2018/04/21

カーボンルーフ8号機 How to make CFRP ROOF 500E 8th


先にお話ししましたとおり、
CR8 ルーフ自体はできていました


今月、ようやく板金屋さんに車を持ち込み、サンルーフ、パネルの脱着、カーボンルーフの接着をして、
前後ガラスも装着が完了しました。

施行中の写真はこちら、
屋根をカーボンにするというと、大作業のイメージがありますが、モノコックの骨格部分ではなく、
外販表皮なので、スポット溶接をスポットカッタードリルで外しますが、溶接するわけではありません。
(ボディ補強のためにスポット溶接を、スポットの間に追加はします)

サンルーフ、表側の鉄板は、スポット溶接で前後ガラス上部の骨格とABCピラーを前後つなぐルーフフレーム骨格に
約80個超のスポット溶接で接合されています。なので、このスポット溶接を外すためには、
前後ガラスと 左右2本のモールを外して、鉄板をドリルでもめるようにする必用があります。




 仮合わせ、接着の際に男性二人で作業してますが、重量的には女性一人の片手でも充分です、 
 作業者の顔が 鉄板ルーフを持った後でその重さをしっているからか、予想以上に軽いルーフのためか 微笑んでいます
 指で引っ掛けて持ち上げてるのがわかりますでしょうか?

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 ルーフを ルーフパネルを仮合わせ装着、接着したところ、目止め、クリアーを噴いて仕上げているのでピカピカです。
 ルーフパネルの接着は、最初私のときはエポキシパネルボンドを使いましたが、8年で相当進化しているので
 もっと性能の良い接着剤がでていますので、今はそれを使っています。

 最近では新車ラインでも、溶接でなくてパネルをエポキシ系接着剤で止めている例も増えているためか、
 接着剤も日進月歩です。

 



 参考までにカーボンルーフ 熱硬化性のプリプレグシートを使用して、バキュームパック、
 CFRP製2プライで、間にケブラーのハニカムをサンドイッチ、塗装なしだと
 超軽量で3.5キロ弱で仕上がります。

 これにカーボンの織目を目止めして、クリア塗装を塗り重ねて、
 テカテカ仕上げにすると、乾燥状態で約300グラム位重量が増加します。
 塗膜が厚いからでしょうが、意外に重いのが塗料、です。



 こちらが取り外した、サンルーフ、スライディング部分もあり、重い鉄板が二重になるので重量が嵩みます。

 サンルーフの鉄板、モーターや配線、水抜きドレーンの配管等を除いて、 簡易測定で29キロ、ですから、
 約30キロ弱の軽量化となります。鉄板ルーフだと、さすがに大人一人でも軽々とは持ち上げられません。
 
 肩より 高いところに乗せるのと、下に傷つけられない車両がありますから、
 二人で掛け声「せーの」、の作業になります




 外したルーフのスポット痕、スポットマシンで打ってるのですが、いくつか修正したあとがあるのが、わかりますでしょうか?
 
 ベンツもポルシェも、モノコック、ボディの制作、
 その昔から電気溶接、スポットが得意で、点検して、出来が悪いと修正してたようですが、そのためでしょうか、
 ヘアライン号のときでもそうでしたが、いくつかやり直しの後が見つけられました。

 見やすいところでは、前後ドアのゴムシールを交換する機会に、ドア廻りのスポットを見れるので、
 ほとんどの車で、修正痕を発見することができると思います。
 
 今のロボット生産のラインやレーザー溶接では、きっと、ここまでやってないと思います。手がかかってる証拠です。
 
 ちなみに、ノーマルルーフと、サンルーフは、車検証で比べると30kg違うのですが、外した屋根の重量を見ると
 モーター等を足せば、概算で30キロ減であってると思います。
 
 ご存じの方も多いと思いますが、真面目な ベンツは、昔からサンルーフ有と無で、スプリングレートを変えてます。
 
 スプリングのマーク、部品番号が違います、対して、いい加減な車高下げる目的のバネ、社外品では全モデル
 全部一緒ですね(笑)

 なんどもいってますが、
 質量だけでなく、 最も高いところで30キロ軽くなるので、重心位置も変わり、運動性能、特にロールが
 大きく影響されます。

 もし、乗ってわからないというのであれば、
 車を転がして、講釈たれるのなんか辞めたほうがいいレベルです。

 ルーフボックスに米袋積んで走っていたのを、キャリア毎取り外した位の感覚です。
 車高がすこし上がるというのも理解できます。

 ルーフ、ガラス外した際に、スポット増しをするのと、エポキシ接着剤での接着補強、
 純正でついているルーフの補強バーをCFRPで造って増やしているので、その分の効果もあるのでしょうが、
 外板をCFRPにすることによる引っ張り強度が増えるためか、乗った時の剛性感、シャーシの堅さ感は
 ブラインド テストでも確実にわかってもらえると思います、

 そう、難点は、もう、サンルーフ無の純正のライナーが生産中止になっちゃったことでしょうかね?

