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2023/03/23

M111、M104ターボ化と タイの190E MEETING

 メルセデスの最近のターボ化について 4気筒 M102、M111, 6気筒のM103,104

 何度か取り上げてますが、旧社会主義国の東欧地区や
 タイ東南アジアでは、80年代、90年代のベンツが未だに大人気です。

 先週11日にイベントがあったので行ってきました。
 サーキット貸し切りの190E W201中心のイベントでしたが、190e だけで122 台以上 
 他車種メルセデスで168台だったそうです

 こりゃ日本より上ですね、最盛期の500E、w124でも ここまでいかないでしょう




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 写真はw201 にm104 ターボ

円安で中古ベンツ、事情で手放された車が 
どんどん日本から輸入されるという追い風の状況もありますが、
もともと高額な自動車を修理して乗るという土壌があるため、
純正部品の供給が廃止されても、ほとんど影響うけてないように見えます。

少し前までは、日本の中古エンジン
トヨタ1J、2Jや日産のsr20,RBをオートマごと載せる車が多かったのですが、
近年、これらエンジンの値段が異常に高騰したため、最近は純正エンジンに
ターボを載せる、ATは電子式の722.6に載せ替えてコントローラーでコントロールという方法が
主流にみえます

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日本だったら、エンジン開けて、ボーリング、ヘッドはガイド、シート変えてというのが
通常ですが、最低限のことやって、ターボ換装してます。

さすがに、バルブガイドは、摩耗してガタがでるので打ち換えてますが、
シートはカットだけというのが主流のようです。
ピストンリングは変えて、子メタルは変えて、親メタルは、替えてない例も多いです

馬力にもよりますが、1気筒100馬力を超えるようだったら、中国製のコンロッドに交換して、
場合によっては、ピストンまで

燃料は、アルコール混合が多いので、燃料ホースかえたり、インジェクター、ポンプをおおきくするというのが
主流です。

4気筒で400馬力、6気筒で600馬力ですから、v8のM119 NAより速いですね
6気筒の可変吸気モデルだとプラスチックインマニなので、過給には向きません。
おかしな電スロもついているので、これを捨てて、アルミ製の板金か鋳造インマニをつけます。

まとめて乗らせてもらいましたが
ナンバー付きで道路運転したバランスでいったら、圧倒的に4気筒400馬力に722.6のシーケンシャルAT
にLSD付きが優秀でした。

魅力は6気筒
600馬力超えると、ドライブシャフトやデフ廻りから、w220のを流用したり、GTRのものを流用するようになります。
800+α馬力位までは いけるようです。1000馬力とかだと、冷却もアルコール燃料使うからでしょうか
気化熱で水温も低いんですよね。ストリートでもそうでした。

水抜き剤で走ってるようなもんですから、タンクの錆もないし、ホースやシールだけ気を付ければよいようです


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 エボキットも最近は出来が良いです これはタイ製のキットですね! 
 オタクの友人がつくってます。


 ホイールもよくわからないですが、18インチだかで
 OZ風のをリプロしたそうです。私のチタンボルトつかってくれてます。 

エンジンの重さやバランスもあるので、頭の軽い4気筒にターボのせてというのが、優秀だと思ってます。
日本では、ベンツは排気量信仰が根強く、4<6<8というクラス分け、ヒエラルキーがかつてはありましたが、
ハンドリングのベストバランスでいったら、ダントツで4>>6,8でした。
アルミブロックのM119と鉄ブロックのM104は重量がほとんど変わらず、オーバーハングの突き出しもあり、
運動バランス自体はさほど差がないように感じますが、4気筒は圧倒できだったのを改めて感じました。

W201にM119乗せた車と、4気筒ターボ 試乗比較したら、残念ですが、後者のほうが楽しかったです

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 M119のせたv8 190E も爆走してました@機械式スロットル フルコン(笑)



2021/05/25

RIP Roman  Pumpish Turbo Bandit



 Roman Pumpish さん  TURBO BANDIT のオーナーが2021年5月20日 自宅で
 何者かによって、殺されました。
 
 大変残念な知らせであり、私もまだ受け入れられません。

 旧ロシアの出身、現エストニア育ちで、スウェーデンのストックホルムで TURBO BANDIT 
 彼が若いころ、昔憧れていた”西側”のメルセデスに、ターボをつけて、加給をかけて大馬力を目指す!

