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2022/12/12

沈む国 日本 反映した日本の現状を 趣味の中古ベンツを通して考える 

沈む国 日本 反映した日本の現状

今振り返ると、私が青年期のころ、80~90年代は、
プラザ合意前後の円高、
東西冷戦の後期で、日本が経済的繁栄を謳歌していた時代です。

ジャパンアズナンバーワンなんていう「よいしょ本」が出てたくらいです。


 
 昔は、金色の表紙だったと思います。 この人、よいしょ記事書くのが得意で、
中国マーケット狙ってでしょう  [鄧小平]  とかも書いてます。

でも、近著、日中関係史 は良い本だと思います


1945年の大東亜戦争(第二次世界大戦)の敗戦後
 1951年 サンフランシスコ講和条約で
 連合国の占領国から、名目上の独立国にはなるものの、

 米軍は駐留する、首都圏航空管制は米国という属国でありますが、
 核の傘のもと軍事費負担は少なく、

 ベビーブーム世代の人口ボーナスや、近隣の朝鮮戦争、ベトナム戦争の特需で
 いわゆる一流国の仲間入りできた時代で、恵まれた経済的繁栄謳歌でした。

 今振り返って思うと、上り坂、今日より明日はよい日! と信じて疑わなかった
 飢えることなく親の世代より豊かになれると皆が信じていた時代でした。

 そうおもうと、人格形成するときが、とても良い時代で、そして青春期を過ごして、
 幸運にも国内外で教育を受けるチャンスを得られたんだと実感し、感謝してます。

今思うに、我が国、バブル経済が破綻しても、その惰性で、リスが蓄えた餌を冬に食べるように、
ピークの夏至を過ぎても、すぐには秋が来ないように、余熱を頼りに生きながらえていましたが、
もう すでに その貯金は 使い果たしたようです。

日本だけが独り沈みながら、他の国は登っていくから、相対的地位はさらに下がります


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引用 ダイヤモンドオンライン 

中国は世界最大人口と市場を餌に、改革開放戦略に打って出てGDPでは、国全体で日本を2011年に抜きました。
2014年には、一人当たりの GDPで香港、シンガポールに、わが国は、すでに抜かれてます。

中国以外の国も、ASEAN諸国は通貨危機はあったものの、順調に経済発展を遂げ、
国力反映した円安時のドル換算では、今年は台湾、韓国にも抜かれることでしょう。

貧富の差が激しい、タイやマレーシアは中間層はまだ少ないですが、アッパーレベルは確実に
日本の平均より豊かです。

これ、現地で車道楽みてると思いますね。

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2022年12月11日の日曜のタイでの 露店のミーティング いわゆるオフ会レベルでこれです

今、私が暮らしているのは、アジアのデトロイトとなった自動車生産拠点のタイの話ですが、
みなさん ナンバー付き、自走、
奇麗なお姉さんがいる屋内展示場のショーじゃないです


つくった工場 OTTO SHOP ANALASさん ほかの車のオーナー達とも面識ありますが、
特に富裕層というわけではなく、普通の人です。
蝶ネクタイ、フルにドレスアップしてるわけでもなく、サンダルはいて、コンビニ袋、持ってます

でも、みなさん苦手とはいいながら、英語話しますし、中国語話して会話してくれます。
私の下手くそな 片言のあいさつ程度のタイ語にも反応して、とても ゆっくり話してくれます。

でも、とにかく勉強熱心、人生にも趣味にも、遊びも楽しんでます。

みなさん、2000年頃の日本を旅行してみたり、古本で輸入された雑誌、
写真が多いオンリーメルセデスやゲンロクが人気だったようです。
そこで、知っていて、日本ベンツがいっぱい走ってた、チューニングもすごい!

今でもそう思っています。   なので、ヨソモノの私がいっても人気者、質問攻めです。

ただ、残念ながら現状、日本でここまでやってる人、何人もいない、もしかしたら一人もいないでしょう
やろうとする人もいないし、そもそも、できる人もいない

その実見ると、いまだに、壊れたECUのコンデンサー(だけ)修理してる、
調子の悪いKE-JETRO ごまかして乗ってる
旧式の電子スロットル、修理できないで配線とコネクターだけ修理して(したふり)いる
中古EZLに 上乗せして100万円 でヤフオクで売る!のが日本の現状とは、みなさん夢にも思ってません。

(そんな修理が悪い、悪だとはいいませんが、悲しいかな進歩が まったく ないです。)
(利益とるのが悪い、むしろ正当な経済活動とは思いますが、困ってる人の足元見て値段乗せる、
昔の箱根の雲助、大井の鮒虫、場末風俗のタケノコハギ

売ってる人の努力や精進、労働の対価に見合う評価価値の上昇ではないですし、
もちろん、なんの付加価値生み出してるわけではないわけです。)


なぜ、もっと安価で性能の良い、社外の電子スロットルにしないの? 
なんでもっと賢く、性能の良い社外ECUにしないの?
どうして、旧式の点火EZLでディストリビューターにしているの? 
懐古趣味?

