2016年 平成二十八年 丙申 師走大晦日 500Eに乗るということ(6) この車の現時点での、スイートスポットは どこか?
毎年、12月に書くことにしている、この車のこと、
今回は、どんな風に、この車と、どこまで、どう付き合うかについて書いておきたいと思います。

だいぶ時間があきましたが、
2016年末での500Eにのるということ(6)
この車のスイートスポットはどこか? について
良く尋ねられるのですが、「(ドラッグ)レースに出るために改造しているんですか?」と聞かれます。
ははは、違うんですよ、
まえにも自分できめるレギュレーション また以前にも似たようなことを書きましたが、
レースカーを作っているわけではないので、自分の中で一定のルールを設けています。
こういうと、みんな驚くかもしれません、他のメルセデスの車や他のメーカーの車のってますが、
まったく弄らない、ホイールも変えないで乗ってます。
私、別に改造が好きなわけではないんです。
特定の車には、目的のためや、道楽で弄り倒しています。
それで、この車で、そんなことをしようと思ったきっかけを思い出すと、
発売当時は、当時盛りのR129SLや、V12、W140の巨漢と比べると地味、押しが効かないので興味を引かれなかった。
一度も買おうと思ったことはなかった。
ところが、まだ元気のあった中古車雑誌マガジンボックスの「くるまにあ」での福野礼二氏の名文や、
三栄書房「Special Cars」田中さんの企画力、パワーのお蔭か、あとになってからのほうが良く見えるようになった。
たとえば、中学のときの地味な同級生が、年頃になったら、すごくいい女になっていた風な車。
おそらく、後発のダイムラークライスラーになってから経営方針が変わった、W210へのアンチや
円高で中古並行が沢山入ってきたこと、新車より中古車のほうが売れる”外車”の風景のためでしょうか
この車、特に500Eの性能や、なんてことないトヨタのセルシオ対策とボクスター、カイエン前の
ポルシェの業績悪化で、生み出された生い立ちが、
私の思うに過大に評価されて、正確な評定がされず過保護、
つまり、ベンツだからとか、昔だと”500Eだから”という呪文で胡麻化されているか?と考えたたことと、
新しく出てくる新型車のパワー競争激化によって、往年のパワー、高速性能の優位さが劣化してきたことに
対するノスタルジア、判官贔屓が
一つのきっかけだと思います。
もちろん、修理する、分解したり、勉強してみて、わかる、すごいなと思うことは、それはたくさんあります。
でも、
オンボロ乗ってる風情で、ちゃんちゃらおかしい、コスト無視だとか、最善か無か とか
そんなのが妙に鼻につく、 テキヤの口上ならまだしも、
えせインテリの口三味線聴くのが嫌、
比べて走ると、経年変化だけでなく、実はだんだん、競争するどころか、
一緒に走る、ついていくのも厳しくなる。普段使いの現行車を乗っている毎日
そこで、具体的な評価が数次ででるパワーチェックをしてみたり(誤差も多いけど、無いよりはいい)
得意のドラッグレースでE/T タイムを測定して、実力はかろう、目安にして
先を目指そうと思いました。

写真はハイランド最後のラスト タイムアタック T27 ワゴン用ドライブシャフト@2014年8月
別に、ステージが、草レース、周回レースのラップタイムでも良かったのですが、
ご覧になった方はご存じだと思いますが、
1. 7tの巨体、実質3速オートマで周回っていっても、筑波はもちろん、モテギでも、さんざんシビックに
つつかれる、移動障害物レベルです。
ベンツにこだわるのでも、軽い190Eのほうが速いし、楽しい。
ストレートの長い、富士でも、鈍重さが目立って、排気量半分の空冷ポルシェにも到底ついていない。
本来は、そのステージは高速道路、産まれからすれば、アウトバーン、速度200㎞/h超が楽しい車です。
交通量が増えた1000円高速より以前だったら、日本でも、アングラな最速が楽しい車なんですけど、
軽自動車、トラックで交通量が増えたのと、昨今の居心地の悪いコンプライアンスもあり、
2. 65のファイナルで6,250振り切ったというような話も表通りではできないため、
こちらも主眼にはできなくなりました。
今思うと、携帯電話、画像、動画が普及する前は、非合法がまかりとおり、
ゆるゆるが許されてたんだと思います。
そうなると、消去法で、
ドラッグのレースカーは別にあるので(走るところがないけど)、ノウハウが生かせるのと、
車の性能比較、新型車との優位性を高めるということで、
ストックボディ、エアコン、オーディオ、ナンバー付、ロールケージなしの快適装備付、
街乗りでやってみようということにしています。
ですので、レースカーからしてみれば、半端、
レストア、オリジナルティからはかい離するので、そういった、みなさんの参考にはあまりならない、
いや、ほとんどならない、とは思います
それがわかりながら、求道的に、
地味で、こんな見栄えのしない、ストリートカーの話を延々と書いています。
さて、これまでの経験で、
ノーマルの状態できちんと走れるような状態
今、ここにいたらない人も多い、いや、ほとんど多数だと思います。
でも、ヘアライン号だって、最初はそうだったんですよ、だから、あきらめないでください
現代の道路事情にあわせて、どの程度までがおすすめかという話をしようと思います。
(冷却の問題は別にして)
この時代、わざわざ、500Eに のるということ、もとめるところについて です。
722.3のATのブレーキバンドの伝達トルク限界、
リアアクスルは、ワゴン流用ができますが、それでも27Tのドライブシャフトの限界があるので、
一般的に可能な部品流用ですと
2.65か2.82までで、
420馬力位、トルク60キロ位までだと思います (これでも結構無理してます)。
シャシダイナモで480馬力とかなると、
ドライブシャフトを前述のワゴン用(AMGの6リッターやSLの6リッター、AMGと共通です)にしても
ASR介入でブレーキが介入すると、ドラッグスタートしなくても、CVガタガタ、スタッビはポキポキ折れます。
捻じれます。
なので、デフとトライブシャフト、プロペラシャフトの製作や
オートマ換装に2年以上かけたい人は別にして、これ以上はおすすめしません。
サードメンバーまで、作ろうとすると、間違いなく、エンジンより高くなります。
これでも十分に楽しいですし、現行の63なんかと比べると見劣りがありますが、
抜けなくても、ついていくことはできます。
3速オートマ、直結4速のフィーリング、ハンドリング、シャーシの良さは魅力的です。
これを活かすには、やはり、LSD、
フリクションの少ないストロークのある足回り、大昔のスタビ位置で制御の油圧レベライザーでは無理だと思います。
ハブベアリング等の当たり面は磨く、オートマのオイルポンプも磨くということになるでしょう
こう書くと、なんてことない、えちごや仕様です。

