エアコン三昧(6) Vマウント

郷田レーシングのブログから
先に話ました エアコンのVマウント、ご存知ない方のためにお話しますと、
ラジエターの前に置くエアコンコンデンサーや インタークーラーのコアのために冷却風が良く抜けない、
冷えないといった症状や、それぞれの熱交換器の発熱の影響を少なくさせるために使う方法です。
普及したのは、いつごろからかな?
たぶんロータリーでいうと85年のFC以降、一般的になったのはFD以降でしょうかね?
大田区のナイトやHKS他からもVマウントキットがでるほど一般的でした。
熱に厳しいロータリーターボでは必須ともいえるアイテムで一般化したのも良くわかります。
走行風を上手く利用するという点では、このVマウントは非常に有効な方法で、
500Eでもオイルクーラーわざわざはスラントさせて装着してあり、冷却風を
オイルパンに当てて下に抜く方法になってます
さて、写真のFDは、郷田レーシングでVマウント化されてまして、一番下にラジエター、真ん中にエアコンのコンデンサー、一番上がインタークーラーで、前から入った冷却風がコンデンサー上はインタークーラーを経てボンネットダクトに、コンデンサーから下がラジエター、フロア下に抜けていくようになっています。
(ラジエター電動ファンは、ラジエターしたに付いています)
これ、リンクのブログの写真みていただくと、わかりますが、ものすごく、恐ろしく手がかかってます。
パイピングの美しさや、作業性の高さ、ホースの色揃えは、もちろんですが、
エンジンルームの機器の配置の線、ラインを揃えたり、左右対称、非対称のバランス、質感が絶品です。
溶接のビートも美しいね 黄色の牽引フックも「あつらえ」で作製されてるようです。
参考にしたい眉目秀麗な一台ですね オーナーが羨ましいです。
良い庭師は、昼飯の弁当箱のおかずの配置にも造形を考えるといいますが、
そんな心意気なんでしょうね
さて、こんなVマウントに憧れてみてはいたのですが、W124セダンではデザイン上、
エンジン前からバンパーまでの寸法が充分でなく、バンパーを、ドカンと前に出すなどしないと、
上手くVを開けない(笑) といったパッケージ上の問題がありまして、今回は残念ながら諦めて、
ラジエターのみを左右、スプリットマウントとすることにしました。