もしくは、質の良い中古部品、新品部品が日本には在庫でたくさんある? そう思ってます。

(いや、むしろ高値オークションで売ろうとする人たちは、良いもの生み出すことへの抵抗勢力?か、自分ではなんの付加価値もつけられない類の人が多いのではないかと思います。

もとい、もしかすると、自分ではできないのを承知して、そのためにわざと身を挺して悪者になって高い値段をつけてくれてるのかもしれません。)



そんなことない、といっても、まったく信じてくれません。日本人特有の謙遜だと思ってかえって尊敬されちゃいます。

深読みして、実はすごい技術を持っていて、純正のEZLを修理したり生産廃止の半導体をカスタムLSIで自分で作ってる!
旧そうに見せて、中身は新品にレストアしてると思われます。

そんなことありません。私の 知りうる限り、ありません。

素人やお客さんならまだしも、エアフロが生産中止になった、あんなの5V制御なんだからコネクター変えて、
配線直せばいいだけなのに、それさえも町の勉強不足の修理屋さんはしようとしません。
そういう部品屋さんも同罪だと思います。
そもそも、シャシダイナモ回して、エアフロの電圧測定変化なんかしたことないんでしょう。

旧式の電子制御スロットルも、ギアやクラッチ、モーター、スロットルポジション部品でないといって、そのままで
配線コネクター、変えられるコンデンサだけ修理してOHといってます。

ECUなんか、いまだにコンデンサー交換して、
部品どりから使えるトランジスタ取り外して交換レベルです。
これ修理というより、中古移植です。動けばラッキー!

私の知りうる限り、
20年前から、まったく進歩してません。半導体ないなら、回路全部、
それこそカスタムLSIプログラマブルLSIでおきかえりゃいいと
思いますが、そんなこと考えもしないんでしょう。

DASあてて、故障診断(占い、推測)、安い部品から交換。。。。30年前と変わりません。
実走どころか、シャシダイナモでの走行試験すらしない
(というより、使い方も知らないし、実際に使ったこともないのがベンツが得意の修理屋さんの実態なのかもしれません。)。

排気ガスCOもHCも、見ない。
ひどい例ではAFもみない、インジェクターデューティも、見ない。

アクセル開度、水温、回転さえも自分で測定器で見ない
(さすがに車両メーターではみてるらしい、校正してないと思うけど)
もちろんログもとらないから、再発しないと故障すらわからない。

そもそもテスターも、オシロもないし、見方もしらない。

チェーン伸びてるのに交換しない、バルタイ測定しないから、ずれてるのもわからない
バルブタイミング カムバルタイ可変も見ない、圧縮圧力も測らない。

ついには、出力も測らない

これで、一体全体、なにがわかるんでしょう。

私は、自分のコンプレックスの一つでありますが、
理数系がとても弱いので、やむをえず進んだ文系でして、
理系の高等教育なんか正式に受けたことなんかなく、

内燃機関なんて中学の技術家庭レベル ひらがな「の」の字の反対でネジ緩めるっと覚えたレベルです。

数学物理は義務教育の中学高校レベル、

ただ、自動車、内燃機が、すきだったのと、
必要に迫られて、先輩方に教えを請うたり、
定時制工業高校(遊びに)行って授業受けたり(笑)、
他学部の講義聞いたり、自分で論文、アブストラクトだけ読んだりした程度で
自慢にもなりませんが、なんの正式な教育なんか受けたことありません。

だからからなのかもしれませんが、なんで基礎データーなしで、故障診断ができるのか、
こわれた中古電子機器のケーブルやコネクターだけかえて、修理がおわったと思うのかは、まったくもって わかりません。

それよりは、信頼性の高い、現行モデルのスロットルに変えたほうが早いと思いますし、
処理速度も速く、壊れても代替のすぐ効く、現行ECUの社外品の方がいいと思います。

