W124036 500E M119エンジンのファンサポートブラケット 灯せ一灯!照于一隅 500E Engine Fan support bracket
〽 古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるものでございます。
どこに新しいものがございましょう。
生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、
右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。
鶴田浩二の歌、故郷離れて沈みゆく我が国を外からみつつ、わが車まわりのこと考えると重なります。
何から何まで 真っ暗闇
右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい(自分はさておき)
くわえて 変わらない欠品、製造中止の話ばかりです
そんな中で、灯せ一灯 一隅を照らそう、そんなものを見つけました。
マイナーな交換部品ですが、 これ壊れると、うごきません。 エンジンもかけられません。
置物決定です。
ご存知 ファンサポートブラケットです。

荷重のかかるハブベアリングや、水回りのウォーターポンプほど酷使されるものではないですが、
エンジン回転に連動して動く、重たい機械式ファンを支えてるベアリングなので、
使ってるうちに、かならずガタがでます。
機械式ファンのまま、ファンクラッチ 何回か変えている人は多いですが、
このファンサポートブラケット定期的に変えてる人は、えちごやのお客さんでこそ何人もいますが、
あんまり聞きません。
あ、フルコン 電子5速にした Tさんは在庫あるうちに変えたといってました。
ウォーターポンプから、L字型のラバーパイプを通って、このファンサ―サポートにつながり、
ベアリングの下(奥側)にあるパイプトンネルをとおってラジエターに向かう、ロアホースにつながります。
なので、こんな複雑な形状しています。
なんで、こんな構造にしたか、私なりに考えてみますと、
もとのM116 M117エンジンは、ウォーターポンプに機械式ファンがくっついているシンプルな構造です。
発展形のM119エンジンも、フロントカバーへの水路や
ウォーターポンプ自体の構造は一緒で、サーモスタットなんか共通です。
わざわざ、こんなファンサポートをつけたのは、エンジンのトルク変動によるイナーシャを消したかったからだと想像します。
そのためでしょう、
M119エンジンの機械式ファンは、ファンのプロペラの向き変えて、逆回転にまわって冷却風を吸い出す形状にしてます。
ファンの位置を、右下、助手席側に持ってきたのは、クランクからの半径を稼いで、反力でのイナーシャ消すためと思います。
さすが、ここらへんは高級車使うこと前提で良く作ってますね。
昔、雑誌に書きましたが、
ビリオンのファンコントローラーなど
電動ファン(スタンドアローン)にすると、鈍感な人でも、馬力損失が減るのは乗ればわかるのですが、
空ぶかしでも、エンジンのレスポンスは早くなる。シャシダイナモかけて、目で見ても、エンジンが傾く、動くのも早くなります
ただし、2500回転くらいでのガサツキが増えます。
あーこれ、ここが機械式ファンが仕事してた部分なんだなーと感じる部分です。
その要の、ファンサポートブラケット、ベアリング単体で打ち換えできないかと、私も挑戦したことが昔ありました。
炙ったり、液体窒素で冷やしたりで、油圧プレス、プーラーかけたりしましたが、やりかたがわるいのか壊しちゃいました。
なので、もうしません。 あきらめて新品買いました。
これ、LHまでと、MEになってからで品番違ったんですよね、共有ですが、
ファンの取り付け位置がMEのほうがラジエター側に突き出してました
残念ながらこのME用の部品も、もう製造中止です。
そこで、この製品、おそらく専用に冶具を製作してベアリング抜いての難易度高い加工でしょう
こちら、M119のファンカップリング、メカニカルファンやめた場合に限定ですが、
ウォーターラインのベアリング外して、プーリ側のベアリング交換流用で対応してるものです。
これなら、アイドラーと同じく、ベアリングが壊れても次には容易に交換可能です。
私には思いつきませんでした。 それを実現するんですから、すごいことです。
virage-development

M119ファンデリートブラケット
こうみると、悔しいけど、たぶん、こっちのほうが、鉄プーリーを
ジュラルミン削り出しのプーリーにするより、軽いと思います。純正のプラスチックのアイドラープーリーです
うーん、 見事に やられました。 真面目に仕事してますね。
バカの一つ覚えで、部品交換だけが自動車修理屋の仕事じゃないことを体現してます。
自動車マーケットが収縮していく中で、生き残っていくには、
ないものは、考えて、つくる、CADで図面起こす、3D測定する、現行のものに置き換える こういう能力が
必要だと思います。
そう思うと、部品交換修理というより、推理、デバック、リプロ、テストという
推理屋(やや なまり)になったのかと 遅まきながら思います
さて戻って、メカニカルファンやめて、電動ファンにするのでも、機械式ファンでも、
新品が手に入った頃でしあtら、全体交換で プーリー削ってもよいんでしょうが、
プーリー側ベアリングの純正品のM112のプーリ利用できるようにしてます。

しかも、これなら、いかにも、替えましたでないので、純正指向のユーザーの評判もよいことでしょう。
オルタネーターは、175Aのものがついてます。

フルコンにするので、デスビ外して、MEのプレートつけて、独立点火のためにヘッドカバーもかえてます。
パワステポンプもMEのものに変更してますが、8山なのが分かると思います。
中本さんにお話しきくと、
オルタ変更で、電動ファンもブラシレス、ベアリング入りのものにかえて、PWM制御でやってるようです。
おそらく、日本で、いや世界最先端でしょうね

照于一隅 約1200年前の伝教大使 最澄の筆です。 山家学生式からです
忘己利他 私には まだまだ とても できそうにはありません