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2016/08/31

M119 エンジンの冷却水の流れ方 電動ポンプ化に際して再考

ラジエターマウントの電動ウォーターポンプを装着しようとしています。
写真は、ご存じM119 ローデッキのフロントカバー
えちごやに行ったときに借りて撮影してきました。
写真の、フロントカバー見てもらうとわかりますが、下に左右ブロックに冷却水が送られる穴の他に、
その左上に二つ小さい穴があります。

ところで、このフロントカバー、ストックの予備なんでしょうが、さすがですね、
キャビテーションで表面が荒れる、錆びる ウォーターポンプのインペラーの当たり面はピカピカ研磨済。
これに合わせるエンジンブロックのウォーターポートの段差も修正して、磨いてあります。
エンジンの吸排気のポート研磨、段付き修正は良く聞きますが、
ウォーターポンプのブロック段差まで修正して、研磨しているのところは、珍しいと思います。
そもそも、その意味も分からない、気にしない人のほうが多いのかもしれません。
空気より液体のほうが流動抵抗は大きいです。
水は段差があると乱流が起きて、泡ができます。
泡ができると、水より熱伝導が悪いから、冷却が難しくなります。
エンジンの冷却では、泡を出さない(ポンプをゆっくり回す、インペラー形状、隙間、段差をなくす等)、
泡を消す(スワールポット、消泡剤、エアー抜き等)
も重要です。
大昔、カーボーイの取材でえちごやに行ったときに、国産と違って、部品交換でポンというわけにはいかないから
できるだけ、無駄をなくす、効率を追求する っていってたのを思い出しました。

 これが、小さい穴、拡大図。
なんのためか良くわからなかったので、ミナグチさんに教えを乞いにいきました。
ブロック水穴見ながら解説してもらうと、
ポンプからブロックに送った水の戻りだそうです。
ウォーターポンプのインペラー前にブロック後ろからの水を戻して、インペラーで吸っています。

これが裏側、見ると良くわかりますが、インペラーでブロックに送られるところのOリングと、小さいOリング2つの穴の
大きさの差がよくわかります。