良く社外ECUは信頼性が~という方もいるようですが、
壊れてるECUの修理できない修理屋さんがいうべきセリフじゃないと思います

私にいわせりゃ 腹減って飢えてる乞食が、「パンが食べたい、ケーキじゃなくて」いうレベルです。

部品交換で車が治ったのは、
新品の壊れてない部品供給が安定してあるというインフラがあったからです。


その時代がおわったのは、私風情のユーザーレベルでも、とうに気が付いてます。

アフターマーケットのクルマ、中古ベンツを見て、国のレベルを知るGDPの転落を感じる2022年師走

うーん、なんでこんな国になっちゃたのか、転がる石苔をむさず じゃなくて
転がる石、落ちることをしらず に さむざむとします。

隣の芝生は青く見える? もう、そういうレベルじゃないですね

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190Eのミーティングなのですが、M119エンジン フルコン、電子製5速AT 722.6 ABSつきで、ふつーに乗ってます。
ANALASさん 「ヘッドライト カーボンでインテークつくったんですよ!」 って 「自慢するとこ、そこじゃないだろ!」 
って感じです

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 NA4スロ、独立点火、フルコン 手曲げタコ足、722.6 5速AT

 「フジヤマ、アニメ、オタク 💛」 「EZL?なんのことですか?」 だそうです。
 先月LCCで大阪いってラーメン、たこ焼き、お好み焼きだべてきたそうです。

 スムージングがデフォルト。 そうでないとエンジンルーム明けられない雰囲気です。
 どこぞのオフ会とはレベルが違います。


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 最近完成した 4気筒 M102 のターボ、インタークラー、独立点火、ECUフルコン、ワイヤータックでスムージングです。
 722.6 5速AT

 ごちそうさまでした 今度、お寿司ごちそうさせてください。

< おい、大丈夫か 日本!

2022/06/06

虹を追いかけて 近況報告2022 6


 更新数が少ないためか、いくつの催促というか 
 ご心配もおかけているようで
 いくつも 連絡をいただいています

 私はといえば、子供のころからの習慣で 住む場所変わっても、
 毎日変わらず 馬術や、やわら他の稽古をしています。
 興味があること、好きなことを追いかけて、変わらない日常です。

いつまでも、虹を追いかける日々です。




 練習機が、新型のDA40になってからのフライトです。
 ほんとに虹を追いかける毎日です。

 学科試験は主席!
 実技は、残念ながら航空管制官とのコミュニケーションがタイ風英語で聞き取れず苦手です。
 ではありましたが、無事に卒業。

 単独飛行記念のソロフライト式典です。左胸には、見習学生の時のものとは異なり、フライングマークがつきました。
 イエローブラックのチェッカーのシルクスカーフもいただけました。



 新コロナ下ではありますが、だいぶ緩やかになったパーティの席です。うれしそうですね
 




 写真は、新型のDA40着陸前を後席から、新型のGURMIN1000がついてます
 空冷ではなく、水冷ターボエンジン。 注目すべきは水温です。
 排ガス規制がない航空機エンジンは、水温70度(ブロック温度)標準指定です。

 自動車エンジンが、排ガス以降、高い水温になったのは、
 バルブ裏やポート、ピストン等に飛んだ燃料蒸散を高めるためです。
 あと寒冷地のヒーターの効き、それ以外は、水温高くて良いことなんてありません

 パワーは落ちるし、アルミブロック、ヘッドの合成強度は落ちます。

 +20℃+αで考えると、ヘッド出口で90℃+αが理想です。M119でも例外ありません。
 
 




 昨年お話した、子供のころからなりたかった飛行機乗りになるための、操縦訓練も無事満願完了
 SOLO 単独飛行もおわりました。
 空軍の練習機を使わせてもらっているので、民間機ではできない宙返りやアクロバット飛行の練習は続けてます。
 飛行機の免許は全世界(条約加盟国なら)共通なので、これで、書き換えさえすれば、単発レシプロ機なら、
 どこの国でも乗れます。 双発以上のマルチ、つぎはジェット(原則、機種毎)へのステップアップも可能ですが、どうするかは、   
 まだ決めてません。
 
 限られた時間の中に飛行訓練を無理に組み入れてるせいもあるのと、
 自分で自動車を運転している時間より、
 馬の騎乗時間≒ 飛行機の乗っている時間 ≦ トレーニングしている時間 の順でほうが圧倒的に多くなったためか、
 自動車へかける時間の程度が下がっています。