ご存じ ”えちごや”の1号機 世界中のどの500Eより速い400E@6.2L OS/TCD レベ無しの”鐡脚”
ダクテッドFRPボンネット、FRPトランク、UFCD 可変排圧マフラー フリクションロス加工 TOO MUCH TO LIST.
1円玉で1000万円位貯めるとこういう車になると思います。機械式722.3オートマでの究極系がこの車です。
やってみて、近づいてみて、改めてわかった山の高さだと思います。
だそうと思えば、だせるけど、無理がたたる、限界がわかるのでやらないというのは、
きっと、このことなんだと思います。
来年は、どんな風になっているかな?
やっとではありますが、さらにもう一歩、少しでも前に進む一年にしていきたいと思います。
本年一年間、ありがとうございました。
来年もどうかよろしくお願いいたします。
今回は、どんな風に、この車と、どこまで、どう付き合うかについて書いておきたいと思います。

だいぶ時間があきましたが、
2016年末での500Eにのるということ(6)
この車のスイートスポットはどこか? について
良く尋ねられるのですが、「(ドラッグ)レースに出るために改造しているんですか?」と聞かれます。
ははは、違うんですよ、
まえにも自分できめるレギュレーション また以前にも似たようなことを書きましたが、
レースカーを作っているわけではないので、自分の中で一定のルールを設けています。
こういうと、みんな驚くかもしれません、他のメルセデスの車や他のメーカーの車のってますが、
まったく弄らない、ホイールも変えないで乗ってます。
私、別に改造が好きなわけではないんです。
特定の車には、目的のためや、道楽で弄り倒しています。
それで、この車で、そんなことをしようと思ったきっかけを思い出すと、
発売当時は、当時盛りのR129SLや、V12、W140の巨漢と比べると地味、押しが効かないので興味を引かれなかった。
一度も買おうと思ったことはなかった。
ところが、まだ元気のあった中古車雑誌マガジンボックスの「くるまにあ」での福野礼二氏の名文や、
三栄書房「Special Cars」田中さんの企画力、パワーのお蔭か、あとになってからのほうが良く見えるようになった。
たとえば、中学のときの地味な同級生が、年頃になったら、すごくいい女になっていた風な車。
おそらく、後発のダイムラークライスラーになってから経営方針が変わった、W210へのアンチや
円高で中古並行が沢山入ってきたこと、新車より中古車のほうが売れる”外車”の風景のためでしょうか
この車、特に500Eの性能や、なんてことないトヨタのセルシオ対策とボクスター、カイエン前の
ポルシェの業績悪化で、生み出された生い立ちが、
私の思うに過大に評価されて、正確な評定がされず過保護、
つまり、ベンツだからとか、昔だと”500Eだから”という呪文で胡麻化されているか?と考えたたことと、
新しく出てくる新型車のパワー競争激化によって、往年のパワー、高速性能の優位さが劣化してきたことに
対するノスタルジア、判官贔屓が
一つのきっかけだと思います。
もちろん、修理する、分解したり、勉強してみて、わかる、すごいなと思うことは、それはたくさんあります。
でも、
オンボロ乗ってる風情で、ちゃんちゃらおかしい、コスト無視だとか、最善か無か とか
そんなのが妙に鼻につく、 テキヤの口上ならまだしも、
えせインテリの口三味線聴くのが嫌、
比べて走ると、経年変化だけでなく、実はだんだん、競争するどころか、
一緒に走る、ついていくのも厳しくなる。普段使いの現行車を乗っている毎日
そこで、具体的な評価が数次ででるパワーチェックをしてみたり(誤差も多いけど、無いよりはいい)
得意のドラッグレースでE/T タイムを測定して、実力はかろう、目安にして
先を目指そうと思いました。

