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2020/10/29

W124 500E モーテック化の相談 (2) 4気筒と6気筒 M102、M103、M104について

先にクランクピックとカムポジションセンサーのことを
書こうと思ってましたが、
ひとまず、言いたいことは、ここに ほぼ書いてあるので、
先に過去記事、これを読んでいただくことにして、
モーテックのクランクピックアップ Clank pic up study again
モーテック クランクピックアップ 2 Motec Clank Pick up UP GRADE 2
お問い合わせ、相談の多い、4気筒、6気筒のフルコンのことを書きます。
フルコンの専門家でもない私に聞いても仕方ないと思いますが、
まあお悩みの事情は、わかります。 うん、よくわかります。
 部品が もう でないんですよ‼


SJ北村さんからも、よく聞く話、毎月のように聞くお話ですが、
もう、この時代のベンツの部品、高騰しているだけでなく、 欠品が中心です。
たとえば、良く壊れるので有名な
6気筒、M104の電子スロットルも モデルによっては、すでに欠品,
生産中止だそうです。
M119も前期は製造中止。まもなく後期もそうなるでしょう
こりゃもう、「乗るな!」ということなんでしょう
おそらく、物理的に半導体部品の供給がないのか、
ボッシュも古い部品の製造をやめたかのどちらかでしょうけど
製造から30年もたって、部品が出るほうがおかしいです。これまでのベンツ社の努力に感謝します。
いずれにせよ、乗るためには、スロットルを機械化するか、社外の電子スロットルをつけるしかないです。
そのためには、社外のコンピュータをつける必要が出てくる、つまりフルコン化です。
(すっげー気合入ってる人だったら、キャブレター化もありでしょう、純正シーケンシャル(笑)です)
さて、当地、バンコクで、いつも食事をごちそうしてくれるベンツマニアのSPOONSEK さん
こちらでは、4気筒、6気筒が主流のためか、また中古車の価値が、下がらないためか、
フルコン化の需要が多いそうです。
お値段もお安めのハルテックが中心です。なんとハーネスまで込みですよ お客さん!
性格が私と似ている粘着気質のためか、アスペルガー気質なのか、
あーでもない、こーでもないと ものすごく掘り下げて
いろいろ、工夫しています。
ただし、私よりユーザーフレンドリーです。
敬虔な仏教徒、徴兵制のある ほほえみの国 タイのお育ちの良いエリートですから、
どこかの 東洋人みたいに、
ワンオフで自分だけ部品作って、いいだろー! できるもんならやってみなー へっへー
みたいな、スネ夫張りの 性格の悪いことは
考えてないようです。
加えて、仕事は私より確実に速いです
自分の夢を、次々と製品化してます(売れないと思うけど)
すばらしいことです。
さて、その ひとつが、M103のクランクピックアップ 6気筒用
純正ハブとダンパーにジュラルミンのプーリーで、そこにクランクピックつけてます。
重量ももちろん軽いです。
さすが、良い仕事してますね




重量も 当然に純正の鉄プーリーより軽量、約半分
ピックアップいれても約85%の重量に抑えてます。
私も経験してますが、回転部の重量ですから、効果大です




それで、こちらがM102 8v用 4気筒
kジェトロ廃して、写真にでてないけど
インジェクターのデリバリー(サーブ4気筒の流用だそうですよ)、アダプターつけて
本田のインジェクター使って、安価に仕上げたそうです。
スロットルは、KEのわけのわからない、吸気抵抗の塊のダイアフラムをやめて、バタフライ式スロットル。
だそうです。 これにターボつければ、良い車ができるでしょうね、
重量バランスもよいし、 エンジンルーム内の余裕もあるので、魅力的な話です。




で、インスタグラムやフェースブック通じての、問い合わせが、多いらしいのですが、
みんな多くは  ‘HOW MUCH? いくら? 幾多銭? 多少銭? เท่าไหร่ คะ?
もう、値段のことばっかだそうです
さすがのほほえみの国の好青年も辟易のようです。
こういうものは、労力考えれば、値段簡単にきけるもんじゃないと思います。
できたら教えてくれ、カネは振り込むから送ってくれ! が良い作法だと思います
あと、こういうところに、海外航空便送料を聞くのも野暮、
そんなもん、重量と大きさから、想像して、自分で調べろ!
と性格の悪い人だったらいうと思います。
2020/10/10