 それでも、技術後方や文献、いくつかの書籍、雑誌には目を通し続けてます。
 つづけてこそ、価値がある探求ですので、やめたわけではありません。

 よくある車を降りる、売却等することを 「卒業」とかいう方がいますが、
 そんなの卒業でもなんでもないです。

 あえて学業でいうなら「退学」でしょう。

 自動車道楽なんて、車あったのものですから
 その車、降りてしまえば 唯の人、通り過ぎでしかありません

 旧車ブームの昨今、「昔は俺も~」というフレーズ聞く機会がありますが、
 離れてしまった人、厳しくいうと、落伍者の、ただの「昔語り」でしかないと思ってます。

 幸い私は、そんな寂しさ、もったいなさを沢山見聞きして、知ってるので、退学も、卒業もしてません。

 こんなもの、つづけてこそ、価値があるもので、
 離れてしまえば、ゼロ、 それ以上でも、それ以下でもないです。

 そんなわけで、
 自動車文化の「真実発見」は 私の今生のライフワークですので、優先順位が下がってはいますが、
 決して飽きているわけではありません。
 
 もともと化石燃料がなくなることを前提にして、その前の仇花、いたちの最後っ屁のつもりの、
 20世紀の大衆文化、

 自動車道楽ですので、そこはご心配なく。

 ながくなるので、次に、つづきます。
2021/03/25

内燃機関は無くなるか? 泰王国で 航空機操縦免許を取得しながら思う

ひさしく更新をしていないと、
お叱りを受けましたので、近況報告をかねて、雑文を
自動車で内燃機関が主流でなくなるのは、間違いのない傾向でしょう
馬車ー蒸気機関ー内燃機関ー電気
流れです
以前にも書いたように、世界最大の中国マーケットがその方向に舵をきってますし
アメリカ、欧州も続いて、ようやく日本もそうです
産業構造の大変化、
先の大戦に負けた以上の就業人口構造が変わるわけですから
未曾有の変化、もしくは不況が我が国に起きることは想像に難くありません。
豊田社長のあせりや発言はそういうことだと思ってみてます。
国内自動車就業人口、500~600万人といいますが、これにガソリンスタンドや修理業者、部品屋、チューニング屋
内燃機屋や加工屋、鈑金修理、電装、解体屋などの周辺産業を加えると1000万人以上でしょう
とはいえ、しばらくは、なくならないと思っている分野に、航空機があります。
重たい電池積んで、飛ぶのは大変だから、当面は平気でしょう(そのうち変わるかもしれません)
そんなわけもあって、いつかは取りたかった飛行機の免許、50半ばすぎて、遅ればせながらとってます。

考えてみれば、ブログ記事で私自身が登場するのは初めてのことかもしれません。
あれ? TUNING POWERSのMCとかは出てたかな?
先日、入校式がありました。
ものすごく幸運にも、タイ王国の王立空軍内で、操縦訓練を受けられることになりました。
なので、当たり前ですが、軍人さんに交じってます。
外国人が、どういうわけだか、戦闘機や偵察機が止まってる空軍基地の中で、
ゲートくぐって、操縦訓練受けられるのは、まあ、よくわからないのですが、
おそらく、紹介者のおかげか、
運が良かっのた、試験成績がよかった?悪かった? からかもしれません。

この航空学校は、第二次世界大戦後に、国王の肝いりで始められた学校です。
今年で75期。
外国人、日本人は、たぶん初めてらしいです。
国籍条項が、どういうわけだか、設けられてなかった、受ける人なんかいないと思っていたのか? が幸いです。
日本の防衛大に留学してた将校さんや、士官学校の人が、温かく出迎えてくれて、歓迎してくれました。

どうせやるからには、首席で卒業しようとし企んでます。
なので、トイレ行くときもメモもって、
すごく、まじめに勉強してます。
土日利用して 1日8時間の授業で、予習に倍はかかるから、最近 寝不足です。
授業はタイ語です(笑) 文字覚えるのに四苦八苦、発音は広東語の9音から比べれば、まだ楽だけど
何言ってるか、まったく、わかりません。

そのためか、拍手も よくわからないから、渋い顔です(笑)
当然、つらくなると、英語、中国語が出てしまいます。というか、
付け焼刃の泰語の語彙が少ないので、あいさつくらいしかできません
ここで、外国人だと思うと、中国語話しかけられるのは、最近の傾向でしょうね
諮らずも、もう、世の中そういう時代になったわけです。
買い物でも、アマゾンより、アリババ、アリエクスプレスで買うほうが安い、
日本語で購入する、さや取られる、高値掴みは情報弱者、固定の傾向は、しばらく続くんでしょう
大国の間で彷徨う我が国を思います。