 もし、少しでも、CFRP化に興味ある方がいれば、解体屋さんで、
 今から、サンルーフ無のライナー、ヘッドライナー確保しておくことをすすめます(笑)

 屋根の上に、オーナーがのって立ち上がっても、へこまないCFRP屋根が欲しい人は どうぞ!
2018/04/15

趣味性の高い実用車を維持することと それを用いる生活による新しい発見 A life with Sparkling Wine and Vintage Mercedes for the Salon.

復活祭と清明節の休暇で日本に帰国しまして、
500Eオーナーのご自宅にお邪魔する機会がありました。
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大分前に、お住まいを新築されるときに、ドイツのカゲナウ冷蔵庫を購入される件で
概要をお聞きしていましたが実際にお邪魔して拝見すると、より多くの情報や写真では全容を把握しずらい
躯体の質感や収まりの素晴らしさを、実感として眼だけでなく触感と肌感覚で感じられました。
趣味や方向性が私と重なるところが なぜか あるようで、キッチンの水栓は我が家と同じ、
乗っていた車も500E以外に2台は同じでした。ベネチアン ブラインドの雰囲気まで一緒でした(笑)
お言葉に甘えて、家内と二人でお邪魔したのですが、
馴染みのお寿司屋さんから寿司職人を呼んで目の前で握っていただき、
素材の良さだけでは語れない、久々の和食の繊細さを堪能させていただきました。
こちらは美食ブログではないので、多くを紹介することはできないのが残念ですが、
驚いたのは、グランクリュ シャトーのビンテージ、シャンパーニュ、シャルドネ種のブランブランとのマッチング。
和食とワインの組み合わせは、これまでも何度も挑戦し、それぞれの足し引きや掛け算を見つけることができましたが、
今回の大発見は、ガリ、おそらくお店の手作りである生姜の甘酢漬けと、シャルドネ種のシャンパンとの文化融合でした。
ビンテージで強くなったであろう白葡萄シャルドネの酸味が、ガリの酸味で 強調されるわけでなく、なぜか、甘さだけでなく、
別種類の香りが突然登場する感じでした。 難解な謎解きが できたというか、
小学生の頃、夏休み後半の8月に 喉がカラカラで木から毟って盗んで食べた 生暖かいプラムの香りでした。
20世紀末プラザ合意の年、世界経済が大きく動き始めた年にフランス パリ郊外のメニールシュルオジェで実った
太陽の恵みを受けて育った白葡萄が、何も足されずにワインになり、世紀を超えて熟成され、
方や、日本で育った米が、名水で研がれて、麹の力で発酵し、清酒になって、
そして米酢にかわり、
さとうきびから出来た砂糖を加えて、おそらく去年できた新生姜をつけてできたガリと合わさると、
なぜか、40年以上前の童年の記憶と切なさを齎せてくれました。
食事というのは、過去の経験と体験の記憶によるもので、知命を超えると、
どうしても無難なものや、過去に美味しかったもののなぞりがち、引出の出し入れになりがちです。
世界の美食が集まる香港で暮らしているので、引き出しの数は豊富であったと思うのですが、
今回の発見は予想できませんでした。忘れていた少年時の思い出まで呼び起こしてくれます。
さて、拝見した、RC造躯体のコンクリートの打設の良さが感じられる壁とシャッタードアガレージに収まる500Eは
サイズ感、取り回しもよく趣味性の高い実用車であることを改めて感じました。
クラシックカー、ビンテージカーを実用に使おうとすると、ビンテージシャンパンと同じくらいの手間と時間とコストがかかるのに
良くぞ素晴らしい状態で維持されてると思います。
最近、きれいな500Eオーナーとお会いする機会が多い、逆にそうでない車はみんな輸出されたり、淘汰されてしまったのだと思いますが、趣味性の高いビンテージカーと生活することにより、その行き先や使い方とのマッチングで、
ガリとビンテージシャンパンとのような発気の爆発  なにかがきっかけになって、人生の旬に華を添える  予想もしなかったような
色気や深み奥行き がでてくるんだと思いました。
2018/04/08