500E モーテック化の相談

大阪のTさんのフルコン化紹介の記事

自動車が主要な産業の日本で、

こんな”ど”中古外車のブログ

しかも、ウルトラマニアックな内容です。

普通の常識人なら、
内容も、金額も、時間も、
ほとんどわからない、理解不能なんじゃないかと思うブログ、

果たして、見ている人、何人いるのかわかりませんが、
少なくとも数人+αは見ているようで、そんな方から質問がありました。

毎度、わからないのですが、けっこうお問い合わせをいただきます。
(同好の士からの、連絡は、うれしいことで、ありますよ)

かの、えちごや や あの、エスコートの敷居の高さはわかります、
また、AVOは業者向けのためなのか、
SNSで聞くことのほうが容易だからなの理由は、わかりません。

とっつきずらいであろう、こんなブログの筆者に、
真摯なお問い合わせをいただいますので、場合によっては、まとめて、ここに記載することにします。

また、個別のご回答より、他の方にも共有してもらうほうが良いと思うので、
今回はここに記載します。

500Eの場合 (私は、前世代のM800です )

 
 私がつかってるのはこれ、最近 AVOで装着した、500Eは、M1でみんな動かしてます

V8ですから、これをシーケンシャル、各気筒別で噴射燃料をコントロールしたいなら
処理速度がある程度上のコンピューターが必要になります。

(純正ECU、LHモデルなら、グループ制御ですし、シーケンシャルはMEになってからです)

それで、私のフルコンの仕様はといいますと、
エンジン制御、つまり燃料噴射、点火時期のコントロールを行っています。
(物理的には、電子スロットル制御も、カム遅角、進角も、もちろん可能です)

ツインラムダ、左右バンクにO2センサーを置いて、気筒別燃料制御のシーケンシャル制御です。

つまり、既存のEZLやLH,GMは残したままで、エンジンだけ、モーテックで制御する
いわゆる「二階建て」
燃料噴射と点火時期だけをフルコンが
各気筒別にコントロールして、燃料の増減、点火時期の進角等をコントロールして、
純正のLH,EZLは直接の燃料、点火制御はしていません。

なので、電動スロットルやASR、ABSやクルーズコントロールはそれがきちんと生きている限り
作動します。

吸気カムの切り替えは、純正の油圧式ソレノイドで、制御しています。

すなわち、純正機構をつかってのON/OFF、油圧ソレノイドによる制御で遅角、進角、遅角です。これは変わりません。

エアフロは、
私の場合、純正エアフロ残して、電圧だけ測定して計測して、メーターに表示させていますが、
吸入空気量での制御はしていない、
けだし、Dジェトロ、回転とアクセル開度だけです。

経験上、32ビットのCPの制御速度ですと、
エンジン回転とアクセル開度、それにO2センサーのフィードバックがあれば、
エアフロの制御は必要ないです。それくらい賢いです。

燃料が濃ければ絞りますし、薄ければ増量、次のその気筒の爆発までに調整できる演算処理速度です。

あと、
機械式722.3ATの場合には、変速時のショック軽減のために、点火時期の遅角信号がATからEZLに入ります。
(経験上、きちんとATを組んであれば、たとえ遅角しなくても、注意しないとわからないレベルだと思います。)

モーテックでこれをするにはOLスイッチから、遅角信号を貰って、遅角させます。
電子式722.6でしたら、電子的にギアがどこにあるかの信号がでるので、
ギアがかわったときにATコントローラーから
ギアポジションから、遅角信号を拾うようにすれば、これも可能です。
遅角だけでなく、失火のアンチラグや燃料カットもやろうと思えば、できます。

というのが、質問の回答その1

再度、まとめると、

純正+モーテックの
二階建てで、モーテックでエンジンの主要部分のコントロールをする、
という仕組みです。

なので、くどいですが、クルーズコントロールも、ABSもASRも
ASRのカットオフも動きます。


もちろん、さらに工夫を進めれば、純正コンピューターを全部なくして、
スタンドアローンで、社外ABSの利用もできますし、

純正電子スロットルをやめて、
汎用電子スロットルを使うこと、それによるASR制御も可能です。

さらには、MPDで、リレー類を全廃することも、当然に できます。

クランク角センサー、カムポジションセンサー(気筒別センサー)について は長くなるので次回




 こちらがM1 コネクターはMILスペック
2020/09/09

MOTEC M1 ECU install !

