ハブリングとホイールセンタリング
ベンツのホイールは、ハブでセンターの位置決めをするインロー方式です。
ここは結構重要で、ハブセンターがずれているといくらバランスをとっても、微振動がでます。
ハブ径がφ66.5ですが、クリアランスが4/100~5/100mm以下でないとしっくりきません。
装着時にブラシで掃除しないと填まらない位がちょうどよく、これよりガタが大きい精度の低いホイールを使うときや、社外のものを使うときは、ホイールセンタリングシステムといって、ボルト締め付け時に振動を加えて、センターを出して締める機材を使えばいいのですが、そんなものは、一部のタイヤショップでもいかないとないので、私は、ハブセンタースペーサーを造ってもらって使用しています。
写真は、プロドライブのホイールに装着して、ボアゲージで測ったところです。4/100というと、エンジンのピストンクリアランスでも結構きつめな位の数値です。
これやって、タイヤのバランスが取れていて、真円度が高いコンチやミシュランのようなタイヤを装着しますと、
高速時、アクセルを抜いたときに滑るような感じです。
もっとも、それ以前にプロペラシャフトのバランスや、スピンドル、ハブベアリングの精度が高いのも前提ですが、
最速ランナーにはお奨めの品物であります。