一寸の虫にも五分の魂  God is in the details

 大昔、モデル(自称) 兼 レースクイーンと いっている
 若さと美貌と、人に媚を売って生きているような女が、待ち合わせに遅れた言い訳で 
 髪型がまとまらない 細かいところが大事などと
 御託を並べたことがありました。 

 当時は なんのことなのか わからずに
 カチンときて 一人 奥深い山の中に置いてきたことがありましたが、
 今になっておもうと、自分も今、50過ぎて、なお似たようなことで、相当ながいこと 年単位で
 御託を並べていることに気が付いて、
 不意に申し訳なく思いました。


 いきなり、なんのことかわかりませんでしょうが、
 これです。

 ラジエターのサイドタンクのオーバーフロー ネック
 よく折れるといわれますが、とてもよく出来ています。

 高さも低く、Oリングがついて、プラスチックの弾力を活かした差し込み方式で、すきまから、ギリギリまで
 高い位置からラジエターのエアを抜いて、冷却効果を高めます

 正確には、コア前のサイドタンクのエア抜き、エアウォーターセパレーターです。




 ラジエターのサイドタンク、イン側について、コアより高い位置についています。

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 私の製作中のラジエター、写真のようにウォーターネックにつけるのならいいのですが、
 できるだけコアを大きくしたいのと、エアセパレータータンクにウォーターネックがつくので二つもいらない(などと こだわると)となると、 この方法がとれません。
 べつに あってもわるいわけではありませんが こうなると病気です

 デート前に、前髪そろわない レベルより悪質だと思いました。

ダウンロード

 サイドタンクに 90°エルボー。考えなしに、そのまま つけると 高さが問題になります
 おまけに、ネジでとめるとナットの高さが問題になり、面で、エア抜きするにはサイドタンク高くする必用があります
 ここをおろそかにしたラジエターですと妙に エルボーがでかくなったり、水抜けない構造になっているのが
 残念なので 譲れません

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 背の低いエルボーにして、ナット使わず面一にして、溶接するかなどとすることにしたいと思います


 なぜ、女子の前髪、ラジエターの小さな部品を見てそんなことを今さらいうのかといいますと、

 今年、清明節とイースターの休暇で日本に帰国したときに 立ち寄った田舎のコンビニの熟女エロ本の表紙に出てた顔かたちが
 間違いなく彼女でした。
 正確には、彼女の面影にそっくりでした というか だいぶ弄ってるでしょうが 本人に間違いないと確信しました。

 ブルーのセロハンテープで立ち読みできないので中身までは確認できませんでしたが、
 頑張ってる様子でした。

 噂で聞くに、その後、平成前に、青年実業家を捕まえてめでたく結婚したものの、彼の事業が傾いたのが先か、
 金の切れ目が縁の切れ目だったのか、金主頼みで、自分が始めたアパレル屋が傾いたのか どちらが先かしれませんが、 
 離婚したとか、埼玉の建設業者の社長と再婚したとか、その後も風呂への浮き沈みなどという話も伝え聞いていました。

 ともあれ、この年で 身一つ、髪型ばっちり、パンツ一丁で五十路雑誌の表紙をピンで飾る、
 自分の強みを(おそらく本能的に)理解して、最も効率的に、その分野で生きようとする、
 相当、自己投資(メンテ?改造)も怠らず、体調管理もして、
 しかも、人に夢(欲望)を与えられる仕事というのは、屁理屈ばっかりいっていて 悲観的な皮肉だったり、
 厄災をいってる 怪我したり、殴り合いしている 私なんかと比べると立派だなー、 すげーなーと思いました。

 クリスチャンでもないくせに、カッコいいからということで、
 私アパートに近くの、近所の短大の英文科にいた彼女、の宿題、英語のことわざをタイトルにしたエッセイを書いてやって
 やったたときに 訳したのが
 
 Even a warm will turn 一寸の虫にも五分の魂

 ですが 今は 神は細部に宿ると訳しなおします。

 

2018/04/02

CARBOY Returns


すでにご存じの方も多いと思いますが、八重洲出版からCARBOYが復刊されました。
 雑誌としてでなくムックとしての発刊ですが、手に取って眺めると、十代のころ、毎月15日に発売時に書店に
 駆けていって手にするときのドキドキや、何度も読み返して、
 ここから、わからないことを調べ、学び、人から乞い聞き、またその先へと、進んでいいこうとした感覚がよみがえってきます。




 表紙になったのは、八王子のライジング 伊藤さんのS30Z L28改のエンジンルーム
 アルミビレットの長いインマニとインジェクションのスロットルボディ、
 インジェクターハーネスを見えないようにまとめた配線の美しい取り回しと、フュールデリバリーパイプのバンジョー
(赤アルマイト)の取り回し、