 さて、航空力学は昔、教養課程でとってた(笑)、実践でエアロダイナミクスで昔勉強したし、
テキスト、英語でもあり、電卓つかえるので、得意なもんです!
試験満点合格でした!
ベルヌーイの定理ですね! キャブレターでもおなじみです。
日本人のエリート オタクをなめるなよ!
座学、内燃機関までは、なんとか首位独走できそうです()

プロペラの反力、エンジン回転の反力、イナーシャとかは、
ドラッグレースでおなじみです。このブログでも何度も書いてるエンジンの反力、
デフの反力等ですね
着地のときに、高度が近接するとフラップがすごく利くのは、
車体の床下エアロのときに強く感じたことの再確認です

緯度が低いので、春分の日には、タイ用が真上を超えます。
もう気温が上がり、熱い日が続きます。
リーラワディ  ลีลาวดี プルメリアの花 ですね

春 日本の桜の時期でも 教室の前の 池の スイレンの花が あざやかです
陽射しが強いからか、こちらでは、昼前には花が閉じてしまいますので、朝 早くでないと見られません。
2020/12/12

2020 GAFA と BATHに 挟まれて、 古き良き日のメルセデスベンツ W124 500Eを通じて、 内燃機関を思い 馬に乗り、剣を振り、やわらをとる(1)

毎年、12月には 俯瞰して書くように努めています

これからのこと


ドイツ、ダイムラー社では、すでにガソリンエンジンの新規開発は中止したと書いたのが
確か昨年、ハイブリッドに対しての欧州勢の
最後の一矢となった クリーン(笑)ディーゼルエンジンも同様の運命でしょう
今年は、米国の、大統領選後、パリ協定への復帰を表明、

その少し前に、我が国でも、日本では2050年にカーボンニュートラルを宣言。
世界最大の自動車市場となった中国も急激な勢いでEV/HVを加速。
2035年には半減を宣言しました。
内燃機関自動車は、過去のものになる流れであることは間違いないでしょう


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環境問題もそうですが、
電動化のキラーコンテンツ、
切り札としての自動運転には、
“運転する楽しみ“ というのは存在するわけなどなく、

それよりは如何に安全に、快適に、目的地につくか、
となると、アクセルも、ブレーキも、ハンドルもいらない 自動車となるわけです。

先週、北京では、百度が自動運転の試験の免許を取得したとの報道もありました。

制御を考えると、スロットル開度や燃料、点火時期で出力を制御する
出力軸の回転数をトランスミッションで切り替える必要のある内燃機関より、
モーターのほうが、はるかに、適しています。

常時、ソフトウエアや地図、道路情報のアップデートが必要になる自動運転の自動車は、
所有から、利用者の情報提供や広告収入を対価とする無料になるのか、
時間利用の時代になるんでしょう

米国GAFA と中国BATH百度(B)、アリババ(A)、テンセント(T) 華為(H)の争いも、
結局は情報をどちらが取るのか、グーグルなのか、百度なのか、
アップルなのか、華為なのかの国家間の戦いです。

下のまとめ、とてもよく出来ています。(C) 岡べ まさみち
マインドマップというそうです

gafa-vs-bath競争戦略をマインドマップで整理

いまだに近くて遠いと言われる国、
中国で暮らしていた経験からすると、
情報は 国家、が管理して利用、

もしくは国家と比類、いや凌駕するような巨大企業が、
目先の利便、快楽、お得、自己顕示欲、交流情報欲を餌に、
大衆、国民から、集約した情報を、
それに対価を払う、第三者が利用します。

日本でもそうでしょう 
GOOGLEや FACEBOOKでの情報は、程度の差こそあれ、
お金払って、第三者が利用してます。 国が利用するのか、お金払って誰かが利用するかの
違いです。


すなわち、誰が何を、どこで、どんなタイミングで買ったのか、どういう趣味、嗜好なのか、
生年月日や生まれ、趣味や嗜好、宗教、政治背景、
資産、負債や収入、キャッシュフローはどうなのか、親族、血族、社会的信用、
学歴や勤務先、交友関係等、
健康状態や医療費の状況、保険利用状況、医薬品利用状況なども

どうなのかは、もう、すでに事細かに、把握されて利用、推測されています。

これが、経済価値を持つ情報で、
そのツールであるのは、今は、たとえば携帯電話、スマートフォンですが、
昔のスーパーコンピューターレベルの
このツールは、GPSやカメラ、マイク、加速度等の各種センサーがついて、
自動車にもつながりますし、
家電にもつながります。ウエアラブルの時計やヘルスケア機器にもつながります。

