M119エンジンのタコ足(5) クロスバンク 180°集合の例 憧れのFORD GT40に学ぶ

前にも雑誌記事でも紹介したFORD GT40の180°集合のタコ足。
写真の撮り方にもよるのでしょうが、金属表面の質感が日本刀の刃紋のイメージとかさなり、、また
溶接のビートが彫金のようであり、凄みのある美しさ、美術品レベルに仕上がっています。
既成の15, 45、60,90等の曲げパイプでなく、パイプを曲げて溶接しているんだと思います。
ご覧のように、両バンクまたいで180°等間隔で4-1集合させています。
一次までが36インチ集合だそうです。
これなら不等間隔爆発、1-(180)-4-(270)-3-(180)-2-(90)-(M119の例)のようにならず、
180-180-180-180で爆発する片バンク4気筒、両バンクで,90°ずれた8気筒の音になります。
集合部もできるだけストレート多くして、おそらく等長集合ですね。4-1の集合角度も30°以下でしょうか
この後、サイレンサー部はテーパーでメガホンで拡張しているらしいです。
集合部のあと広げるのは最近のトレンドですが、このタコ足でもやってますね

こちらの写真で色分けされているように、720°つまりクランクが2回転する間に、8回爆発します。
私が、両バンク跨いだエキゾーストにあこがれるのは、
思春期に深夜の六本木、霞町で見たパンテーラのチューニングカーの影響だと思います。
こう書いていて、なんで、そこ、かつてはそこに住んで、そこで暮らして、仕事をしていたのに、
いまだ私が”六本木”という場所に、こう特別な思い入れというか、郷愁、いまだに憧れみたいな
感覚を持っているのか気が付きました。
"Bundlle of Snake" 意訳すると ”蛇籠でとぐろを巻くように”と比喩されるような
タコ足、集合管みて、やられたんですね。
同じV8でも、まあ、エンジンのチューニングの差もあったかもれませんが
コルベットのサイドだしの音とは違いました
GSやホーク2の二気筒のバイクより、
FXや4-1、Z2の4気筒の集合管のほうが色気がある。いい音がする。
いやCBの6気筒の集合管はもっと凄い等と前のめりになっていた少年が、
リアのフードあけてもらって、この”蛇の束”見る。助手席に乗らせてもらうわけですから、
そりゃ目に毒、毒気にあたります。 カセットデッキは縦、
シートに座れば、あばら骨の横にクランクプーリーがあるわけです。
彼女と ABCで よろこんでいた少年が、
いきなり洋ピンの、THREE SOME どころか、
くんずほぐれず.... 生で体験したようなものです。
いまだに 180°集合のバンク オーバー パス ワーク にハットオフする理由は
こんなところ、昔日への憧れと、その郷愁にあるのかもしれません。