 そんな夢を、自分の手と工夫と努力で現実化した勇気のある、屈強な男でした。

 6気筒のM104が、トヨタの2JZと比べても、遜色のない馬力を出せるようになったのは、
 彼の努力、高過給で割れるプラスチックインマニを製作したり、
 ターボのエキマニをキット化(M104,103,102) タービンハウジングも特製、
 と多々していました。

 能書きばかりいって、手が動かない私と違って、まず自分でやってみる試してみる、という性格でした。

 過去にもトランスブレーキのところで、紹介しましたが、
 TURNBO BANDIT TRANSBRAKE
 
 弱点のトランスミッション 722.3(400馬力程度がマックスでしょう)の換装キットが共通の友人である
 Ole氏の努力で
ole さん TCU

汎用のTCUが開発販売されて、彼もそれをいち早くから使い、722.6を M104に換装することで
 電子式5速パドルシフト化し、大型タービンで1000馬力の駆動を可能としました。

 ドラッグレースを私もしていたことから、頻繁に連絡をとり、
 ハイストールコンバーターの情報や、トランスブレーキのやり取りを盛んにしていました。
 当時は、まともなハイストールコンバーターが出ていない、他の小排気量モデルの流用だったりしたものを、
 彼は自分で切断して、バラシて 溶接して、タービン替えて 組んでで、ストールを調整するようになりました。

 私みたいに、クライスラーの社外品を流用してストール3000、クラッチましまし!で満足!とかというレベルではないです。

 結構、強烈な性格で、
 部品交換だけして、良くなったつもりになっている中古車屋、修理屋、部品交換屋のことは、
 あえて、そのまま訳すと、
 俺たち捕食者ための ”生餌””動態保存協力者” と悪しざまに悪態をついて、
 捕食者は、やりたいことをやる、夢を実現するっていってました。
 社会主義国から、東欧の自由化変革期に価値観が変わるくらいの厳しい体験をしたんことが
 うかがい知れました。

 短い人生 楽しまなきゃといっていたのが 思い出されます。


 寒い国でそだったから、南の国の島が好きで、タイでも会う機会がありました。
 こんど 722.6のアルミATFパンを送る!といったものの、
 私の帰国ができないため、その約束もいまだ果たせず、そのままになってしまったのが心残りです。

 その時話していた、シンガポールに車をカルネで運んで、マレーシア経由、タイに持ってきて
 500Eを乗り回そう! 帰国したら富山発で、ウラジオストックで、ロシア入国、トランスシベリアで
 イルクーツク、モスクワ、ペテルスブルク、ウクライナ、エストニア、スウェーデンを自動車で旅して
 逢いに行くよ!
 
 などと、という 夢物語を 私は、語っていました。

 貴殿は、そこには、もう、おらず、それもかないませんが、
 手土産に、チタンのボルトとATFパン それと 自慢のターボクランプ位はもっていきます。

 
 







 

2018/05/15

ブルガリアのM119 w124 2 Съединението прави силата

こちらが Kangaroos Team の ターボ用エキマニ 左バンク フランジ見るとT04でしょうか?
普段、巨大なタービンばかり見ているからでしょうか、ふたつのT04”小さい” ようにみえますが

”Съединението прави силата” きっと 団結が強さを産みだすのでしょう



1気筒2ポート、片側8排気ポートの複雑なブランチを綺麗にまとめて、4-2 でまとめています。
集合の順番は この写真だと わかりません。5-6 と 7-8
270°で集合しているそうです(右バンクは1-3、2-4だそうです)

