いずれの御時にかありけむ
平成の昔、もう20年も30年も前の写真です (画像が粗いです)
W201 M102 8V 4気筒のフルコン
KEを排して、フルコン化ガレージえちごやでの作業です。
たしか、ゲンロク別冊のスペシャルカーだったか、オンリーメルセデスで紹介されたのが
最初だったと思います。
おそらく世界でも少ないベンツのフルコン化の走りだったはずです

Made by Y2001 Garage Echigoya in Japan
クランク角センサーは、当時の国産流用の定番、日産のSR20用を流用して、ディストリビューターのところにつけてます。
これも今では価格高騰、入手困難ですね
コイルは同時点火、ウエイストスパークのものを使ってますところに時代を感じますが、
ディストリビュータレスになってます。
インジェクターのデリバリーはアルミビレットで製作、燃圧レギュレターも見えます。
抵抗の大きいフラップ式のエアフロを排して、Dジェトロ制御です。
16vのインテークを流用しているので、ダクトホース、エアクリーナーが8vのものではありません。
こちらが、フルコン化に必要なクランク角センサーアダプター
フュールデリバリーと 今となっては懐かしい、当時モデルのハルテックE6X の写真です
アダプターとデリバリーは、前にも紹介しています、
dookies 故 込谷さんの製作です
逝去されましたが、製品は今でもSJで扱ってます。データーあるので頼めば作ってくれるそうです

Made by Y2001 Garage Echigoya/ Dookies in Japan
ときは90年代後半~00年代のころのお話ね、
バブル崩壊といっても、まだ円高で相対的に購買力も高かったころ
ベンツのチューニングというと、AMGだとか、カールソン、ブラバスとかの
輸入チューナーブランドが先に出てきていて、 ベンツの
中古車取得者にはブランド イン ブランド で 大人気
中古並行や中古車雑誌が元気だったころです
そんな背景、今思えば、そもそも中身も実力もない輩、
国民が、わかりやすい差別化で
”保守的 +階級最上級の見てくれ” を追い求めてた
そのため、悲しいかな日本では外観だけ、
コピーエアロだったり、ホイール(パチモン)で ドレスアップするのが
ほぼほぼに 多かった時代です
そんななかで、まじめに内燃機や制御いじる人が(も)いる!ってのでけっこう衝撃でした。
ユーザーもそうだからなんでしょうが、扱ってるお店も業者も、
外車だからってことで、まあすごく適当、いい加減なところが多く、
こわれること不具合をメーカーのせいにして、主治医とかのたまう
だから、徹夜上等で 切磋琢磨で競争してる国産チューニングショップのレベルには至らない
メータもどし、天ぷら整備の中古並行が蔓延してたし、
正直、その程度のユーザーも多かった、成熟してなかったんでしょう
中身より、からっぽのカッコばかり、口先上等のとこばかりでした。
おもえば、こうありたいという男気、夢の先取りはいいんだけど、
実現のための、努力も鍛錬も足りなかったんだと思います
それが今にいたるんだと思います
そんななか、若き日のみなぐちさんなんですが、まじめにやってましたね。
いや、これ結構衝撃でしたの、いまでも鮮明に覚えてます
これらが掲載された日本の本が、書店から返本されて、
おおくは古本として裁断のはずが輸出されていたようです(笑)。
写真がおおいものあり、
それが海外にも輸出されており、アジア地区、多くの人に影響を与えました
それから20余年たって、
出藍の誉れ
いまや 海外のほうが ベンツのフルコン化は盛んです
通貨危機で国家が破綻寸前のもと
追いつけ追い越せ、で夢を追いかけてた人と、茹でガエル、怠惰にすごした国民の差でしょう

