確に書きますと、
M117前期、M116エンジンはスチールブロックで、ヒーターコアからのヒーター戻りが
エンジンブロックの中のウォータージャケットを通らず、Vバンク間に、アルミ製のパイプがあって、
ウォーターポンプの負圧でヒーターコアからの冷却水が吸われるようにできています。
ウォーターポンプの形状も、あたりまえですが、M119とそっくりです。サーモスタットなんかは
M119もM117も共通ですよね

写真のVバンク上部にあるパイプがそれです。
前のM119、M117アルミブロックの写真を見ますと、このパイプがなく、その代替に、
Vバンク右側のウォータージャケットがシリンダースリーブのところともう一つ、その外側(Vバンク側)にあります。
こちらの写真ですと、ウォーターポンプに繋がる短いゴムホースと2個のバンドがわかります

こちらの写真みるとよくわかりますが、右バンクにあるウォータージャケットはシリンダー部分を冷やしてヘッドへと向かう、スリーブ廻り三角形、4か所のウォータージャケットだけで、M119,M117後期アルミブロックになってからのもののように、
ウォーターポンプへと向かうヒーターからのウォーターバイパス流路がありません。

ちょうど、エスコートにいったときに、450SLのエンジンオーバーホールをしていたので、写真にとったのですが、
前期スチールブロックのM117のブロックはとても頑丈そうです
ただ、クランクのキャップボルトが4ボルトで、M119のように、横からのサイドボルトがない分、クランクキャップの
固定に関しては、後期モデルのほうに軍配があがるんだと思います。

でも、オイルパンみると、一体成形で、アルミフィン付が純正採用です。
なので、NIIBE パンの必用はありません。
これみると、昔のベンツは、ものすごく、お金かけて車、エンジン造っていたんだなーと思います。