 カムカバーに増設されたブローバイパイプの2本のアルミパイプの取り廻し、
 下から覗く、6気筒のタコ足のおどろおどろしさ、エンジンルームの黒の艶ありと、ワイヤータッキング、
 ラジエターサポートのパーリング、等々が見て取れます。



 ところで、この雑誌、主要な広告代理店を通さずに、往年来の各テクニカルショップや往年の読者有志による寄付によって、
 製作費の一部を賄っています。

 私も、往年の有志の一人末席として、協賛しています。国産チューニングとは縁が遠い500E倶楽部なる文字がでてるのは
 そういうわけです 誤植ではありません(笑)




インターネットWEBの時代なので、QRコードでブログに飛ぶようになってるそうです
でも、この雑文、500E関連の多くは、元カーボーイ読者から見ても、あきれるような偏執狂的なマニアック、マスターベーション記事が多いので、リンクを辿ってもためにならないのではないかとやや心配しています。

 今思うに、たしか雑誌の値段は当時500円、高校生のときのお小遣いが5000円・月だったので、
 所得の1割をこの本に使っていたんだと思うと、30年余後の今、本来なら、雑誌一冊の製作費だすから、好きに作ってください
 とポンといきたいところなんではありますが、
 そこまでは到底いたらず、このような協賛となりました。ライジングの伊藤さんやラウの中居さん、RSヤス、
 ナプレックの名古屋さんやサクラムの宇野さん、アートテックの花塚さん、プロモデットの小峰さん、
 風クラフトの風間さん、ザウルスの林さん、クルウチの久留内さん、 ナインレコードの長谷川さん、ブラックラインの鈴木さん、
 そして、エスコートの塩原さんらと
同じ―ページに、名前がのるのは、とても気恥ずかしいものですが、良い思い出になりました。

雑誌の写真みても、板前サニーの廣野さんや、新潟のスバル360のコレクターなど懐かしい写真の上にいます

みなさんも是非手に取って、見て、往年の感動と これまでの発展の結果、
これからの先を感じてください

アマゾンでは品切れになって、一時3000円位になってましたが、増刷対応で落ち着いたようではあります。

へへへ、でも私は、協賛したので2冊あります。

でも、一冊は日本において、もう一冊は香港の家に持って帰るので売りません 


2018/03/25

前期M117/M116 エンジン ヒーターもどり Steel Block M117/M116 Motor Heater return line


M119エンジンの冷却で M116・M117の発展系と書きました。
 
M119、M117の右ヘッドには 、ヘッド熱水のアウトがなく、左ヘッドからだけで、ヒーターコアに行き、
右バンク、エンジンブロック後ろにヒーターも戻りがあります。

もう少し、正確に書きますと、
M117前期、M116エンジンはスチールブロックで、ヒーターコアからのヒーター戻りが
エンジンブロックの中のウォータージャケットを通らず、Vバンク間に、アルミ製のパイプがあって、
ウォーターポンプの負圧でヒーターコアからの冷却水が吸われるようにできています。

ウォーターポンプの形状も、あたりまえですが、M119とそっくりです。サーモスタットなんかは
M119もM117も共通ですよね


 Block2 M116

写真のVバンク上部にあるパイプがそれです。
前のM119、M117アルミブロックの写真を見ますと、このパイプがなく、その代替に、
Vバンク右側のウォータージャケットがシリンダースリーブのところともう一つ、その外側(Vバンク側)にあります。
こちらの写真ですと、ウォーターポンプに繋がる短いゴムホースと2個のバンドがわかります



こちらの写真みるとよくわかりますが、右バンクにあるウォータージャケットはシリンダー部分を冷やしてヘッドへと向かう、スリーブ廻り三角形、4か所のウォータージャケットだけで、M119,M117後期アルミブロックになってからのもののように、
ウォーターポンプへと向かうヒーターからのウォーターバイパス流路がありません。


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ちょうど、エスコートにいったときに、450SLのエンジンオーバーホールをしていたので、写真にとったのですが、
前期スチールブロックのM117のブロックはとても頑丈そうです

ただ、クランクのキャップボルトが4ボルトで、M119のように、横からのサイドボルトがない分、クランクキャップの
固定に関しては、後期モデルのほうに軍配があがるんだと思います。

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でも、オイルパンみると、一体成形で、アルミフィン付が純正採用です。
なので、NIIBE パンの必用はありません。

これみると、昔のベンツは、ものすごく、お金かけて車、エンジン造っていたんだなーと思います。