写真はハイランド最後のラスト タイムアタック T27 ワゴン用ドライブシャフト@2014年8月
別に、ステージが、草レース、周回レースのラップタイムでも良かったのですが、
ご覧になった方はご存じだと思いますが、
1. 7tの巨体、実質3速オートマで周回っていっても、筑波はもちろん、モテギでも、さんざんシビックに
つつかれる、移動障害物レベルです。
ベンツにこだわるのでも、軽い190Eのほうが速いし、楽しい。
ストレートの長い、富士でも、鈍重さが目立って、排気量半分の空冷ポルシェにも到底ついていない。
本来は、そのステージは高速道路、産まれからすれば、アウトバーン、速度200㎞/h超が楽しい車です。
交通量が増えた1000円高速より以前だったら、日本でも、アングラな最速が楽しい車なんですけど、
軽自動車、トラックで交通量が増えたのと、昨今の居心地の悪いコンプライアンスもあり、
2. 65のファイナルで6,250振り切ったというような話も表通りではできないため、
こちらも主眼にはできなくなりました。
今思うと、携帯電話、画像、動画が普及する前は、非合法がまかりとおり、
ゆるゆるが許されてたんだと思います。
そうなると、消去法で、
ドラッグのレースカーは別にあるので(走るところがないけど)、ノウハウが生かせるのと、
車の性能比較、新型車との優位性を高めるということで、
ストックボディ、エアコン、オーディオ、ナンバー付、ロールケージなしの快適装備付、
街乗りでやってみようということにしています。
ですので、レースカーからしてみれば、半端、
レストア、オリジナルティからはかい離するので、そういった、みなさんの参考にはあまりならない、
いや、ほとんどならない、とは思います
それがわかりながら、求道的に、
地味で、こんな見栄えのしない、ストリートカーの話を延々と書いています。
さて、これまでの経験で、
ノーマルの状態できちんと走れるような状態
今、ここにいたらない人も多い、いや、ほとんど多数だと思います。
でも、ヘアライン号だって、最初はそうだったんですよ、だから、あきらめないでください
現代の道路事情にあわせて、どの程度までがおすすめかという話をしようと思います。
(冷却の問題は別にして)
この時代、わざわざ、500Eに のるということ、もとめるところについて です。
722.3のATのブレーキバンドの伝達トルク限界、
リアアクスルは、ワゴン流用ができますが、それでも27Tのドライブシャフトの限界があるので、
一般的に可能な部品流用ですと
2.65か2.82までで、
420馬力位、トルク60キロ位までだと思います (これでも結構無理してます)。
シャシダイナモで480馬力とかなると、
ドライブシャフトを前述のワゴン用(AMGの6リッターやSLの6リッター、AMGと共通です)にしても
ASR介入でブレーキが介入すると、ドラッグスタートしなくても、CVガタガタ、スタッビはポキポキ折れます。
捻じれます。
なので、デフとトライブシャフト、プロペラシャフトの製作や
オートマ換装に2年以上かけたい人は別にして、これ以上はおすすめしません。
サードメンバーまで、作ろうとすると、間違いなく、エンジンより高くなります。
これでも十分に楽しいですし、現行の63なんかと比べると見劣りがありますが、
抜けなくても、ついていくことはできます。
3速オートマ、直結4速のフィーリング、ハンドリング、シャーシの良さは魅力的です。
これを活かすには、やはり、LSD、
フリクションの少ないストロークのある足回り、大昔のスタビ位置で制御の油圧レベライザーでは無理だと思います。
ハブベアリング等の当たり面は磨く、オートマのオイルポンプも磨くということになるでしょう
こう書くと、なんてことない、えちごや仕様です。

ご存じ ”えちごや”の1号機 世界中のどの500Eより速い400E@6.2L OS/TCD レベ無しの”鐡脚”
ダクテッドFRPボンネット、FRPトランク、UFCD 可変排圧マフラー フリクションロス加工 TOO MUCH TO LIST.
1円玉で1000万円位貯めるとこういう車になると思います。機械式722.3オートマでの究極系がこの車です。
やってみて、近づいてみて、改めてわかった山の高さだと思います。
だそうと思えば、だせるけど、無理がたたる、限界がわかるのでやらないというのは、
きっと、このことなんだと思います。
来年は、どんな風になっているかな?
やっとではありますが、さらにもう一歩、少しでも前に進む一年にしていきたいと思います。
本年一年間、ありがとうございました。
来年もどうかよろしくお願いいたします。