よく言われる 日本の”茹でガエル” 経済同友会の小林喜光さんが 以前から 警鐘をならしてます。
日本の経営者トップが、死ぬほど忙しい中、まとめた とても分かりやすく ためになる本です。ご一読を強くお勧めします
(フルコンは不具合なければ、別に必要ありませんが、こちらは、強くすすめます)。
日本では、KEジェトロについては機構を理解した専門家、専門店が極端に少なかったため、
経年による不具合が多発、加えて経験不足の修理屋による いじり壊し
これらのため、小排気量モデルはもとより、多くのベンツが
我が国では税制措置もあり、多くは廃車となり左ハンドルの車の多くが海外に輸出されてます。
他方、タイでは、右ハンドルです。
産業保護のため、中古車の輸入は原則できませんが、日本からの車両は
切断されて部品とされたりして再活用されてます
ところで、タイのレギュラーガソリンは、20%以上のバイオアルコール混合という事情もあり、
KEのシールがアルコールでふやける、ホースが溶ける、ステムシールもものによってはふやけるという
事情があるらしく、必然的にOH、エンジン載せ替えが必要となりました。
中古車の資産価値が高い国なので、修理をする需要もあり、
よく壊れるベンツに関して言えば、メカニックの平均的技術レベルは、日本より高いです
中学卒業、15歳で働いて、20代半ばではもう10年の経験です
SSTなんか少ないから、自分でつくるし、
みなさんTIGもガス溶接、器具がなければバッテリー2個直列に繋いで、即席電気溶接も、普通にするし、
汎用旋盤で加工します。なければ、作ってます。
いや、むしろ、できない人のほうが少ないんじゃないかと思います
もうちょっと学のある人、語学できる人は、スマホみたいに
CADつかって、3Dスキャンしますし、CNC加工、3Dプリンタなんかを 使いこなしてます
おそらく、当地の自動車ディーラーは、基本、新車販売だけして、修理をほぼしないという背景や、
貧富の極端な差、
アジアのデトロイトとなって、自動車産業が発展している、車好きの若者が多い、
ニコイチの車や、エンジンOHは
昔から日常的なのでその分、レベルアップしてるんだと思います。
嫌味な言い方をすると、日本の部品交換屋さん、円高のおかげで
安価で安定した輸入部品の供給があり、
ネジ緩めて締めてホイの、部品交換が可能であった。
かつてのベンツ、BMWの状況とは、
当地では、事情がことなっていた、
時間工賃も安いという逆境が、
貨幣価値の差も加わり、優秀なメカニックレベルの底上げになったんだと思います。
友人のOTTO SHOPの ANALASさんなんか、KEを何台フルコンにしたのかわからないくらいだそうです
正直、オフ会にいっても数十台レベルでフルコンです。
パワー狙うひとは
前に紹介したようにターボ一択ですが、写真のようにNAの人気も高く、
最近2020年代のトレンドは、エンジンルームのスムージングとあわせて、ビレットファンネルむき出しの当時モノ仕様だそうです

たこ足のうねりも美しい!
LLCタンクもプラスチックからアルミに作り替えてサイドタンクと一体にしてるのがトレンドみたいです
電動ファンもシュラウドからアルミで作ってます

独立点火でコイルプレートつけて、配置、高価になったデスビを排してランニングコストも低下、性能もアップです
ATは機械式のままの方もいますが、故障やOHのタイミングで722.6にする人が多いようです
ABSは純正を活かす人もいますが、調子が悪いのにこりて、外してしまう人も多数です

マニュアル仕様のNAの車乗らせてもらいましたが、頭が軽くて楽しいんですよね
DOHCより、ヘッドが軽い分、のってて楽しく思いました
こういう車、よろしくお願いされたいです
日本の中古車の値段下落が激しいこと、
ベンツに関して言えば、排気量が上のモデルが偉い!というわけのわからない風土が
特に中古取得者にはあるので、魅力のある4気筒モデルが、淘汰、減少しているのは
残念なことです。
他方、水には魚がいて、田には稲が実る国にいると
ライジングサン、日が昇る国であったはずなのに、上見ているつもりが、
いつにまにか落日の日本になったことを改めて感じます
いや、おまい なにいってんだ!
おれのいってる日本のxx のほうが もっとすすんでいる!
バカやろ! おれのほうが上だって いう 人がいたら
ぜひ教えてください
お礼にトムヤンクン ต้มยำกุ้ง くらいは ごちそうします
修理したお店の悪口、相談はいりません。もう 聞き飽きて おなか一杯ですし
私は消費者センターでも無料案内所でもありません