AVO で作業していた 大阪のTさん
部品調達で苦労してたようですが、満を持して納車となったようです

AVO ブログ


すでにカーボンルーフ、電動ファンや、LSD。そして722.6他でもご紹介していますが、
関西大阪の最右翼の500Eです。
ツボを押さえて、とても良く手を入れています。





 いままで気が付きませんでしたが、ホイールはレイズのTE37ですね 特注でしょうか?
そういえば昔 山口さんがブラバスでポルシェのTE37履かせてました。

フォグランプは殺して、ダクトになってます。





 赤いヘッドカバーに目が行きますが、
 もちろんコイルオンプラグの独立コイル点火にしてます。
 コネクター形状で、流用のようですが、コイルは何をつかったのでしょうかね?
 純正のヘッドカバーをそのままつかって、アルミプレートで固定しているのが良くわかります。

 コネクターの形状からすると、おそらく私と同じコイルのように思いました。
 いろいろなコイルでてますから、経験のある方の作業だと思います。

 さて、デストリビューターの湿気等の話題、いまだ21世紀になっても聞くことがありますが、
 メルセデスの技術者から直接聞いた話では、ツインデスビは
 当時の技術の制約下でのやむない選択で、失敗作だと聞いてます。 

 そのため、同じM119エンジンを使ったザウバーでは、すぐにコイルオンプラグに変更して、
 MEになってらはM119 も独立点火に”純正”で改良しています。

 ホイールタイヤまで完全純正を望む向きなら別ですが、
 定期的に数万円もわけのわからない妥協の部品に投資するなら、
 安定して作動するCOPタイプに変更することを、強くお勧めします。


 同じく、車並みに高い、
 わけのわからないEZL、こちらも過渡期の失敗作といっていいでしょう。 も、もちろん、いりません。






 今回すごいな!さすがだな! と思ったのは、これ、

 ヘアライン号は、最初は、込宮さんの遺作の日産V8のクランクピックと、純正のカムポジションセンサーを使ってました。

 おおー、日産のインフィニティのデスビが入手困難になったのもあるでしょうが、8枚羽根ホイールで
 クランクピックにして、カムポジションセンサーを二階建てでつけてますね

 ビレットのカバーは、おそらく純正のカムポジションセンサーを使うための形状でしょうか? よくできています。
 センサー装着前の画像だと思います。よく見るとわかりますが、
 カムセンサーと、クランクピックが上下に配置できるようになってます。

 さすが、AVOが作った500E用の製品だそうです

 センサーの配置も、クランクからチェ=ンで引っ張られる運転席側に設置しているのは、
 慧眼です。

 配線図、AVOからお願いされて私も提供しました。
 なんでも、ブラバスは多少違うようで、苦労したそうです
 そういえば、山口さんのブラバスも田中さんのブラバスも、
 油温計が切り替えでついていたり O2センサーのフィードバックを変える装置がついていたりで、
 結構ユニークな構造があったのを覚えています。

 ヘアライン以降、約20台の車 w124 500Eがモーテック化されてるようです。
 フルコンの値段も下がって、EZL、デスビ、LH買うより安くなってますから、
 それで32ビット制御のシーケンシャルになるんですから、あらためて、強く換装をお勧めします。

 Tさん、おそらく乗ってその差に驚くでしょうね!

 お話聞くのが楽しみです


 
2020/04/04

AVO ひさびさの訪問 最近のMOTEC事情


ひさしぶりに 埼玉のAVOにいったら、工場が新しくなってました!
 新築で広くなってます!