それらの情報は、利用する側からするとすごく価値のあるものがあり、
たとえば、高額な家、不動産、マンションを買おうとしている人の絞り込み、
コンタクトするタイミング、方法、
どんな趣味なのか、どんな要求、嗜好、行動パターンなのかは、すごく大事
価値のある情報になります。

どんなセールス、男女、年齢が好みかとか、出身地、
服装が何がいいかとか、話題なにがいいかまで
情報をもとに人工知能はアドバイスしてくれます

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今、お話している、我々の自動車でも、これは同じで、

たとえばね、かみ砕いていえば、

車を買い替えるチャンス、
車検のタイミングだけでなく、
このブログの読者でいえば、タイヤ交換の時期、オイル交換の時期、ブレーキパッドの摩耗度、
外部機器と接続されれば、最適タイミングで、連絡、ダイレクトメールが来るようになります

下手すれば、高額な部品注文すると、修理あきらめて買い替えるだろうと
人工知能は予測するから、
他の類似部品のアフリエイト情報や宣伝だけでなく、

新車購入案内や、お金に困るだろうとおもって、ローンや
高価買取の案内が来ることになるでしょう
(もう来てるかもしれません)

もっといえば、
ダイアグノーシスとつながっていれば、O2センサーがおかしいから替えろとか、部品、買いませんかとか、

水温センサーがぼけてるとか、エンジンマウントが経たってるとか、タイミングチェーンが伸びてる、点火時期が
ずれてる、しまいには、カーボンルーフなんか、つけてるとフルコンにしませんかという案内がきたり、
チタンボルトの宣伝が出たり、

エンジンマウントが経たっててると、旧式デスビに湿気がたまってるような人が多いから、
なんてのも わかって、こういう人は、お金を使う人なのか、使わない人なのかを見極めて、
スクリーニングされたうえで、
通信、ダイレクトメールが北村さんから来るようになるかもしれません(笑)。


タイミングチェーンやエンジンマウント、タイヤみたいに、センサー類で直接、
つながってなくても
同年式、走行距離、地域による使用方法、世界中でのオーダー履歴で、その精度は数段上がります

メカニックが、症例数や経験値で替えていたのが、データーで推測されるようになります。

加えて、収入が少ない人には無駄になるので費用をかけてまで情報を送らないけど、
資産がある、高収入で過去の買い物経歴で
買うであろうという人には積極的に情報、メール、SNSやポップアップ広告がパッシブに来る。

航空券やホテルなんか、もうすでにそうですよね、
ビジネスやファーストクラス利用の顧客、エメラルドやダイヤモンドステータスの人には、
そういう案内が来るし、宿の広告も 五つ星や海外投資案内ばっかです

仕事中でなくて、余裕がありそうな時間に、出てくる等が起きるようになります。
ネットサーフィン(死語)してる時間に飛んでくる。

これらのツールは、スマートフォン、PCが第一でしょうが、
クレジットカードの購買履歴、食事の店、料理の履歴、駐車場の履歴、
GPSでの場所、誰とどれくらい、どこにいたかの情報としては、自動車は、とても有用です。

走る場所、時間、アクセル開度から加減速のG、レスポンスタイムまで見るようになります。

だから、その情報くれるのであれば、もう、車両はタダでも良い、そうなると予言してるコンサルもいます。

もうすこし、このブログの読者向けに、砕いていうと、
自動車ディーラーで、クレーム処理をしてメーカーに請求する、
その内、一定数は不必要なものだったり、適用外のものがあっても、メーカー負担になります。
(そういう営業接客してるディーラーも確かにいました)

ディーラーとしては、メーカーが工賃も払ってくれるなら、客に文句言われないで済むし、
客も嬉しいから、クレームにする。

それも、全世界的に情報、頻度をマクロで集約できれば、
この請求は「おかしい」ので、問い合わせ確認させようとか、
前後の走行情報やほかの事例で
不正(笑)もとい、不適切請求も防げます。

そういう世の中になるんでしょう


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これを例えて、昔の中国の開放式のトイレ、個室でないトイレ、ニーハオトイレに例えて
ニーハオトイレで用を足すという人がいます。

フェースブックなんかそうですよね、
娯楽、余暇、趣味と自己アピールのために、情報にアクセスする、
投稿する、共有する、意見を表明する、見るだけでもそうです

結果として、それらの情報が、分析、精製されて、
丸裸になっている


他人、公衆の面前で排泄をする、昔の中国にあった開放式の
ニーハオトイレで用をたす、ことになってるわけです

私も利用している便利な、グーグル検索もそうですし。
アマゾンの買い物履歴もそう、アップルのアイフォン、位置情報もそうです

わかりきったことですが、もう、そんな時代になってます。

つづく、馬、剣 やわら は 次回(笑)

