2012/10/24

最近のインジェクターの進化(第一世代EV1との比較)



画像元 日経オートモーティブへのリンク

インジェクターの記事を書きましたので、続けます。

写真はボッシュではなく、国産のケーヒンのインジェクターの進化図です。
(識別記号がEV1がKN1、EV6がKN6となっています(笑))
でっぷりとした、EV1がシングルホールから始まった、第一世代だとすると、
EV6ってのは、排気ガス規制に対応するために、多穴化したもの、細見のボディが特徴です。
先の無効噴射時間も短くなってます。

さて、ベンツは、300SLで自動車に世界で初めて、燃料噴射装置を実用化しました(実は、気筒内直噴です!)。
その後、機械式の燃料噴射装置を縦目のころから採用して、
M119エンジンでも、90年代初期は電磁弁によらないKEジェトロを採用してました。
129のSLや140のSクラスには、KEジェトロのM119が搭載されています。

ベンツが、電磁弁方式、いわゆる、フュールインジェクターによる燃料噴射を採用したのは、
結構新しくて、M119だと92年からですね(エアフロで空気流量を計測するLH、グループ噴射です。)
これに使っているのが、EV1世代のインジェクターです。

M119でも、120でも、EV1、最初は噴霧孔が4穴でしたが、途中からなぜか、2穴になりました。
ASNUに聞くと、おそらく、「残留燃料の噴射孔付近のガソリンのこびりつきによる、その後の霧化不良の弊害を嫌って」
だそうです(だからASNU洗浄が必要だそうです(汗))。 
もしかすると、コストダウンなのかもしれません。

霧化に関しては、ASNUで洗浄後の4穴と2穴比較で目視でみる限りでは、私にはわかりませんでした。
洗浄前の比較は使用状況によって違うので比べてませんが、
洗浄後はどちらも良いです。つまり、洗浄後は、霧化が良くていわゆる、どちらも「龍の踊り」状態にはなりますが、
しかし、それでも、最近のEV14とかEV6の霧化とはさすがに劣ります。

これだけ差があると、EV1とEV6の差は私がASNUで見てもわかります(笑)。
そんなわけで、以前はASNU洗浄で純正を使ってましたが、パワーアップのために開弁率に余裕を持たせることもあり、
EV6に変更して、吐出量を増やしてます。

EV6の霧化のこと、特許明細とか見たり、(国内の)会社方のお話し聞きますと、旧来のEV1とかだと200~300um程度で、
最近のEV14、12穴なんかのモデルだと50um以下まで小さいそうです。
こうなると、もはや湿り気とか、霧のレベル(10~50um)ですね

初期のEV1、ピンドルの1穴が、水鉄砲だとしたら、EV14なんかは霧吹きです。

つまり、もう吸気バルブの傘にぶつけて、バルブの熱で気化とか、そういうレベルでなく、出た瞬間から、霧です。
排気ガス規制が、冷間時も厳しくなったから、バルブの熱を利用するなんてことができず、
インジェクター側で工夫せざるをえなかったんでしょう

だから、昔は、バルブオープンの前に、先にバルブに噴射して、気化させて、開くと同時にドバツと気筒に入っていく等とセッティングといっていたのが、最近の主流のバルブオープンに合わせて噴射となったんでしょう

でもね、現行モデルじゃ、さらに進化して、燃費、公害、ノッキング対策、それにアイドルストップ時の
立ち上がり良さ
(停止時に、圧縮行程にしておいて、スタート時にそこで気筒内噴射する、これポート噴射じゃできないね!) 

等もあって、気筒内噴射が主流なんですね(笑)

続く