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 エキマニの製作途中の写真、モックのM119にタービン位置から決めて位置だしして、製作してます。
カムカバー塗装してありますから、前期のM!119です。
お話しを聞くと、これからステップアップしていくようで、過給も まだ2psi(0.14kg/cm2)程度だそうです


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 こちらが、前回説明した、加工インマニ、純正のインマニ切断して、トランペットでファンネル造って、
 サージタンクの中に生やして、シングルのスロットル仕様にする途中でしょう。
 私と違って、ブロック、バンク間の水通路は残してあります。
 なので、純正のウォーターポンプが使えるはずです。

 うまく残して、押さえるところを押さえています。


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こちら、おまけのマニュアルミッション用のクラッチ240ミリ ダンパーなしと マニュアルミッション用のアダプタープレート、
フライホイールです。

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 これにカバーがついて、ツインプレートにするのでしょうか?
 フライホイールにはまだリングギアが入っていませんので、これから追加工するんでしょう

 リングギアでのクランク角センサーなのか、プーリーからなのかはこれからだけではわかりません。

 今後の発展に期待しています
2018/05/11

ブルガリアのM119 ツインターボ W124

 ブルガリアの首都ソフィアでの W124 クーペ M119のツインターボです

 以前は、クーペにM119を搭載して、シングルターボで動かしていましたが、
 今回、さらにステップアップして戦闘力をあげた模様です。



 写真では、バルクヘッド位置こそ変えていませんが、左右ストラットからバルクヘッドに繋がるメタルシート隔壁は
スペースの都合からか取り払われ、パイプでロールケージとつながり、ストラットタワーに固定されています。

サスペンションは、ハンドル切り角を増やすためにロアアームを製作延長してあり、
そのためか、フロントはスーパーワイドトレッド、ストラットコイルオーバーだけにしたようです。

小さ目のタービンが二つ、左右バンクからヘッダーで繋がり、2in 1の小さ目のインタークーラー、
往年のロールスロイスのパルテノングリル風アッパータンクから、インマニへとつながります。

THE Kangaroo Team


別の写真見てみますと、純正270°ターンのインマニの合せ部のゴムが過給に耐えられないためか、
あまりに効率が悪いためか、純正のuターンランナーを切断して、
トランペット状のファンネル8本でインテークタンクを製作して対応しているようです。

みなさん、苦労するところは一所です(笑)

ドリ車なので、ボンネットからエキゾーストとウェイストゲートのバイパスは上に、
2個のブローオフバルブが左右に鎮座して、シンメトリーさが格好いいです。

独立点火にしてあって、クランクピックアップなんでしょう、デスビは左右ともなく、ここにクランク角センサーも
ついてません。

ラジエターのウォーターエアセパレータータンクは、純正のバッテリー位置、助手席側前にありますが、
ラジエターは後ろトランクでしょうか?
インタークーラー下に見えるのは左右オイルクーラーでしょうか?

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こちらの写真はエンジン単体とエキマニ、タービンだけですが、
どこかで見たことがあるようだと思ったら、ザウバーメルセデスのポスターでした(笑)

馬力でいうと、小さいタービンですから、ザウバー同様、700~800馬力位でしょうか?
インタークーラーのコアが、国産タイプに見慣れたものからすると、チューブ部分が大きい、インナーフィン?なのか、
ちょっとサイズが小さい気がします。

下に見える3つのコア、オイルクーラー2つかでしょうか?

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 エキマニは、内製のようで、チームカンガルーのロゴが刻んでプレート化されてます。
ステンシル風のレーザーカットはカッコいいですね

 西欧で使われてたW124は旧くなってから、東欧や旧CiS ロシアや、中近東に輸出されたようで、
当地では、いままでの日本やアメリカ、欧州とは違った思い切りの良いモディファイ、大改造がされています。

 我々も負けてはいられないと思います。