つづく
2019/06/16

トヨタのV8 32V 1UZエンジン とM119

下の動画は、メインターゲットの北米市場向けのコマーシャルフィルム動画、
シャシダイナモにセルシオ・レクサスをのせて、エンジン、フルに
動かしても、上に乗せた、シャンパンタワーが崩れないってのをアピールする動画です。



前項でも書きましたが、
安くて、お得、壊れない、燃費がいい、トヨタ、日本車のイメージを塗り替えるために、販売チャネルまで変えて、レクサスとして、
高級路線でいくことにした大挑戦、シャーシとエンジンまで新開発した、トヨタ50周年の意気込みが感じられます。

それでいてお値段は、高級モデルでも、国内価格

C仕様Fパッケージ  6,200,000円

型式 E-UCF11
全長×全幅×全高 4,995×1,820×1,400mm
ホイールベース 2,815mm
エンジン型式 1UZ-FE
最高出力    260ps/5,400rpm
最大トルク   36.0kg・m/4,600rpm
種類  V型8気筒DOHC32バルブ
総排気量  3,968cc
車両重量  1,790kg

10モード/10・15モード燃費 6.7km/L

こりゃ売れるわね、

素のw124、4気筒、6気筒モデルと比べて、全長で約25センチ、幅で8センチ大きく、
ホイールベースで1.5センチ大きい

並べてみると、セルシオのほうがはるかに偉そう、要は押しが効く、

そんなこともあり、側面衝突や、セルシオへの対抗で、
w140やw210が巨大化(あとから悪評判となった)した影響も、
”源流”は、ここらへんにあったんだと思います。

前回お話したM102が 2.3L. 135馬力 6発のM103が 3Lで 185馬力 
単カム2バルブ とかいってるときに
V8 32vで 260馬力ですから、とても勝負になりませんでした。

W126の560SELの欧州並行のM117 大排気量の 5.6Lでこそ285馬力、
米国モデル、おおくのD車は、せいぜい245馬力でした。
しかも機械式オートマで お得意の1速はスーパーローだから、2速発信
減速比は2.65とか2.83 のハイギヤ―ド

当時得意になってヤングエグゼクティブを気取って、
けっこう 無理して乗っていたW126 560と
府中の30m道路での、よーいどんでは、セルシオのほうが、クルマ何台分も
速かった(笑) のっぺりした 大きな テールを拝んだのを覚えてます。

まあ、そんな状況でした。ユーザーにしてそうですから、欧州メーカーでは、
それ以上の、衝撃で、試験用に急いで、先行発売した北米市場から買い込ん
で空輸して 検討した という話も聞きました。

そこから、30年立ってみると、国内では初代セルシオは、素性の良さもあり、
ヤン車、VIPカーとして、中古車市場でも高く評価され、弄り倒されたので、
ほとんど見かけることもなく、残存車率でいったら、圧倒的にw124のほうが多い、
残存市場の評価では、往年のベンツのほうが高かったということになります。

今になっては、そんなことを覚えている人も少なくなってきたので、
新車時は、それがひっくり返る位の衝撃でしたことを記憶としてかいておきます。

おどろいたといえば、搭載されていた、1UZのエンジンで、
制御はたしか、気筒別シーケンシャル、対して、我がM119のKEは 全気筒同時噴射(笑)

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その何年後かに、あわてて500Eでおなじみ、
LHになったボッシEV1世代のM119は、ようやくグループ噴射、

ロムいじればわかりますが、つまりは、ecu コンピューターの演算速度がおそい、
おまけに、容量がすくなくて、
8気筒だと、気筒別の制御、細かいマップ製作ができなかった。

気筒別シーケンシャル制御になったのは、M119では、次世代のW210とかW140の時代、
R129の後期になってからです。

当時、あんまりにきなったので、エンジン解説書(昔は書籍形式で売ってました(笑))
トヨタ共販から 買って見てみたら、

お得意のハイメカツインム、
シザースギアつかったDOHCで、エキゾーストとインテークのカムの回転が逆だから
コグドベルトで片方のカムだけ駆動すればいい、コンパクトなヘッド。
見慣れた 頭でっかちの、M119と比較するの頭の小ささが良くわかります。

おまけに、表面処理したアルミリフターでした。しかも、男のインナーシム方式です。
これであの静粛性ですから、ヘッド廻りの加工寸法が相当、向上したんでしょう
このころからですかね? カム、タペットの摩耗とシートの摩耗進行を同じ位にして、
タペット調整なんてことが ほぼ  いらなくなったのは、