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 私がM800でフルコン、ダッシュロガーをいれたのが2015年夏でしたから
 もう5年も前のことです

 まさかそのころ、コロナウイルスでAVOの檀崎さんがマスクして仕事してるとは
 予想だに思いませんでした。

 その後、十数台の500Eが、AVOでモ―テック化をされているようで何よりです。
 私のときは、M800で新しくでたM1にしようかどうか悩みましたが、
 今はM1一択だそうです。

 理由は、集積回路の処理スピードもそうですが、
 最初からフルセットなので、オプション追加料金がいらない、
 つまり、ヘアライン号みたいに、ツインラムダオプションもいらないし、
 その他オプションにお金がかからないので、結果としてお得だからだそうです。
 
 インジェクターやデリバリーレールもそのまま使って、
純正とかわらないエンジンルームという方もいれば、
デスビの失火を嫌って、ダイレクトイグニッションにする方や、
純正風にするために、プラグコードを残して、4ポストのコイルを
使う方もいるそうです。

いずれにせよ、純正の高価なイグナイター、EZLがいらなくのは
最大のメリットでしょう

 写真はAVOに同道するために、新宿のアパートまで迎えに来てくれた500E

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 改めて見て、やっぱり かっこいいですね


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 サンルーフなしで、純正のシート、ひさびさに乗りましたが、
 ストロークする脚と相まって、フィーリングが良い、取り回し、剛性感、
 今の車と比べても 勝っています。

 
2018/07/14

モーテック クランクピックアップ 2 Motec Clank Pick up UP GRADE 2

 現在のヘアライン号のモーテック制御

 M800を使って、ツインλ(左右バンクo2センサー)、ノックセンサー でシーケンシャル制御 
 サードの12穴インジェクターでデリバリー製作のためサードの大容量レギュレター仕様です。
(でも、製作手間、CP考えてなら、インジェクターはボッシュEV6で、純正のフュールレールをおすすしめます)

 もちろん、電動スロットルのままで、クルーズコントロールも、ABS、ASRも そのまま使えます(あんまり賢くないけど)。

 前にも モーテッククランクピックアップ で書きましたように、モーテック化の要は、正確なクランク角信号です。
 これが、いいかげんだと、点火も噴射も基本数値がずれて、バラバラになってしまいます。 

 モーテックに限らず、4サイクルの内燃機関エンジンで、正確な上死点位置の把握はとても大事です。
 M119でも、フライホイールでマグネットピックアップしてます。

 アメリカのキャブ車、NHRAのレギュレーション変わる前で、インジェクションが禁止、デストリビューターが必須だったV8でも、
 クランクピックで、点火時期、上死点を見てました。

 ヘアライン号の場合、かつて、今は亡き込谷さんに造ってもらった、日産VH45のクランクピックセンサーを
 流用するためのクランク角センサー アダプター を使用して、VH45クランク角センサー
を、つけています。(リンク先 写真は、M119 KEエンジンの右バンク側に装着例@八王子DOOKIES、ヘアライン号は左に装着)

 これでも、充分に機能する、上死点位置を把握することはできるのですが、
 チェーン駆動でカムを廻す、そのカムの先にクランク角センサーがついているので、
 理屈からすると、クランク角度と、チェーン駆動されるカムの間には、わずかではありますが、
 差が出ていると思います。

 日産なんか伝統的にこの方法ですが、クランクピックアップのベンツ方式や、
 アメ車v8の実績もあるので、電動WP時に、ATI製ダンパーでのピックアップにすることにしました。

 ATI特注受け付けてくれる、RB用やマグネット組み込んでくれるはずなのですが、
 如何せん対応が遅い、すぐ3か月単位、半年単位で遅れます。

 なので、日本国内でマグネットピックを加工することにしました。



 モーテックのセンサーピック、12山パルス 30°が良いということなので、
 ケースに穴をあけて、マグネットを埋め込むための加工を行います。

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 直径2.5mmの円柱マグネットをいれるために、穴をあけます。

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 購入したネオジムマグネット、精度が0.01mm 、10ミクロンで出ているわけではないので、
 測定して、バラつきないものを使います。

 ロックタイトで、固定、接着します。

 これで、より正確なクランク角度、上死点角度がECUに送れることになります。

 日産VH45のクランク角センサー(8気筒)自体、もう20年も前の車なので、入手が難しくなっているのと
 SR20(4気筒)やRB26(6気筒)のものもそうですが、日産の昔の部品、値段が恐ろしく高くなっています。
 ならば、ということで、正確なクランク角を求めて、ATIダンパーに組み込むことにしました。

 ATIダンパーつけて、将来、フルコン、モーテック化まで考えている人には、おすすめできるものだと思います
 (磁石の寸法チェックに、物凄く手間かかるけど(笑))