M119エンジンの弱点(3) チェーンドライブ ガイドレール

こちらが、M119.96のタイミングチェーンの図。
M117譲りのアイドラギア、左バンクが良くわかります。
これを前出のM119.97と比べてどう思いますか?
どちらが、よりまとも、すぐれているとおもいますか?
119.97,98の図
こちらのアイドラギアが、LHになって廃止された理由は正直わかりません。
というより、なんで廃止することをOKしたのかの理由がわかりません。
おそらく、ブロックハイトが低くなったので、チェーン角度がきつくなったためか、
もしくは、OHCの名残で、残しておいたアイドラギアも省略できるとして、
コスト削減で廃止されたのか、よくわかりません。
ただ、見たところ、確実に、このアイドラギアがあったほうが、高回転時のチェーンの踊りや
追従性、フリクション低減に役立ちそうではあります。
ここから先は、私の私見ですが、M119、距離走った500Eで頻出するタイミングチェーン、
ガイドレールのトラブルは、このアイドラギアを廃止したことが大きな理由ではないかと思います。
多くのチェーンガイドレールトラブルの500Eを見てきましたが、一番やられるのが
左バンクのアッパーでした。
そりゃそうでしょう、クランク駆動されるギアに引っ張られる、一番力のかかるチェーンを
「21」番のアイドラギアなしで、スリッパだけで動かそう、方向を変えようとすれば、
それは負荷がかかります。削れる、割れるわけですね
これ、119.96と119.97比べると、どちらがエンジンとして素性がいいかわかる部分のひとつですね