このころ、すでにレーザークラッド溶射方式のヘッドで、バルブシートそのものがなくなって、
ヘッドに金属溶射になっているエンジンもトヨタにあったと思います。たしか1uzは違ったと思います

しかも、最初から、北米市場狙い、ガスガズラー対策で排気量を4000に抑えてる

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ヘッド部の小ささを活かして、バンク内に長い吸気管を組んで、お得意の可変吸気です。
吸気バルブまでの前をできるだけスムーズにして流速稼ごう、慣性吸気を邪魔しない
でも、タンブル強める 工夫が見えます。

インテークポートも M119より大きいですね

頭小さくした分、エンジン幅を押さえられるので、排気管もM119のものより、ポート出口から90°曲げる方式ではなく、
5cm位は、伸ばして集合させてます。
実車はこれにステンレス製の遮熱カバーがついてたと思います。

あとから追いかけて作った利点はあるのでしょうが、とても、良く出来てると思います。
アメリカでもチューニングベースで高く評価されて、1UZの
コンロッドやカム、ピストン、クランクが普通に売ってるのは理解できます。

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カムの山じゃない、部分、面圧かかってないので、接触面積減らして、フリクション減らすために、
カムジャーナルの幅 細くしてるんですよね。
くそ重たい油圧式のタペットで、常時油圧掛けてフリクション増し増しの M119見たあと、
インナーシム方式、アルミ製の軽いリフターに、このカム山みたときは、こりゃ やられたなと思いました。、

M117の発展系が、AMGのコスワースヘッド、その焼き直し、改良版がM119なら、
それを参考に写したのが 日産のVH45 トヨタ流の文法で組み立て直したのが 1UZでしょう

フォードのV8 DOHC コヨーテが出てくるのは このだいぶ後になりますが、
ここにも、M119の痕跡は 感じられます。 

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トヨタ流のアレンジ、
技術解説書見たら、
燃焼室、ピストンみたら斜めスキッシュで、さすがだなーと思いました。

ハイメカツインカム、バランサー効果もあるのか、タイミングベルト駆動の由来もあるのか、
静かでしたね、ボート持っていて、船遊びをしてた頃、1UZ 2機掛けのエンジンのヤマハの
モーターボートは、 抜群に静かだったの思い出します。

シャーシも新設計、エンジンも新設計、
莫大な設備投資かかるから、普通、両方いっしょになんかやらないんだよね

ベンツ100周年で出来た w124も エンジンはw123,201からの転用だったし、
外装は空力特性向上したけど、ストラット、マルチリンクのサスペンションもw201とほぼ共通、
なのに、トヨタは、まあ既存のブレークスルーだからしょうがないんでしょうが、高級路線のために大転換したんでしょう

まあ、見事です。さすがトヨタ50周年

シャーシと、エンジン専用設計で、いっしょにつくったから、エンジンとデフなんか、まっすぐだし、
ベンツは、ドライブシャフト共通にするので、リングギア分、オフセットしてるのを、
ドライブシャフトの長さ左右で変えて真ん中に持ってくる、
ホイールベアリングなんか、あたり面最初から磨いてあったし、
プロペラシャフトのバランスウエイトなんかも、ベンツよりすくなかった。

こりゃ振動少ないわけだと思いました。
動画じゃないけど、シャンパンタワーほんとにやった奴がいまいした。

500E、w140でもm119じゃ無理です。6リッターほどじゃないけど、特定回転でザラツキでますから
シャンパンタワー倒れるでしょう

まあ、そんなことしてた割に、後世で車が残らないのは、因果なこと、
禍福は糾える縄のごとし、塞翁が馬でなにがどうなのかはわかりません。

もしかすると、偉大なベンツは、後世に残すことを期待して、
わざと 手のかかる不良品、修理に手のかかる車をおつくりになったのかもしれません。

そんなわけないと思いますが、
製品として優れていることと、後世で残ること、評価されることは別なんだなと
改めて感じます。

自動車メーカーにとって、評価の尺度は、圧倒的に新車販売台数であり、
そのためには、新しい車を買ってくれるほうがありがたい、絶対にありがたい。

修理して、直して、長く乗る、ユーザーよりは、新車販売台数に繋がるほうが経営者の
評価、株式マーケットの評価としては良い、それに傾注するということなんでしょう

そんななかで、数万点にもおよぶ、部品が製造販売中止になったものが増えたとはいえ、
まだ供給されているということは、ありがたいことです。