2017/08/15

722.6 NAG1 エボリューションプロジェクト (14) 722.6 NAG1. Evolution Project (14) How to install TCU

毎年、夏は馬術の合宿で、山梨県の小淵沢にこもっています.
そのため、更新が滞りがちです。
なので、昔のこと、書こうと思っていたことを拾い出して先にまとめておきます。

 敷島の大和の国で、今でも、マニアックな人にあうと話題に昇る W124の 722.6 NAG1 換装。

 すでに何台もの方が実践されているので、六日の菖蒲、6月の皐月の感もありますが、
 これからチャレンジされようとする方のために、何回かに分けて記載していきたいと思います。

 一般の他モデルのエンジン、トランス系を載せ替えるものと比べると、W210 や R129、W140用の
 M119用のベルハウジングがそのまま使えるので
 基本、大きな加工もありませんが、かといってボルトオンというわけにもいかず、いくつかポイントがあります。
 後で紹介といって、延び延びになってたので、少しづつ追いかけます。

 まず最初は、どこにTCUを置くか、

 私が現在、装着してるデンマーク製のtcu(旧モデル)は、マニアックなデンマークのOLEさんが、作成したものです。
 油圧経路を切り替える電磁ソレノイドのコントロールを、電圧、車速、エンジン回転、油温、アクセル開度、大気圧等の
 入力情報に応じて、行う仕組みです。

 とても、良くできていると思いますが、純正のtcuがエンジンecuとやりとりをしてフィードバック、学習機能がある、
 フェイルセーフが何重にも組み込まれているのに比べると、さすがにそこは手薄であり、人が手を加える対策を
 しないといけないかと思う部分もあります。
 
 また、回路や配線を見てみると、自動車車載用というより、弱電系の設計のように感じます。
 なので、温度や湿度、振動、ノイズについては、こちらで考えて対策することになります。

 まず、設置場所ですが、別にここが最善というわけではないのですが、ヘアライン号の場合、
 助手席足元のバルクヘッド、キックボードのところの空きスペースを使っています。

 別にここがベストなわけではないと思うのですが、振動、熱、湿度とノイズ、トランスミッションとの距離考えると
 ここになりました。
 


大昔、HIFIのカーオーディオを嗜んでた人だとわかると思いますが、W124、助手席の足元にちょうど良い大きさの空きスペースがあって、ナカミチのTD1200(アジマス調整、ノンオートリバースのカセットテープ(笑))とかの
ハイドアゥエイチューナーなんかをここに置きました。

 私の場合、モーテック本体、LCDディスプレイを助手席のグローブボックスに置いているので、
 その関連の電源リレー等もここに鉄薄板で枠を製作、整理して、アースポイントを共通にしました。

 これも、アナログ、カーオーディオでノイズで苦労された諸兄、初期の社外ECU、特にロータリーでノイズに悩んだ人には
 おなじみのことだと思いますが、基本、車なんてのはノイズの塊で、メーカーも対策、それは相当苦労しているわけで
 それにならって、アースポイントを揃える、信号系、電源系は分離するということをやりました。

 シールド線、コンデンサー、フェライト等の後付けの対策も大事ですが、基本は、整理整頓だと思います。
 ノイズの原因はどこか、一般に信号、電源、サージといいますが、
 
 それ以外にも、オルタネーター、クランク、ピストン、
 クラッチ、フライホイール、プロペラシャフト、デフ、ドライブシャフト、タイヤ、ローターetc
 金属で回転していれば、多くは帯磁しているので、ノイズの発生原因になっています。

 ここらへんは、再現性あるノイズでしたら、特定のしようがあるのですが、突発的にでてくるやつは、難しいです
 経験がものをいうところなんだと思います。

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 それで、ここは莫大な経験の蓄積があるエスコートにお願いしていますので、その一部をお見せしますと、
 キックボードを加工して、板金で固定金具をつくって、左のTCUと リレーと電源他を金属壁で
 わけて、収納できるようにしました。

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 蓋してしまうと、純正とかわりません。といっても、マット開けて比べる人もいないと思います(笑)
 TCU自体、振動に弱い構造なので、加減速コーナリングのG、エンジン、駆動機器の振動、車体の振動考えると、
 きちんと固定する必要があります。

 短時間なら、極端な話、床置きでタイラップ、マジックテープでも良いかもしれませんが、
 経年の半田の割れや、浮き、コネクターの振動を考えるとメーカー同様の対策をすべきだと思います。

 この当時のベンツのECU、がっちりとしたアルミの箱に入って、それを頑丈なアルミ製の金庫にいれて、
 モーターで換気する、固定は特殊工具で差し込み等々を見ると、これぐらい奢っても良いと思います。

 それ以外にも、前輪を浮かせる加速G、300km/hの振動等を前提としているわけですから、
 ターボのロータリーでなくても、これくらいは必要なのかと思います。

 ノイズ一発、高過給時に、インジェクター作動時間が停止すれば、リーンになって、即ブローとまではいかないのでしょうが、
 ギア抜け、ギアダウンになれば、シフトミスによるエンジンのオーバーレブ、
 駆動輪タイヤロックやオーバーステア等にもつながりかねないので、ここは慎重な部分でもあります。