ATFパンスタディ(20)

ATFパンスタディ、今回は砂型の製作過程を中心にレポートしました。
アルミ溶解の湯流しなどは前回のオイルパンスタディで紹介しましたので
割愛して、凝固させて砂型から取り出したATFパンには、
鋳砂がまだ残っています。
これをステンレス鋼球のショットピーニングでクリーニングします。
取り出したオイルパンのバリやライナーをとったのが写真です。
これにT6の熱処理して、時効(硬化)させたものを、
機械加工して、ボルト孔、ドレーン穴、オイルテンプセンサー孔、それに
Oリングの溝を加工します。
アルミニウム鋳物は冷却後の人工的な熱処理で、硬度を出して、鋳造組成を安定させます。
機械加工するときの、エンドミルとアルミ材との親和性が高い、刃にくっつきやすいので、
その加工性を良くするためにT6処理するという目的もあります。
オイルパンの表面がアルミの地肌色より、ピカピカしているのは、
ステンレス球のショットピーニングしてるためです。写真ではわかりずらいですが、
現物を手に取ることができる選ばれたオーナーの方は、その感触を味わってください。
叩かれても、なおギラリ光る、男気をどうかご覧あれ!